我阪神タイガースの・大和が、
人生初サヨナラ打!

鹿児島から応援団…両親の前で決めた
「
阪神4-3広島」(29日、甲子園)
やってくれました。
我阪神タイガースの大和が、
人生初のサヨナラ打でチームを3連勝に。

故郷の鹿児島県鹿屋市から応援ツアーで駆けつけた両親らが見守る中、

同点の九回2死一、二塁で、殊勲の左越え二塁打。

今季7度目、6月4度目のサヨナラ勝ちで、
首位・読売新聞野球部にも1・5ゲーム差に再接近。

最高の結末はあらかじめ決められていた。
故郷を愛する男が、
地元応援団の前で放った人生初のサヨナラ打‐。
そんな心温まるストーリーが、一振りで現実へと変わった。
見えない“何か”に押された
大和の打球は、
痛烈に左翼・ルイスの頭上を越えていった。
芝生に弾む白球が目に飛び込むと、
寡黙な男がド派手なガッツポーズ。
二塁手前で始まった歓喜のウオーターシャワー、
そして応援団がいる一塁アルプス最上段へ全員で指さしポーズ。
まるでドラマを見ているようなエンディング、
とにかくつなぐことだけと
大和。
プロ初どころか、人生初のサヨナラヒット。
お立ち台では
はにかみながら「やっちゃいましたね」と喜びを。
1点を追う五回1死一、
三塁の場面では一塁へセーフティースクイズ(内野安打)を成功し、
七回にも左前打。
1日以来の猛打賞、
1人で試合を決める奮闘に「変な感じですね」と首をかしげる。
その理由は
一塁側アルプス最上段に陣取った両親を含む約70人の応援団。
この日、地元・鹿児島県鹿屋市から
フェリーで甲子園に駆けつけた。
練習中からバックネット裏で声援を送り、
感謝の言葉を口にしていた
大和。
故郷を大切にする思いは、
自身がゲームで使うバットに隠されていた。
4月下旬、グリップエンドにあるシールを貼った。
それはおよそ野球に似つかないバラのシールだった。
「鹿屋はバラの町なんですよ。地元への思いを込めて」。
そう照れくさそうに明かした愚直な男。
交流戦中は不振にあえぎ、涙を流したこともあった。
地元の期待、
その期待に応えなければならない責任感。
故郷を愛する男だからこそ、
悔しさが胸をついた。
そしてこの日はチカラに変えてみせた。
「良い姿を見せられて良かったです」と
聖地甲子園でスポットライトを浴びた
大和。
ここんとこ、良いシーンがなかった
寡黙で地味なパッとしない大和が・・
それは野球の神様がくれたご褒美だったのかも、・・・・