<選択制夫婦別姓について>
長いですがぜひお読みください。
「歴史人物学習館 https://rekijin.net/ 」や私の主催する「大人のための歴史講座」で
たいへんお世話になっている伊勢雅臣先生のコラムです。
百姓一揆は闘いではなく話し合いであったことも書かれています。
それもぜひ知っていただけるとありがたいです。
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Common Sense: 夫婦別姓? で、家族の名前はどうするの?
姓は個人名の一部ではなく、家族の名前。夫婦・親子別姓になれば、家族の姓がなくなり、家族はバラバラの個人になる。
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過去号閲覧: https://note.com/jog_jp/n/ndeec0de23251
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■■■ 徳川幕府が目指した「百姓成立(なりたち) ■■■
百姓一揆は革命を目指した階級闘争ではありません。
領主は百姓の生活が成り立つ(百姓成立)ような統治をする責務があり、百姓はそれに応えて、年貢を納めるという原則がありました。
江戸時代に発生した百姓一揆は、1430件。その中で役人が殺害されたのは、わずか1件のみ。百姓一揆は「百姓成立」の責任を果たしていない領主に対する集団交渉でした。
幕府も百姓成立の責任を果たしていない領主はお取り潰し。逆に上杉家の米沢藩は、天明の大飢饉でも、備蓄米を活用して餓死者ゼロ、他藩からの難民も救って、幕府から「美政である」と三度も表彰されています。
徳川幕府は、こういう形で、「民を大御宝として大切にしよう」という神武天皇の詔の実現に努めたのです。
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■1.「70.6% 選択的夫婦別姓に賛成」のウソ
「【政策解説】立憲民主党は選択的夫婦別姓の実現をめざします」という同党のホームページ[立憲民主党]を読むと、この党は夫婦別姓に関する基本的な知識を欠いているのでは、と思えてきます。
まずは、冒頭に「70.6% 選択的夫婦別姓に賛成」という大きな円グラフがあります。この数値は、本誌JOG(1393)で述べたように、内閣府調査での「夫婦同姓制度を維持した上で旧姓の通称使用」という選択肢を隠した上での調査です。これを入れると、次の結果となります。
(1)「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した方がよい」27.0%、
(2)「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した上で、旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」42.2%
(3)「選択的夫婦別姓制度を導入した方がよい」28.9%
(2)の「夫婦同姓維持+旧姓の通称使用」は「条件付き夫婦同姓制度維持」ですから、(1)「夫婦同姓制度維持」と合わせて、69.2%の国民が「同姓制度維持」に賛成していることになります。
本稿では、この国民の約7割が支持している「同姓制度維持」が歴史的、社会的、道徳的にも積極的な意義を持つ事を論じます。
■2.「家族は社会の自然かつ基礎的な集団単位であるから」
今まで最高裁は、現在の夫婦同姓制度を合憲とした判決を二度出しています。その最初の判決(平成27(2015)年12月16日)では、こう指摘されています。
__________
家族は社会の自然かつ基礎的な集団単位であるから,このように個人の呼称の一部である氏(JOG注: 本稿での姓)をその個人の属する集団を想起させるものとして一つに定めることにも合理性があるといえる。[最高裁]
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「家族は社会の自然かつ基礎的な集団単位」とは、国連の人権宣言で、次のように謳われている一文そのままです。
__________
第16条3 家庭は、社会の自然かつ基礎的な集団単位であって、社会及び国の保護を受ける権利を有する。
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その「自然かつ基礎的な集団単位」の呼称が「姓」なのだから、「その家族に属する親子が共通の姓を使うことは合理性がある」ということです。以下、本稿ではこの点を強調するために、「家族姓」という言葉を使いましょう。
この点で、夫婦別姓論者たちは、姓は個人の名前の一部だと誤解していて、家族の名称であることを理解していない、あるいは意図的に隠しているのでは? という疑問が湧いてきます。
「選択的夫婦別姓」で、「選択的だからいいじゃないか」という主張に対して、それは「姓を個人名の一部にしてしまうことであって、家族の名前が失われ、ひいては家族の消滅を助長する」という問題が隠されてしまいます。正確には「夫婦別姓」ではなく「家族姓廃止」と捉えるべきなのです。
■3.家族姓がないと、こんな問題が、、、
「家族姓を廃止して姓名を個人の名」とすると、どんな問題が起きるのでしょうか。姓に関する各国事情をまとめた栗田路子『夫婦別姓――家族と多様性の各国事情』にこんなフランス人女性の声が紹介されています。
この女性は二度の離婚を経験しており、それぞれの夫と一人づつ子供をもうけました。二人の子供はそれぞれの父親の姓を引き継いでおり、子供を連れて旅行する際には、三人とも姓が違うので、空港ではこんな目に遭(あ)うそうです。
__________
子どもの連れ去りではないことを証明するために、父親の合意書を提出させられ、その都度、親子関係について詳しい説明を強いられる。書類を失くしたら、誘拐したと言われても仕方ないんですよ。[栗田、P81]
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「同じ姓なら同じ家族」という社会常識が欧州でもあるのですね。この女性は、子供たちを自分の姓にしておけば、こんな事にはならなかったと言いたいようですが、たとえ、そうしても父親と子供が一緒に旅行したら、同じ問題が発生します。
フランスでは出生時に届け出た姓名を変えることは許されていないので、こんな不合理なことが起こるのです。日本なら母親が離婚して旧姓に戻った場合、母親に養育される子供は家庭裁判所に申請すれば、母親の籍に入って母親の旧姓を名乗ることができます。日本の戸籍制度は、フランスよりも合理的かつ現実的なのです。
またブランというフランス人男性は、子供に妻の姓バルックをつけたら、幼稚園に連れて行くたびに「バルックさん」と呼ばれて、そのたびに「いや、子どもはバルックですが、私はブランです」と何度訂正しても直らないとボヤいています。
父親のぼやきだけでなく、こんな訂正を子供の前で何度もしていたら、子供はこの父親は自分のことを本気で愛してくれているのだろうか、と不安に思ってしまうのではないでしょうか?
こんな例でも、日本の戸籍制度で現在広まりつつある旧姓の通称使用を適用すれば、この男性は仕事では通称の「ブランさん」のままで通り、幼稚園では子供と同じ家族姓の「バルックさん」となります。子供に心配を与える恐れはなくなります。
この一文の著者は、「子どもの姓=父親の姓という図式は深く社会に根付いている」と批判的に述べていますが、これは「家族の姓は一つ」という人類が長い歴史を通じて深めてきた叡知なのです。
夫婦と子供が同じ家族姓を名乗ることで、夫婦関係と親子関係を簡単明瞭に周囲に示し、また親は子の養育責任を自覚し、子供には安心を与えるのです。最高裁判決で「氏をその個人の属する集団を想起させるものとして一つに定めることにも合理性がある」というのは、こういうことを指しているのです。
■4.「タラちゃんとワカメとカツオはひとつの家族」?
家族姓の意義を、サザエさんの例で考えてみましょう。サザエさんは磯野家の長女として生まれました。父・磯野波平、母・磯野フネ、弟に磯野カツオ、妹に磯野ワカメがいます。サザエさんはフグ田マスオと結婚して、フグ田サザエとなり、長男フグ田タラオを生みました。社民党の福島瑞穂議員はかつて夫婦別姓を推す本で、こんなことを書きました。
__________
タラちゃんとワカメとカツオは一緒に遊んでいるけれども姓は違う。 しかし、やっぱりひとつの家族である。[福島]
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タラちゃんとワカメとカツオは法律上は「ひとつの家族」ではありません。磯野家とフグ田家の二つの家族が同居しているだけです。夫婦別姓を唱える国会議員、しかも弁護士出身の人間がこんな初歩的な事も理解していないのか、と驚いてしまいます。
磯野カツオと磯野ワカメの養育責任は、父・磯野波平と母・磯野フネにあります。タラちゃん、ことフグ田タラオの養育責任はフグ田サザエとフグ田マスオにあります。磯野、フグ田という家族名によって、この養育責任が誰の目にも明らかになるのです。
マスオさんにとっても磯野家に同居していますが、サザエさんもタラちゃんもフグ田という自分の姓を名乗っている以上、二人を、夫として父親として守る責任を自覚するでしょう。
内閣府の令和3(2021)年の世論調査においても、夫婦別姓で「子どもにとって好ましくない影響があると思う」と答えた人の割合が69.0%にも達しているのは、上記の世間常識を現しています。[内閣府]
また内閣府の令和3年の調査で、「婚姻によって、自分の名字・姓が相手の名字・姓に変わったとした場合、どのような感じを持つと思うか」という設問に対して、以下の結果が得られています[内閣府]。
・「名字・姓が変わったことで、新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」54.1%
・「相手と一体となったような喜びを感じると思う」39.7%
・「名字・姓が変わったことに違和感を持つと思う」25.6%
大多数の人が、相手との家族姓の共有に喜びを感じると考えているのです。家族姓の意義については、国民常識となっているのです。
■5.「夫婦同姓」の「伝統」は「せいぜい」(?)5、6百年
立憲民主党のページでは、「夫婦同姓は明治31(1898)年の民法(旧法)で、はじめて設定され、江戸時代以前には農民・町民には苗字=氏の使用は許されなかった」という法務省の「我が国における氏の制度の変遷」[法務省]という文書を引用しています。これは今日の研究で判明している事実を正確に表現していません。
江戸時代以前の庶民は、武士の手前で苗字を名乗ることを許されなかっただけで、村内では苗字を持ち使っていました。たとえば、長野県のある寺が天明3(1783)年に再建された時に、その奉加帳に名前だけで苗字の書いてない寄付者は一人もいませんでした。そのような例がたくさん見つかっています。[豊田、P161]
また、夫婦同姓については、室町時代に同じ家族姓を持つ夫婦が、嫁ぎ先の家族姓に改名した娘に土地を譲り渡す書状の実例が見つかっています。[坂田、p155] こうした研究から、坂田聡・中央大学教授は次のように結論づけています。
__________
「夫婦同姓」(夫婦同苗字)の「伝統」なるものは、さすがに一〇〇年よりは長いが、せいぜい五〇〇〜六〇〇年がいいところであった。[坂田、P154]
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「さすがに一〇〇年よりは長いが」というのは、夫婦別姓論者で夫婦同姓の歴史は明治31(1898)年の民法から始まる、と誤解している人がいるからです。明治政府は当初、武士階級の慣習から、夫婦別姓を布告しましたが、各地方から民衆の夫婦同姓の慣習から異議申し立てが続出して、同姓制度に変更したのです。
この坂田教授は別姓支持者らしく、夫婦同姓の伝統は「せいぜい五〇〇〜六〇〇年がいいところ」と口惜しげな物言いですが、「5、6百年もの伝統」と言ったら、随分長いというのが、通常の国民の常識的な感覚でしょう。
■6.「家族同姓」は男女差別?
立憲民主党のページでは、さらに「夫婦同姓の下で結婚前の名字を変更するのは、ほとんど(96%)が女性であり、国連の女性差別撤廃委員会から女性差別だと繰り返し指摘されています」と指摘していますが、これは問題でしょうか?
民法第750号では「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」と規定しており、平成27(2015)年の最高裁判決では「夫婦が協議して、どちらかの姓に決める」のだから、そこに男女差別はない、と結論づけられています。国連機関の勧告は、日本の左翼論者が暗躍しているようですし、何の権限も権威もない文書なので無視しておけば良いだけです。
そもそも社会的事実として大多数の家族が夫の姓を家族姓としていることは、男女差別でしょうか? 夫婦別姓が認められているアメリカでも約70%が夫の姓を名乗っています。イギリスではほぼ90%[BBC]。フランスは戸籍名は変えられませんが、通称で夫の姓を名乗る女性が91%[フランスシャボー]。
こうしてみると、夫婦別姓でも夫の姓を名乗ることが、欧米でも一般的と言えます。したがって、そこには人類共通の伝統的智慧が潜んでいると考えられます。
その一つは、妻は妊娠と出産時に、家族の経済的・精神的保護を必要とします。その際に、妻が夫の姓を名乗っていれば、夫は妻を守らなければ、という自覚を持ちます。また、周囲もそれが夫の責務だという見なします。妻が夫の姓を名乗ることは、女性差別ではなく、女性を守る為の伝統的智慧なのです。
家族姓が夫の責任を明確化するというメリットは、子供も享受します。子供は生まれてから成長するまでに親の養育が必要です。母親と子の間は出産という絆で固く結ばれていますが、父親と子の絆は家族として一緒の生活と、同じ家族姓を持つ事で生まれてきます。
夫婦同姓で夫の姓を家族姓とすることは、欧米でも日本でも長い歴史を通じて深められた社会の伝統的な智慧なのです。この智慧に比べたら、「男性も50%は妻の姓を選ぶべき」などという男女同数を理想とするのは、何の合理的根拠もなく、歴史的検証もされていない、机上の空論だという事が分かります。
■7.夫婦同姓制度は世界で最も安定した日本社会を支え続けてくれる
日本の女性は守られるだけではありません。2012年の「妻が財布の紐を握る国」ランキングでは、日本が55.7%のダントツです。これがアメリカは16.8%、フランス3.2%です[プレジデント]。家族が財布を共有し、家事や育児などの出費も全般的に把握している妻が出費を管理するのは家族として合理的です。
このように夫と妻がそれぞれの適性や能力を発揮して、それぞれの役割を果たして、家族を支えていくというのが、日本古来からの「男女対等」の理想です。そして、夫も妻も子供たちも、みな大切な大御宝であり、それぞれ「処を得て」安らかな、そして生き甲斐のある生活をしていくことが古来からの理想でした。[伊勢]
JOG(1385)で紹介した次期米副大統領ジェームス・D・ヴァンス上院議員(40歳)が自伝『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』には、母が2年間で4回も結婚と離婚を繰り返し、ヴァンス少年が「ただただ落ち着ける家が欲しかった」と悲痛な思いを述べる一場面がありました[ヴァンス、p170]。
家族姓を否定し、家族を消滅させてバラバラの個人に還元してしまおうという文化マルクス主義者たちの犠牲者が、このような気の毒な子供です。我が国の子供たちにこういう思いをさせないためにも、我が先祖が長い時間をかけて深めてくれた伝統的な智慧に学ぶ必要があります。夫婦同姓制度は旧姓の通称使用という改良を加えるだけで、世界で最も安定した日本社会を支え続けてくれるのです。
(文責 伊勢雅臣)
■リンク■
・伊勢雅臣『大御宝 大御宝 日本史を貫く建国の理念』、扶桑社、R06
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/459409788X/japanontheg01-22/
・JOG(1385) ヒルビリーの「不仕合わせ」、大御宝の「仕合わせ」
アメリカの繁栄から取りのこされた山地の白人貧困階級ヒルビリー、それは我が国でも決して他人事ではない。
https://note.com/jog_jp/n/ne839b9564adb
・JOG(1152) 結婚・出産・育児は幸福の源泉
米国における多くの科学的調査で、結婚・出産・育児は幸福の源泉であることが示されている。
https://note.com/jog_jp/n/n2ffa18aaa992
・JOG(6) リベラル派の欠陥 〜 事実把握力と論理思考力
ロシア革命後の家庭崩壊をも評価する夫婦別姓論者の論理破綻。
https://note.com/jog_jp/n/ncb8cfcf60555
■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
→アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。
・栗田路子『夫婦別姓 ――家族と多様性の各国事情』★★、ちくま新書、R03
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4480074406/japanontheg01-22/
・最高裁判所「平成27年12月16日 大法廷判決」
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/546/085546_hanrei.pdf
・豊田武『苗字の歴史』★★、吉川弘文館、H24
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4642063846/japanontheg01-22/
・内閣府「家族の法制に関する世論調査」R03.12
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-kazoku/2-2.html
・BBC「Why do women still change their names?」R0209
https://www.bbc.com/worklife/article/20200921-why-do-women-still-change-their-names
・ヴァンス、J・D『ヒルビリー・エレジー』★★★、光文社未来ライブラリー、R04
