晴れたのは今回が初めてなので、実質初めての月食観察と成った。
お天気は東京の方が良さそうなのだが、暗い所で見ると、月食中の
星が見えて楽しいとか本にも書かれているので、富士山のふもとへ
家内と一緒に遠征することにした。
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GPVでは富士山方向は結構微妙な天気。これで曇ってたらお笑いものだ。
天気を心配しつつ、富士吉田の観望地につくと案の定、薄めの雲が出て
月はおぼろ状態。う~ん、とうなりながら取り合えず機材のセットアップ。
今回は、撮影用に13cm、眼視用に8cmを持ってきた。星景用の固定撮影も
準備したが、ちょっと出るのが遅れたのもあって、準備があわただしい。
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月食が始まる直前に固定撮影の試し撮りをするが、露出がうまく月に
合わない。今回、星景用は微速度撮影を計画していて、インターバル
タイマーで、完全固定画角の中を月食の始まりから終わりまでを収めて
動画にする予定だったので、月食中の露出をオートで可変して貰う必要が
あると考えて、露出をオートの補正-2にしたのだが、それでも画面中の
黒い部分が多く、露出が月に合わないのだ。これだと月がにじんでしまい
月食だかなんだか判らなくなる。いろいろいじってる内にとうとう月食が
始まった。という事で固定撮影は微速度撮影をあきらめた。
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【皆既月食とオリオン、ヒアデス、すばるの共演】
IXY Digital 910 is ISO800 f:4.6mm F:2.8 S:16sec
2011.12.10 23:23 撮影場所:山梨県富士吉田市
今回、初めて月食をちゃんと見たが、以外に皆既中の月が明るくて、
あまり露出をあげられない。その時によって、暗い皆既月食もあるらしい
けど、今回のは、明るいほうなのかな?
さて、固定撮影の方は一旦おいといて、急いで13cmのセッティングに入る。
極軸等は合わせてあるが、まだカメラがセットできていない。急いでカメラを
セットし、光軸をあわせる。既に月食は始まってしまっている。
という事で、ちょっと始めの満月が取れなかったが、ざっと撮った月食中の
月を並べてみた。
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(撮影条件は下の動画に同じ)
実は、こちらも微速度撮影の動画を最終目標にセッティングした事もあり
露出をオートの-2補正でスタートしたが、どうも画像が白とび気味。
しょうがないので、途中でマニュアルに切り替えたり、またオートに
戻したりと、いまひとつ。それに今回のインターバルスクリプトをIXY30Sで
使うのは初めてで、見てると時々何かの拍子で止まってしまう。止まらないか
見張りながら、止まったら、又シャッターを押しなおしての撮影である。
しかも追尾は恒星追尾でも何とかなるだろうと甘く見て、いつものスカイ
センサーを使ったら、思った以上にずれていく!途中で位置を修正するが
こりゃ、おかなしな動きの動画になってしまうぞ、、、、
月追尾の出来るDKVを持ってこなかった事が悔やまれる。
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【次第に位置のづれる月食中の月】
極めつけは、月食の最後の部分でなんと、南中をだいぶ過ぎた月に、
GPとR125Sが耐えられず、残り30分位を残して、三脚と鏡筒が大接近!
どんどん三脚に近づく鏡筒を見てどうするか考えたが、どうしようもなく
ぶつかる直前に、撮影を止めてぐるりと鏡筒を反転して撮影を続ける。
この時に、カメラの向きを月の方向が同じに成る様に角度を変えて
取付ければ良かったのだが、その時は、そこまで頭が回らず、そのまま
鏡筒のみひっくり返して撮影を続けたので、途中から月の欠け側が反転(涙)
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【鏡筒反転で、月の向きが、、、、】
という訳で、言い訳タラタラで、本当なら、反転の月をみんな角度調整
して切り出し直し、なおかつ他のコマも真ん中に来るように切り出し
なおして、露出も一定になるように調整すれば、そこそこまともな動画に
出来るのだが、欲張って30fpsを基本に撮影したので、反転するコマだけで
300コマ以上。全撮影コマ数1866枚にも成っている。頑張って、反転
(回転角調整)作業をなんとか300コマやったら力尽きてしまった。
しかも取りあえず動画にしたら微妙に角度が合ってないし、、、
と言うことで、とても細かい修正までやる元気が無くなったので、
とりあえず、細かい位置ズレや、露出のバラツキ、スクリプトの停止に
よるコマ欠け等もろもろの不具合を残したままで動画にした物をUPする
事にした。
(10fps位にレートを落とせば少しは作業量も減るけど、しゃくだし、、、)
見難い動画で申し訳ないが、月食当日のふいんき位は、味わえるかと、、、、
尚、1800枚をひっくり返す元気はないので、望遠鏡での反転画像のままです。
FullScreenで見ると、後ろの恒星も良く見えます。アラも良く見えるけど(汗)
【月食中の月】SM-R125S D:130 F:720 UW20mm 36倍
IXY30S f=4.9mm F:2.0~2.8 S:1/4~1/320 ISO:125~1600
CHDK Minimalistic Intervalometer Script 30fps (6秒インターバル)
2011.12.10 21:54~24:32 撮影場所:山梨県富士吉田市
気が向いたら、位置あわせや露出あわせをした修正版を作るかも
しれないが、ちょっと作業量が多いので、いつ完成する事やら(汗)
(永遠に出来ないに1票)
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ちなみに、撮影の隣で家内が8cmで眼視もしていたのだが、撮影の合間に
時々見せて貰ったが、皆既中は月のバックに恒星が見えるんですね。
赤い月はもちろんの事、ちょっと普段見る月と周りの様子も違って、
なかなか感動物でした。
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動画も良く見ると、皆既中の月の後ろから恒星が現れて、だんだん遠ざかって
いく様子が写っていて、『ああ、月は星空の中をほんとに動いているんだ』
と実感できる映像になっていました。これを見ると恒星追尾じゃ、1時間以上の
動画は無理ですね。改めて月追尾を使わなかった事を悔やんでます。
なお、当日この場所では、天文屋さんはあまり見なかったですが、一般の方が
結構、近くに見に来ていました。でも普通の人は、たいてい皆既に入ると
帰っちゃうんですね。帰りがけに撮影場所の横を通って行ったグループが
声を掛けてくれたので、8cmで皆既中の月を覗いてもらいました。赤い月と
バックの恒星を楽しんで貰えたようです。撮影中のLCDモニタも見て結構
珍しがってもらえました。(汗)
とい言う訳で、今回の初めての月食の撮影、色々と反省点が山積みですが、
次回に経験を生かすということで、、、、次は日食かぁ~?!
2011.12.10(12/13)