カリフォル二アのロサンゼルスから、生活情報とフライフィッシング

こちらに住んで33年、ロサンゼルスの今と、趣味のフライフィッシングを中心に街角で見かけた話題を!

地震対策

2006年01月08日 | これだけは読んでもらいたい記事
新年早々シリアスな記事で申し訳ありませんが、私の周りで今一番の話題は”地震対策なのです。



アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency of the United States、略称:FEMA)2001年8月アメリカ国内で予想される大災害について演習をしたそうです。

・ニューヨークへのテロ攻撃
・ニューオーリンズへの強力なハリケーンの襲来
・サンフランシスコでのサンアンドレアス断層を震源とし大地震

4年半の間に不幸なことに2つは現実のものになりました。
残りはカリフォル二アの大地震です。
これは”ザ・ビッグ・ワンと呼ばれる、直下型の巨大地震が想定です。

太平洋プレートと北米プレートが接触するのが、サンアンドレアス断層で南北に走っており、これに並行するように無数の小規模な断層が走っていて、カリフォルニオア州は”地震のメッカ”なのです。

ロサンゼルスの地下を”プエンテヒルズ断層”が走っており、またそのほかにもサンフェルナンドやニューポート・イングルウッド断層などの多くの断層が走っています。
南カリフォルニア地震センターでは、プエンテヒルズ断層が活動し地震が起きた場合(マグニチュード7以上)、最悪死者1万8千人、73万5千世帯が家を失うと予想しています。

また州政府の救援活動を統括する緊急サービス局の予想では・・・・・・・・

今後30年以内に、1994年に起きたノースリッジ地震(マグニチュード6.7)クラス(私も経験しました)が起きる可能性は70%となっています。


しかしマグニチュード8.5以上の”ザ・ビッグ・ワン”は、カリフォル二ア州がまだ経験した事がないものでノースリッジ地震の10倍~15倍と言われています。

関東大震災(1923年)がマグニチュード7.9といわれていますが・・・・・・・
マグニチュード7以上を 大地震
マグニチュード8以上は巨大地震と呼ばれるそうです。


地震は予防できませんので、それに対する備えが大事になります。

行政当局により救援活動が本格化するまでの3日間は自力でサバイバル出来るように準備が必要です。

最低でも食料と水が3日間分(専門家では7日間分を勧める方も)
水は1人1日3.5リッター、水洗トイレ用の水はバスタブに溜めるか、プールの水を使う。

カン切りや調理用の道具と、バーべキューセットと燃料

消火器、携帯ラジオ、懐中電灯と予備電池

実際、在宅中に地震に遭った場合はこれらの殆んどが家にあるものなので、家が火災や崩壊しなければ、何とか集める事が可能なのですが、やはり分かり安く、取り出しやすいように、玄関やガレージの入り口近くにまとめて保管しておく事が必要です。

そして本人を証明したり、書類の申請、再発行の為に、上記のものと一緒に色々な書類のコピーを作っておくのが便利です。

1.家族全員の名前とソーシャル・セキュリティ番号
2.健康保険名、ポリシー番号、アカウント番号、保険会社の電話番号
3.銀行口座の講座番号、ポリシー番号
4.パスポートの番号、グリンカードの番号、滞在ビザのコピー
5.不動産権利書
6.生命保険証書
7.遺書


そして大事な事に:
地震が起きた直後は、電話や携帯電話を皆がいっせいに使うので混線などしてで繋がりづらくなるそうです。
これはハリケーン・カトリーナの際にも確認された事らしいのですが、被災地内での着信がとても難しくなる半面、州外への長距離発信は比較的つながりやすいらしいので、州外の方に中継者になってもらい、安否の最新状況を伝えてもらうのが良いそうです。

我が家は既にNYの方に中継をお願いして、この連絡網を作り上げました。
災害時には近くのお友達でも、安否の連絡はNYを中継する事になっています。

日本からの連絡を考えると、日本語と英語が分かる方がいいように思います。


トップの写真について

車での出勤に1時間も掛かるロサンゼルスでの問題は車で移動中に地震に遭ったら!でした。

そこで皆がたどり着いた結論は、アメリカの赤十字で手に入るバックパックに入った「Emergency Preparedness Kit (Adult, 3-day)」でした。

地震でフリーウエイや一般道が走れなくなったら車を路肩に放棄し、車のトランクからこのバックパックとスニーカーまたは歩きやすいブーツ(大事です!)を取り出し、自宅や集合場所にたどり着こう思っています。

(以下写真拡大できます)

中には・・・・・


フード・バー(カロリーメイトの様な物)、水、ラジオと電池。


手袋、手当ての説明書、カッパ(ポンチョ)
水入れ、笛、マスク(煙などからのどを守る)、緊急用のブランケット
ファースト・キット、ウエット・ティッシュ、懐中電灯と電池



ガム・テープ、Light Sticks (12時間発光する)、ビニールシート。

このバックパックのキットとスニーカーは常に車の中においてあります。


そして:

地震が20秒以上続いた後は津波の可能性がありますので、海抜300m以上の高台か、海岸から3キロ内陸に避難するように云われています。
しかも徒歩で15分以内に避難出来るのが理想とされています(これだと歩くではなく、走らなければなりませんね)。

我が家は海岸から、幸運にも3Kmぐらい離れているので大丈夫そうですけど、海岸近くの方々は常日頃のエキササイズが必要ですね!!!


日本も地震が多い国ですし、関東地方の大地震が予想されている事もありますので、

常々の災害対策に気を配りましょうね!