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334770525/japanontheg01-22/
・フランスシャボー「フランス人女性はなぜ結婚すると苗字を変えるのか」H31.02
https://francechapeau.com/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E4%BA%BA-%E7%B5%90%E5%A9%9A-%E8%8B%97%E5%AD%97/
・プレジデントオンライン「世界的にみて異質「なぜ日本の家庭では妻が財布の紐をにぎるのか」、R03
https://president.jp/articles/-/47414
・法務省「我が国における氏の制度の変遷」
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36-02.html
・立憲民主党「立憲民主党は選択的夫婦別姓に実現をめざします」
https://cdp-japan.jp/news/20210707_1758
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まずは、冒頭に「70.6% 選択的夫婦別姓に賛成」という大きな円グラフがあります。この数値は、本誌JOG(1393)で述べたように、内閣府調査での「夫婦同姓制度を維持した上で旧姓の通称使用」という選択肢を隠した上での調査です。これを入れると、次の結果となります。
(1)「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した方がよい」27.0%、
(2)「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した上で、旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」42.2%
(3)「選択的夫婦別姓制度を導入した方がよい」28.9%
(2)の「夫婦同姓維持+旧姓の通称使用」は「条件付き夫婦同姓制度維持」ですから、(1)「夫婦同姓制度維持」と合わせて、69.2%の国民が「同姓制度維持」に賛成していることになります。
本稿では、この国民の約7割が支持している「同姓制度維持」が歴史的、社会的、道徳的にも積極的な意義を持つ事を論じます。
■2.「家族は社会の自然かつ基礎的な集団単位であるから」
今まで最高裁は、現在の夫婦同姓制度を合憲とした判決を二度出しています。その最初の判決(平成27(2015)年12月16日)では、こう指摘されています。
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家族は社会の自然かつ基礎的な集団単位であるから,このように個人の呼称の一部である氏(JOG注: 本稿での姓)をその個人の属する集団を想起させるものとして一つに定めることにも合理性があるといえる。[最高裁]
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第16条3 家庭は、社会の自然かつ基礎的な集団単位であって、社会及び国の保護を受ける権利を有する。
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その「自然かつ基礎的な集団単位」の呼称が「姓」なのだから、「その家族に属する親子が共通の姓を使うことは合理性がある」ということです。以下、本稿ではこの点を強調するために、「家族姓」という言葉を使いましょう。
この点で、夫婦別姓論者たちは、姓は個人の名前の一部だと誤解していて、家族の名称であることを理解していない、あるいは意図的に隠しているのでは? という疑問が湧いてきます。
「選択的夫婦別姓」で、「選択的だからいいじゃないか」という主張に対して、それは「姓を個人名の一部にしてしまうことであって、家族の名前が失われ、ひいては家族の消滅を助長する」という問題が隠されてしまいます。正確には「夫婦別姓」ではなく「家族姓廃止」と捉えるべきなのです。
■3.家族姓がないと、こんな問題が、、、
「家族姓を廃止して姓名を個人の名」とすると、どんな問題が起きるのでしょうか。姓に関する各国事情をまとめた栗田路子『夫婦別姓――家族と多様性の各国事情』にこんなフランス人女性の声が紹介されています。
この女性は二度の離婚を経験しており、それぞれの夫と一人づつ子供をもうけました。二人の子供はそれぞれの父親の姓を引き継いでおり、子供を連れて旅行する際には、三人とも姓が違うので、空港ではこんな目に遭(あ)うそうです。
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子どもの連れ去りではないことを証明するために、父親の合意書を提出させられ、その都度、親子関係について詳しい説明を強いられる。書類を失くしたら、誘拐したと言われても仕方ないんですよ。[栗田、P81]
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「同じ姓なら同じ家族」という社会常識が欧州でもあるのですね。この女性は、子供たちを自分の姓にしておけば、こんな事にはならなかったと言いたいようですが、たとえ、そうしても父親と子供が一緒に旅行したら、同じ問題が発生します。
フランスでは出生時に届け出た姓名を変えることは許されていないので、こんな不合理なことが起こるのです。日本なら母親が離婚して旧姓に戻った場合、母親に養育される子供は家庭裁判所に申請すれば、母親の籍に入って母親の旧姓を名乗ることができます。日本の戸籍制度は、フランスよりも合理的かつ現実的なのです。
またブランというフランス人男性は、子供に妻の姓バルックをつけたら、幼稚園に連れて行くたびに「バルックさん」と呼ばれて、そのたびに「いや、子どもはバルックですが、私はブランです」と何度訂正しても直らないとボヤいています。
父親のぼやきだけでなく、こんな訂正を子供の前で何度もしていたら、子供はこの父親は自分のことを本気で愛してくれているのだろうか、と不安に思ってしまうのではないでしょうか?
