夫婦ゲンカの末に最良の選択
カギを握るのは「信頼できる他人」
実は「大手だから安心」とは
言い切れない…
2/19
① 話を聞いたKさんいわく、
「お前だから話すけれど、
豪華な付帯施設やホテル並みのフロントサービスは、
結局のところ、
駅から遠いというデメリットを補うための販売戦略。
大規模開発は戸数も多いからスケールメリットがあるけれど、
付帯施設は不特定多数が使うから傷みも激しい。
メンテナンスコストも余分にかかるし、
使う人と使わない人でトラブルになることも多くてね、
管理会社からすると頭が痛いんだよ」と
業界の内情を明かしてくれた。
「妻は大手だから安心って言いますが、そこはどうですか」
「うーん、微妙だなあ。
大手のほうが実積やノウハウがあるけれど、
今のご時勢、一概に大手だから安心とは言い切れない。
だいたい、
完売した後は管理組合のものになるわけで、売り主は関係ない。
だから、
管理費や修繕積立金が少なくてすむように配慮するより、
オマケをいっぱいつけて売りやすくするわけだ。
とはいっても管理費や修繕積立金が高すぎると売りにくいから、
見かけの数字は少なくしておいて、
10年後とか20年後に付帯施設の大規模修繕費を別途徴収するところもある。
事実、
それでもめている管理組合もけっこう多いよ」
「じゃあ、僕が買おうとしている物件のほうがいいわけですね」と学さん。
「立地がいいから、将来、売ったり貸したりすることを考えれば有利だね。
ただ、
戸数が少ないぶん1戸当たりの管理費や修繕積立金は割高になる。
中小規模のマンション専業ディベロッパーは
今、どこも内情が苦しいから財務状態も調べたほうがいい。
契約途中で倒産したら大変だからね。
その会社の評判、こちらでもちょっと調べてみようか?」
「ぜひお願いします。
それから今言ったこと、今度、妻にも話してもらえますか」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます