くっしーの徒然日記

本当に晴れるのだろうか?(M108/M109/M94/M63)

今週末は、月齢7~9日の月が居るが、夜中には沈むので、夜中以降に
晴れるようなら遠征も可能だ。とはいっても、月曜は仕事なので、日曜の
夜という訳には行かない。金曜か土曜のみ出撃可能だが、金曜は天気が
だめそう。土曜は星空指数は微妙な数字。GPVは夜中の1時には、雲が無く
なると告げている。星空指数が微妙だと、GPVが告げてもだめな事が結構
あるが、とりあえず、GPVを信じて、土曜の夜8時頃に、遠征に出かけた。

どうせ月が沈むのは12時過ぎ。晴れるのも1時過ぎという事で、のんびり
出かけたが、それでも10時頃には現地に着いた。空はまだ一面の曇り空。
ほんとに晴れるのかな~、、、、

さすがに、今日は天文屋さんは誰も来ていない。しばらく晴れそうに
無いので、のんびりと機材を広げ始める。ちなみに、曇っているせいか
今日はこの時間でも+8度もある。↓

暖かいのは良いが、晴れなきゃ何の意味もない。ちゃんと晴れろよ~!

のんびり機材を広げて、12時には準備完了だが、相変わらず晴れない。
しばらく、車の中で晴れるのを待つ。時々雲が薄くなって1等星クラスが
見える事も有るが、すぐ又一面の雲になる。天文屋さんは来ないが、
一般車は時々入ってきて、駐車場の一番奥に止まったりしている。

車の中で少しシートを倒して、横の窓から、極軸方向を眺めながら、うつら
うつらと時々意識を失いながらも、10時から数えて、延々待つ事5時間。
3時頃になってやっと晴れてきた!

急いで極軸を合わせて、早速撮影の準備。今日は、22日に風でもう一つの
出来だった
、北斗七星近辺からスタート。まずはM108を導入して先日の
リベンジ。但し、今日はなかなか晴れなかったので、残り時間が短い事を
考慮して、ちょっと撮影枚数を少なめに8枚セットのセルフタイマー3回で
24枚程度の撮影を目処に進めた。


【↑M108 おおぐま座の渦巻き銀河】
【共通:SM-R125S/D:130 f:720 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200
 F:2.0 f=4.9mm 撮影場所:山梨県南都留郡 Registaxでコンポジット
 →YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・サイズ調整】
UW9mm 80倍 S:64秒 13コマ 撮影日:2011/12/4 03:27-03:49

11/22日に強風の中で15mm48倍で撮影した画像に比べて、今回は9mmで撮影
したが、周辺の星像の流れも無く、銀河の中を横切る暗黒帯もしっかり判る。
ただ、9mmでの撮影で少し露出量が減った分だけ、周辺部分の淡い所が
もう一つの写りだったので、15mmで露出を掛けた方が良かったかもしれない。
この辺は、微妙な所だ。そう言えば、PLだけど12.5mmと10mmがあったな。
今度それを試してみようかな。

さて、続いて今日のリベンジ編その2は、そのまま下に下がって、M109を
撮影した。


【↑M109 おおぐま座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 12コマ 撮影日:2011/12/4 03:56-04:18

これも風の中の11/22に撮影の15mm48倍の画像と比べてかなり改善された
画像になった。周辺の星像や銀河のブレは当然の事ながら無くなって、
その銀河の腕が渦巻くさまがはっきり見て判る。これも全体に薄い感じなので
次回はもう少し倍率を下げて露出を掛けた方が良いかもしれない。

M109を取り終える頃には、時計は既に4時半に近づこうとしている。
今日は、少ない時間を有効に使うべく、なるべく近くの天体を導入して
撮影を続ける作戦だ。次に撮影したのは、りょうけん座のM94だ。


【↑M94 りょうけん座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 9コマ 撮影日:2011/12/4 04:28-04:50

8.2等級、11分角の銀河で、LINER銀河と呼ばれる、活動的な銀河の一つ
らしい。二重のリング構造を持ち、内側のリングでは爆発的な星形成が
起こっていると書かれていた。中心部の明るい光芒と、その周囲には、
少し小さくて明るめの部分と、大きく淡い部分との2つに別けられるので
それを指して二重構造と言うのであろうか?良く見ると、内側の明るめの
部分も、外側の淡い部分も、かすかながら、その濃淡で腕が判る様な
気もするかな?

という事で、時間はもうじき5時。取り合えず、もう一天体と、次の
ターゲットに望遠鏡を向けた。
次のターゲットは、同じくりょうけん座のM63ひまわり銀河だ。


【↑M63 ひまわり銀河(りょうけん座の渦巻き銀河)】
UW9mm 80倍 S:64秒 9コマ 撮影日:2011/12/4 04:52-05:22

8.6等級、12分角の銀河だが、その銀河の形がひまわりに似ているという
事で、この名前が付いているらしい。ひまわりに似ているかと言われれば
似てない事もない位の写りであるが、淡い部分の腕は、細切れ状態に見え
それでひまわりっぽく見えない事もないかな。

と言う事でM63を撮影し終わった所でタイムアップ。短い時間だったが
何とか4天体ほど撮影できたので、8日月では、まずまずの成果と
言った所だろうか。早めに晴れていれば、もう少し撮れたとは思うが
まあ、せっかく来て晴れない可能性もあり得たので、まあ良しとするか。

所で、ドジョウ捕りの篭ならぬ、流星ターゲットの910isの方の成果で
あるが、この日2時間ほど撮影して、光条の写ったカットが3枚。
でもたぶん、みんな人工衛星かな~???
ちなみに全て冬の大三角方向(右下がオリオン座)です。

その1

12/4 4:23 S=32秒、ISO1600 32秒連続撮影の前後のコマは記録されて
いるが、何も写っていない。
↓等倍切り出し


その2

12/4 5:08 S=32秒、ISO1600 32秒連続撮影の前後のコマは記録されて
いるが、何も写っていない。
↓等倍切り出し


その3

12/4 5:10 S=32秒、ISO1600 32秒連続撮影の前のコマは記録されて
いるが、何も写っていない。後ろのコマは電池切れで記録されていない。
↓等倍切り出し1


↓等倍切り出し2


時間も時間で人工衛星が良く見える時間だし、輝線の幅が殆ど同じ
なので流星じゃ無さそうな感じ。
その3の1は輝線の幅が違うから、多少可能性が有るかな?
でも、イリジウムフレアかも知れないし、、、、

2011.12.3(12/11)

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cmさん、おかえりなさい。

M63は花びらに見える部分、かすかに写ってるのを、強引に引っ張り上げた感じで、やっと写ったって所ですね。もう少し露出を掛けるとはっきりした写りになりそうなんですが、、、、、
だれかIXY30S用のCHDKファームも、128秒以上に対応させてくれないかな、、、、
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

どれも素晴らしいですが、特にM63に驚きました。ヒマワリの花ビラがちゃんと写っていますね。私も、これから春にかけて、1つ1つ手動ガイドでがんばります!
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