こんな例でも、日本の戸籍制度で現在広まりつつある旧姓の通称使用を適用すれば、この男性は仕事では通称の「ブランさん」のままで通り、幼稚園では子供と同じ家族姓の「バルックさん」となります。子供に心配を与える恐れはなくなります。
この一文の著者は、「子どもの姓=父親の姓という図式は深く社会に根付いている」と批判的に述べていますが、これは「家族の姓は一つ」という人類が長い歴史を通じて深めてきた叡知なのです。
夫婦と子供が同じ家族姓を名乗ることで、夫婦関係と親子関係を簡単明瞭に周囲に示し、また親は子の養育責任を自覚し、子供には安心を与えるのです。最高裁判決で「氏をその個人の属する集団を想起させるものとして一つに定めることにも合理性がある」というのは、こういうことを指しているのです。
■4.「タラちゃんとワカメとカツオはひとつの家族」?
家族姓の意義を、サザエさんの例で考えてみましょう。サザエさんは磯野家の長女として生まれました。父・磯野波平、母・磯野フネ、弟に磯野カツオ、妹に磯野ワカメがいます。サザエさんはフグ田マスオと結婚して、フグ田サザエとなり、長男フグ田タラオを生みました。社民党の福島瑞穂議員はかつて夫婦別姓を推す本で、こんなことを書きました。
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タラちゃんとワカメとカツオは一緒に遊んでいるけれども姓は違う。 しかし、やっぱりひとつの家族である。[福島]
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タラちゃんとワカメとカツオは法律上は「ひとつの家族」ではありません。磯野家とフグ田家の二つの家族が同居しているだけです。夫婦別姓を唱える国会議員、しかも弁護士出身の人間がこんな初歩的な事も理解していないのか、と驚いてしまいます。
磯野カツオと磯野ワカメの養育責任は、父・磯野波平と母・磯野フネにあります。タラちゃん、ことフグ田タラオの養育責任はフグ田サザエとフグ田マスオにあります。磯野、フグ田という家族名によって、この養育責任が誰の目にも明らかになるのです。
マスオさんにとっても磯野家に同居していますが、サザエさんもタラちゃんもフグ田という自分の姓を名乗っている以上、二人を、夫として父親として守る責任を自覚するでしょう。
内閣府の令和3(2021)年の世論調査においても、夫婦別姓で「子どもにとって好ましくない影響があると思う」と答えた人の割合が69.0%にも達しているのは、上記の世間常識を現しています。[内閣府]
また内閣府の令和3年の調査で、「婚姻によって、自分の名字・姓が相手の名字・姓に変わったとした場合、どのような感じを持つと思うか」という設問に対して、以下の結果が得られています[内閣府]。
・「名字・姓が変わったことで、新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」54.1%
・「相手と一体となったような喜びを感じると思う」39.7%
・「名字・姓が変わったことに違和感を持つと思う」25.6%
大多数の人が、相手との家族姓の共有に喜びを感じると考えているのです。家族姓の意義については、国民常識となっているのです。
■5.「夫婦同姓」の「伝統」は「せいぜい」(?)5、6百年
立憲民主党のページでは、「夫婦同姓は明治31(1898)年の民法(旧法)で、はじめて設定され、江戸時代以前には農民・町民には苗字=氏の使用は許されなかった」という法務省の「我が国における氏の制度の変遷」[法務省]という文書を引用しています。これは今日の研究で判明している事実を正確に表現していません。
江戸時代以前の庶民は、武士の手前で苗字を名乗ることを許されなかっただけで、村内では苗字を持ち使っていました。たとえば、長野県のある寺が天明3(1783)年に再建された時に、その奉加帳に名前だけで苗字の書いてない寄付者は一人もいませんでした。そのような例がたくさん見つかっています。[豊田、P161]
また、夫婦同姓については、室町時代に同じ家族姓を持つ夫婦が、嫁ぎ先の家族姓に改名した娘に土地を譲り渡す書状の実例が見つかっています。[坂田、p155] こうした研究から、坂田聡・中央大学教授は次のように結論づけています。
