こだっちとくうすけの冒険

熱く、熱く、いつまでも熱く。
そんな気持ちになれる
ブログにしたいです。
  
 こだっちとくうすけ より

「花月」 「花嵐」 「催花雨」 「花一華」 「花便り」

2011年04月07日 20時22分07秒 | 言葉の面白さ・楽しさを知ろう
今日も一日お疲れ様です

今日は、暖かくて過ごしやすかったんではないでしょうか?

花粉症もちの僕にはちょっとつらいところもありますが、

それでも春は気持ちがいいですね

気持ちがよかったので、久々にチョコボールを

10個まとめ買いしてしまいました

また、チョコボール生活が始まろうとしている今日この頃ですが、

本日の言葉シリーズは、花をテーマにお送りいたしマッシュ



『花月』(かげつ)

 ☆-----旧暦3月の異称-----

 日本では、中世以降、「花」といえば、桜をさしました。

 旧暦3月は、いよいよ、桜が咲く月ですね。

 「花(はな)つ月」ともいいます。

 「つ」は、「の」という意味の助詞ですから、

 「花の月」ということです。
 
 また、漢語で「かげつ」と読むものに、「佳月」「嘉月」があります。
 
 どちらも、「めでたい月」ということから、3月の異称となりました。
 
 桜以外の花も、咲き乱れ、あたたかさも増してくるころ。
 
 「かげつ」という響きから、

 人々は、あふれる喜びを感じたのかもしれません。
 
 『花月』は、3月の異称のほかに、単に、花と月という意味でも、使われる言葉です。
 
 そういえば、春の夜を形容した言葉に、「花天月地(かてんげっち)」があります。
 
 梢を見上げると、花が咲き誇り、足元に目をやると、月の光が明るく照らしている……。
 
 花も、月も、天と私たちとを結ぶ、美しい絆なのですね。

 それを実感できる季節も、もうすぐです。





 『花嵐』(はなあらし)

 ☆-----桜の花の咲くころに吹く嵐-----
 
 桜の花が咲くころは、例年、お天気が荒れ模様になるようです。

 急に冷え込む場合は、「花冷え」「桜冷え」。
 
 雨が降れば、「花の雨」「花時の雨」「桜雨」。
 
 花を咲かせるようにうながした雨が、こんどは、散れとばかりに、無情に降りかかります。
 
 桜を散らしてしまうほどの雨は、「桜流し」。そして、花に吹きかかる荒々しい風は、『花嵐』……。
 
 ~あすありと 思う心の あだ桜 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは~(伝 親鸞)
 
 明日は、どうなるかわからない……。せっかく咲いた花も、一夜の嵐で散ってしまうかもしれない……。
 
 それでも、短い命を、爛漫に咲こうとする花たち。
 
 私たちは、そこから、命を輝かせる術(すべ)を感じとりたいですね。





『催花雨』(さいかう)

 ☆-----花が咲くのを催促するように降る春の雨-----

 次々と、春の花が咲き始める頃……。

 昔の人は、この時期の雨が、花をうるおわせ、育てていくのだと思ったようです。
 
 「育花雨(いくかう)」「養花雨(ようかう)」という呼び方も残っています。
 
 また、生きとし生けるものに生命を与えるということで、

 「万物生(ばんぶつしょう)」ともいいました。
 
 花を育てた雨は、やがて、花を咲かせる雨に移り変わっていきます。

 ちょうど、菜の花が咲く季節。
 
 『催花雨』を「菜花雨」と書くようになり、

 そこから「菜種梅雨(なたねづゆ)」という言葉がうまれたともいわれます。

 「雨は花の父母」というように……。

 思えば、親の愛情も、この頃の雨に似ているのかもしれません。
 
 時にはうっとうしく感じることもあるけれど……。

 やはり、どこまでも、やさしく身にしみる雨です。





 『花一華』(はないちげ)

 ☆-----アネモネの和名------

 アネモネは、英語で wind flower。
 
 アネモネの語源も、ギリシャ語で「風」を意味する「anemos」からだそうです。
 
 早春の穏やかな風に、撫でられるようにして咲くところから、

 こう呼ばれるようになったといわれます。
 
 鮮やかな色あいの花を咲かせますが、

 摘みとると、すぐにしおれてしまう、そんなはかなさも持った花です。
 
 『花一華』は、花がひときわ美しい「一華(いちげ)」ということでしょう。
 
 「一華」は、ひとつの茎に、花が一輪だけ咲く植物につけられる名前です。
 
 ところが、仏教では、よく悟りを求める心のたとえに使われます。

 「一華開(ひら)けて天下の春」……。
 
 直訳すれば、一輪の花が開くことによって、天下に春が来たことを知るということです。
 
 そこには、心眼が一度開けると、今あるそのままが、

 すばらしい宇宙だと悟るようになる……そんな意味がこもっています。
 
 風に翻弄されるようなはかない命だからこそ、

 私たちは、そこに意味を求めようとするのでしょう。
 
 そして、心の中に、一輪の花を咲かせようとするのでしょう。
 
 悟りとか心眼とか、そんな高尚なものではなくても、

 ともし火のような想いが心に咲くだけで春が来る……。
 
 あなたの心の『花一華』、いつも咲いていますように。





『花便り』(はなだより)

 ☆-----花の咲いたことや見頃を知らせる便り-----

 同じ意味の言葉に、「花信(かしん)」や「花音(かいん)」があります。

 「信」も「音」も便りをあらわす漢字です。 

 「花音」は、美しい言葉ですが、あまり広まらず、「花信」のほうが、よく用いられました。

 「花信」といえば、『花便り』のほかに、「花信風」をさすこともあります。

 正確にいえば、「二十四番花信風(にじゅうしばんかしんふう)」。

 暦の「小寒」から「穀雨」の期間の二十四候に、それぞれ新たな花を咲かせる風が吹くというものです。

 梅に始まって、椿(つばき)、水仙(すいせん)、沈丁花(じんちょうげ)、
 
 蘭(らん)、黒灰(くろばい)、黄梅(おうばい)、英桃(ゆすらうめ)、

 辛夷(こぶし)、 菜の花、杏(あんず)、李(すもも)、桃、山吹(やまぶき)、
 
 薔薇(ばら)、海棠(かいどう)、梨(なし)、木蓮(もくれん)、桐(きり)、

 麦、柳、牡丹(ぼたん)、頭巾薔薇(ときんいばら)、栴檀(せんだん)……。

 異説もありますが、だいたい、以上の二十四種です。お気づきでしょうか。
 
 中国から伝わった「花信」には、「桜」が入っていません。
 
 ですが、日本では、普通『花便り』というと、とくに、桜の便りになります。
 
 南北に伸びる日本列島。『花便り』が飛び交う季節となりました。

 花の様子を知らせるだけなのに……。
 
 なぜか、希望もいっしょに届けられるような気がします。


どうでしょうかお楽しみいただけましたでしょうか?

言葉って、本当に面白いですね

言葉には、歴史がありますね。

知らず知らずのうちに使っている言葉ですが、

そんな歴史をたまには勉強するのも面白いと思います。

勉強というと重たく思いますが、

勉強を趣味という言葉に置き換えてみたら、

勉強も好きになると思います

本来勉強は、自分の知りたいことを追求すべきものだと僕は思います。

だから、決して人にやるように言われるべきものでもなければ、

勉強しないとだめだということでもないと思います。

ただ、必要なのは知りたいことを追求する、

やりたいことを追求する果てなき好奇心ではないでしょうか?

だからこそ、自分がやりたいことにまっすぐになること。

それが大事なんだと思います

自由に

    
コメント
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