この日は、月没が10時過ぎと言う事も有って、一段高いところでパンスターズ彗星を撮影した後、少し暗くなりかけた頃に、先客の皆さんの居る下の駐車場跡に移動した。
月没までは、まだ2時間以上あり、皆さんと少しお話ししたりしながら、ノンビリと機材を設置した。天気はまずまずの晴れ空で、まだ宵のうちは少し空が明るい感じもしたが、月の沈む10時頃にはかなりコンディションも上がってきた。
この日の最初のターゲットは、春の未撮影銀河シリーズの第三弾で、NGC3344に続いて同じくこじし座のNGC3486を撮影してみた。
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【↑NGC3486 こじし座の渦巻き銀河】
Vixen SuperMirror R125S D:130 f:720 SP赤道儀+AL90+SkySenser2 UW9mm
80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm
コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x13コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県富士河口湖町 撮影日:2013/3/16 21:44-23:32
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ
・43%にトリミング(35mm版換算5243mm相当)・サイズ調整
ステラリウムによると、NGC3486は、10.3等級、約7分角と先の初撮影の2つの銀河と、ほぼ同じぐらいの明るさと大きさであるらしい。比較的明るい中央のバジル部分と、直径にしてバジルの3倍ぐらいの大きさに広がる淡く細かい腕からなっている。
今回の撮影結果では、ギリギリ外側の淡い部分が判別できる程度の写りであった。この部分の細かい腕はよーく見ると、何となく渦巻いてる所が判る部分もあるかな?って感じぐらいしか写らなかったが、まあ、コリメートなのでとりあえずこの位写ればまずまずの結果では有るのだろうか。
南天で、南中過ぎの撮影のせいか、だいぶ流れてしまったコマも多く25枚撮影して約半分の13枚のスタックがやっとだった。未撮影銀河シリーズの先の2つ同様、かなり淡い部分なので、もう少し露出時間を掛けるか、スタック枚数が多くないと、淡い外側の腕をはっきり写す事はなかなか難しそうだな。
2013.3.16(4/8)