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「夫婦同姓」(夫婦同苗字)の「伝統」なるものは、さすがに一〇〇年よりは長いが、せいぜい五〇〇〜六〇〇年がいいところであった。[坂田、P154]
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「さすがに一〇〇年よりは長いが」というのは、夫婦別姓論者で夫婦同姓の歴史は明治31(1898)年の民法から始まる、と誤解している人がいるからです。明治政府は当初、武士階級の慣習から、夫婦別姓を布告しましたが、各地方から民衆の夫婦同姓の慣習から異議申し立てが続出して、同姓制度に変更したのです。
この坂田教授は別姓支持者らしく、夫婦同姓の伝統は「せいぜい五〇〇〜六〇〇年がいいところ」と口惜しげな物言いですが、「5、6百年もの伝統」と言ったら、随分長いというのが、通常の国民の常識的な感覚でしょう。
■6.「家族同姓」は男女差別?
立憲民主党のページでは、さらに「夫婦同姓の下で結婚前の名字を変更するのは、ほとんど(96%)が女性であり、国連の女性差別撤廃委員会から女性差別だと繰り返し指摘されています」と指摘していますが、これは問題でしょうか?
民法第750号では「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」と規定しており、平成27(2015)年の最高裁判決では「夫婦が協議して、どちらかの姓に決める」のだから、そこに男女差別はない、と結論づけられています。国連機関の勧告は、日本の左翼論者が暗躍しているようですし、何の権限も権威もない文書なので無視しておけば良いだけです。
そもそも社会的事実として大多数の家族が夫の姓を家族姓としていることは、男女差別でしょうか? 夫婦別姓が認められているアメリカでも約70%が夫の姓を名乗っています。イギリスではほぼ90%[BBC]。フランスは戸籍名は変えられませんが、通称で夫の姓を名乗る女性が91%[フランスシャボー]。
こうしてみると、夫婦別姓でも夫の姓を名乗ることが、欧米でも一般的と言えます。したがって、そこには人類共通の伝統的智慧が潜んでいると考えられます。
その一つは、妻は妊娠と出産時に、家族の経済的・精神的保護を必要とします。その際に、妻が夫の姓を名乗っていれば、夫は妻を守らなければ、という自覚を持ちます。また、周囲もそれが夫の責務だという見なします。妻が夫の姓を名乗ることは、女性差別ではなく、女性を守る為の伝統的智慧なのです。
家族姓が夫の責任を明確化するというメリットは、子供も享受します。子供は生まれてから成長するまでに親の養育が必要です。母親と子の間は出産という絆で固く結ばれていますが、父親と子の絆は家族として一緒の生活と、同じ家族姓を持つ事で生まれてきます。
夫婦同姓で夫の姓を家族姓とすることは、欧米でも日本でも長い歴史を通じて深められた社会の伝統的な智慧なのです。この智慧に比べたら、「男性も50%は妻の姓を選ぶべき」などという男女同数を理想とするのは、何の合理的根拠もなく、歴史的検証もされていない、机上の空論だという事が分かります。
■7.夫婦同姓制度は世界で最も安定した日本社会を支え続けてくれる
日本の女性は守られるだけではありません。2012年の「妻が財布の紐を握る国」ランキングでは、日本が55.7%のダントツです。これがアメリカは16.8%、フランス3.2%です[プレジデント]。家族が財布を共有し、家事や育児などの出費も全般的に把握している妻が出費を管理するのは家族として合理的です。
このように夫と妻がそれぞれの適性や能力を発揮して、それぞれの役割を果たして、家族を支えていくというのが、日本古来からの「男女対等」の理想です。そして、夫も妻も子供たちも、みな大切な大御宝であり、それぞれ「処を得て」安らかな、そして生き甲斐のある生活をしていくことが古来からの理想でした。[伊勢]
JOG(1385)で紹介した次期米副大統領ジェームス・D・ヴァンス上院議員(40歳)が自伝『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』には、母が2年間で4回も結婚と離婚を繰り返し、ヴァンス少年が「ただただ落ち着ける家が欲しかった」と悲痛な思いを述べる一場面がありました[ヴァンス、p170]。
