
【↑たぶんGP2用?の製品の箱に入って帰ってきたGPE赤道儀】
結局、かじっていた赤経軸部分は、極軸、極軸体とも交換になってしまった。当初CSにGPEの通常OHの概算価格を聞いた時に、1.3万位という回答を貰っていたが、今回の修理金額は16,453円であった。

交換補充パーツで部品販売の価格設定が有るのは、高度目盛り(420円)、架頭カバー(682円、高度目盛りの反対側の『GP』って書いてるカバー)極軸キャップ(315円)で、それを除くと、1.5万ほどなので、当初の概算価格からするとわずか2千円UPで大物の極軸と極軸体の部品代と言うことになり、かなりリーズナブルな気がする。さすが庶民の味方?ビクセンである。

【↑これが極軸体と極軸(前回OH時の写真)】
もっとも概算価格が多少のマージンを持った価格だったのかも知れないが、、、
で、気になる極軸の廻り具合とバックラッシュの具合であるが、極軸の廻り具合は以前に比べ、ずいぶん廻りやすくなったような気がする。前回OH前に回したときより明らかに、クランプフリー時の極軸の動きが良くなってるようだ。

【↑バランス点と思われる所から3cmほど重りをずらせると勝手に回る】
でももう少し軽く廻って、バランス点から1cm位ずれたらそちらに勝手に回ってしまう位になるといいのにな、、、
後気がついたのだが、SPに比べてだいぶ重りの位置が中になる。これは、SPの本来の取り付け位置に、1cm厚のアルミ板を噛ませて、アリミゾ金具を取り付けているので、望遠鏡の取り付け位置が、SPはGPに比べて、極軸から2cm位遠くなってる事が効いているようだ。

SPは南天の南中過ぎの対象を狙う時、カメラがバランス重りの正反対の位置に行ってしまって、バランスが取りきれなかったので、もう少しアリミゾのマウント位置を下げる手を考えた方が良いかも、、、
さて、極軸のなめらかさは改善されたが、バックラッシュはどうだろうと手動つまみを付けて、手で軽く動かして、テンションが出ない領域を見てみるが、なんか結構大きい様な気がする。う~ん、こんな物なの?SPを回した時はほとんど極わずかしかバックラッシュが無かった様なんだが、、、、試しに、印を付けて、三脚で固定したカメラで、バックラッシュの量を撮影してみた。

【↑手動ノブをテンションの出ない範囲の、両端まで動かした図】
この写真で見ると、ノブのローレットの山で言って1.5山位の動きだろうか。鏡筒を回して、測定位置を変えると、だいたい少なくて1山、多くて2山の範囲内位で動く。ノブのローレットの山を数えると84山有ったので、360÷84≒4.3°/1山なので、バックラッシュの量は4~8°位有る事になる。バックラッシュの中で赤経が遊んだとしたら、恒星の移動時間にして6~13秒の移動量がバックラッシュで動く事になる。結構大きい様な気がするが、、、、
GPだと眼視メインの安い赤道儀なのであまりシビアに詰めてないんだろうか、、、、とりあえず、せっかくメーカOHしたのだから、しばらく様子を見て駄目なら又自分でバックラッシュを詰める様だろうか、、、、ガッカリ!

↑気を取り直して、とりあえずSPに付いてるモーターと極望をGPEに付け替えて、鏡筒を乗せて、ちゃんと廻るかの試験をして終了。
バックラッシュは、オートガイドじゃないから、東側を少し重くして常にテンションを掛けていれば、回転に対して遊び難いはずなので、バランスが分かり易くなった事で、東側に軽くテンションを掛けて、上手い具合に撮影できると良いのだが、、、
2013.3.23(3/25)