前回、インバーターから冷陰極管への配線の噛みこみを見つけた所までで、その日の作業を終えた。
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この配線の噛みこみ、外から見ると、内部断線を起こす所まで行ってるかどうか見た目だけでは判断が難しい感じである。ちょっと見、押しつぶしての断線までは行って無い様な感じだが、内部導体と周囲金属の接触や、被覆の切れ・損傷による絶縁低下等からリークの可能性等が無くはない。何しろ冷陰極管への供給電圧は500~1000V程度になる筈なので。
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と言う事で、一応被覆にカッターを入れて切り開き、内部を確認する事にした。被覆は圧迫されてつぶれてはいるものの、内部導体まで届く切れ等はなかった。内部導体も、被覆を切り開く時に切ってしまったと思われる撚り線の一本が切れているだけで、開腹前は問題が無かったと予想される。もっとも、圧迫による絶縁体の絶縁耐圧の低下までは見て判らないが、特にリークの痕跡等は見て取れなかった。
今ひとつはっきりしないが、とりあえず開いた被覆は自己融着テープで補修して、再び仮組をして症状を見てみると、ちゃんと電源が入り、画面表示も正常に行われる。
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あれ?治ったのかな?圧迫されていた所からなにかリークしていた?或いは寄生容量が変化していた?
いやいや騙されてはいかん。前回組んだら駄目だったじゃないか、、、、
何か不安定な所が有るのかな?と接触不良が無いか良く基板を眺めてみる。一通り眺め回してもおかしな所は相変わらず見つけられない。一応、リード部品のランドはクラックが入りやすいので、念のため再半田をしておいた。後は、シリコンゴムで固められたトランスの二次側と共振コンデンサの足とコネクタの足ぐらいだ。
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と言う事で、ドライヤーで暖めながら、シンナーを使って何とか高圧側のシリコンゴムを全部はがして見たが、ここも特に半田不良やクラックは見られない。一応これも再半田はしておいた。しかし参ったな~。悪いところが見つからない。
再び仮組して点灯試験をするが、相変わらずちゃんと写っている。う~ん、やっぱり直ったのかな~、、、、
試しに、仮組から、元通り正規に組み上げてみるが、それでも正常に動いている。
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う~ん、あんまりこれで治った自信が無いのだが、症状が出なくなったので、これ以上調査を進めるのが難しいなぁ、、、と言う事で、一旦組み上げた状態でしばらく様子を見る事にする。
とりあえず長期試験になるかな?と思い、机の上の24インチと交換して、使って見る事にした。
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めんどくさいから、このまま症状が出なければ良いなぁなんて、甘い事を考えつつ使っていたが、使いだしてわずか6時間ほどで、またバックライトが消えた。ありゃ、やっぱり駄目か?ごちゃごちゃと片付いていない机の上のモニタをやっとの事で交換したのに、直ぐさま元に戻す事に成ってしまったorz
と言う事で、予想通りチャンと修理できていない様なので、またバラす様だ。この日は、甘い期待を抱いていた分、ちょっとがっかりな結果に終わったので、これ以上の修理に進む気力が湧かない。続きは、またその内、、、、、、いつ治るかな~、、、、(汗)
2012.10.03(1/31)
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