家族姓を否定し、家族を消滅させてバラバラの個人に還元してしまおうという文化マルクス主義者たちの犠牲者が、このような気の毒な子供です。我が国の子供たちにこういう思いをさせないためにも、我が先祖が長い時間をかけて深めてくれた伝統的な智慧に学ぶ必要があります。夫婦同姓制度は旧姓の通称使用という改良を加えるだけで、世界で最も安定した日本社会を支え続けてくれるのです。
(文責 伊勢雅臣)
■リンク■
・伊勢雅臣『大御宝 大御宝 日本史を貫く建国の理念』、扶桑社、R06
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/459409788X/japanontheg01-22/
・JOG(1385) ヒルビリーの「不仕合わせ」、大御宝の「仕合わせ」
アメリカの繁栄から取りのこされた山地の白人貧困階級ヒルビリー、それは我が国でも決して他人事ではない。
https://note.com/jog_jp/n/ne839b9564adb
・JOG(1152) 結婚・出産・育児は幸福の源泉
米国における多くの科学的調査で、結婚・出産・育児は幸福の源泉であることが示されている。
https://note.com/jog_jp/n/n2ffa18aaa992
・JOG(6) リベラル派の欠陥 〜 事実把握力と論理思考力
ロシア革命後の家庭崩壊をも評価する夫婦別姓論者の論理破綻。
https://note.com/jog_jp/n/ncb8cfcf60555
■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
→アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。
・栗田路子『夫婦別姓 ――家族と多様性の各国事情』★★、ちくま新書、R03
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4480074406/japanontheg01-22/
・最高裁判所「平成27年12月16日 大法廷判決」
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/546/085546_hanrei.pdf
・豊田武『苗字の歴史』★★、吉川弘文館、H24
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4642063846/japanontheg01-22/
・内閣府「家族の法制に関する世論調査」R03.12
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-kazoku/2-2.html
・BBC「Why do women still change their names?」R0209
https://www.bbc.com/worklife/article/20200921-why-do-women-still-change-their-names
・ヴァンス、J・D『ヒルビリー・エレジー』★★★、光文社未来ライブラリー、R04
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334770525/japanontheg01-22/
・フランスシャボー「フランス人女性はなぜ結婚すると苗字を変えるのか」H31.02
https://francechapeau.com/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E4%BA%BA-%E7%B5%90%E5%A9%9A-%E8%8B%97%E5%AD%97/
・プレジデントオンライン「世界的にみて異質「なぜ日本の家庭では妻が財布の紐をにぎるのか」、R03
https://president.jp/articles/-/47414
・法務省「我が国における氏の制度の変遷」
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36-02.html
・立憲民主党「立憲民主党は選択的夫婦別姓に実現をめざします」
https://cdp-japan.jp/news/20210707_1758
■伊勢雅臣より
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