甘くて美味しいお米を食べたいと思い、昨年から稲作に取り組んで来ました。姶良の地に根を下ろして、体の続く限り稲作を極めようと思っています。
長かった在京時代の主食米は、『あきたこまち』、『ひとめぼれ』、『こしひかり』の三品種でした。どれも、炊きたてから見栄えのするお米で、とても美味しくて甲乙つけがたい味わいだったのを覚えています。
Uターンしてからは、身内が生産している『ひのひかり』が主食米になりました。小粒で見栄えは劣るけど、もちっとした食感や甘味は満足出来るお米です。県民米『あきほなみ』よりも地域の条件に適しているので、育てやすさも魅力です。
米作りをするようになってから、沢山の先輩農家さんの話を聞きました。お米の価格が安定していた時代は、一粒でも多く収穫したいと考えたそうです。減反政策がすすむと、収量は少なくとも美味しい売れるお米を作りたいと考えたそうです。長年の間に、殆どの方が数種類の品種を試されていました。
自由化が進行中、 集約型が主流になってジワリと米作りの環境が変わっています。
2014年の『田中ファーム』では、種籾1キロが4千円超えという高価なF1『みつひかり2003』を栽培します。住吉池周辺では唯一、新品種『みつひかり』の革命的な圃場が出現することになるのです。
2013年に穫れた『ひのひかり』の流れですが、1家族で食べる、2身近かな人に差し上げる、3精米して知人に買っていただく、4米の業者さんに売却するなどで、全てのお米を消化出来ます。
今度の『みつひかり』、1については、良食味を期待して食するつもりです。2については、鹿児島県では珍しい品種なので話題性が有ります。3については、収量1,5倍強が見込めるので、販売価格を『ひのひかり』の半値近くに下げられる可能性が有ります。4については、試験栽培なので一切考えていません。
近隣の圃場への影響が有るかもと心配しましたが、開花時期が違うので影響は少なそうです。それよりも、草丈が1m以上になるそうなので、掛け干しの高さが心配になります。それと、脱穀後の藁を飼料藁として引き取ってもらえるのか気になります。また、登熟期間が長いので収穫時期が10月下旬頃と遅くなります。
開発した三井化学アグロ株から送られてきた『栽培暦』を見ながら、ここまで思い付くことを書き綴ってみました。昨年以上に楽しみな米作りになりそうです。見かけた方が、驚いたり、意見をくれたりしたら最高です。
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