【↑壊れたスカイセンサー2とカメラ用電源】
先ずは、簡単なカメラ電源から。
別に拡大鏡が必要なほど細かいわけじゃないが、基板を挟むのにちょうどよかったので、これで半田を吸い取りレギュレターユニットを外す。
ユニットをバラしてみると、中のICに燃えた穴が開いている。ICを交換すれば治るかもしれないが、個人入手は難しいだろうし、手元の部品箱の中にレギュレターユニットの同じ物があるので、ユニットごと交換する。ユニットが300円で売られているので、個人でICを手配するよりはかえって安上がり。
ユニットを交換して、無事に3.9V出力するようになった。
さて次は、厄介そうなスカイセンサーの故障状況を調べる。
中を開けてみると、写真左側から、何やらリレー、ドライブ用のトランジスタ群、ステッピングモーター用ドライバIC、I/OポートIC、タイマーIC、通信I/FIC、CPU、EPROMとスタティックRAM、後はゲートICと言った所が並んでいる。今と違って、各機能ごとにLSIが並んでいる感じだ。私が入社当時に仕事でいじってた無線機の制御基板はこんな感じだったな、、、
基板のネジを外すと、下から、やけに汚れた3端子レギュレターが出てきた。
ちょっと怖いので、出力を基板から切り離して電源を入れてみると、5V出力が出ていない。
手持ちの部品箱を調べてみるが、0.5Aの78M05しか手持ちがない。たぶん、これだけ乗ってると0.5Aはギリギリかなぁ、、、、
と言う事で、部品調達に出かける。5Vの3端子レギュレター位なら長野でも手に入るだろう。
うちから10km位で、長野市の北の方にある、「長野ハムセンター」に行ってみたが、今は部品は扱ってないとの事。近くでは、須坂市の「神戸無線」で扱ってるとの情報を教えてもらい、須坂までそこから更に10kmほど行って、TA7805Sをゲット。ちなみにうちから直接神戸無線までは約15km位で車で30~40分位の距離である。
昔は長野にも部品屋さんは数軒あったらしいが、今では、北信地区ではここだけらしい。
そう言えば、私が子供の頃には、四国の田舎町でも2件ほど部品を置いてるお店が有ったなぁ。きっと今は無くなってるんだろうなぁ、、、、
と言う訳で、5VレギュレターをAN7805からTA7805へ交換。
組み立てて、電源を入れると、ちゃんと動いているように見える。
ちなみに、このスカイセンサー、導入中はピーピーピーって鳴るんだが、音が小さくて鳴り終わったかどうかが非常に判りずらいので、横に穴をあけて、音が外に出やすくしてみた。
で、再び組み付けて電源を入れるとLCD表示が出ていない!あれ、これは、、、、
もう一度中を明けてみると、ドリルが基板にあたって、パターンを切っている!
あちゃ~、余計な事をしてしまったか、、、、しょうが無いので、適当な電線から撚り心線の中身を1本取り出して、パターンをつなげる補修。
ちょっと出来は汚いけど、気にせず動作確認すると、無事にLCD表示が戻ってきた。
よしこれで、修理完了かな?
最後に動作確認で、GPDにつなげてみる。
恒星追尾や2倍速だと動いてるかどうか判らないので、32倍速で動作試験。赤径を動かすとちゃんと歯車が回っている。よしよし。続いて赤緯を動かすが、さっぱりモーターが回らない!
ありゃ!まだ壊れてる?試に赤径のケーブルを赤緯モータにつなげると回るので、故障はスカイセンサーの赤緯側だ。
このままだと、恒星追尾には使えるけど自動導入は使えない。う~ん、電源IC1個交換で治ったと思ったのに、世の中そんなに甘くは無かったか。
この日は、もう遅いので続きは、また次だな、、、、
2016.2.11(2/15)
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