Revive

 

目を凝らした途端に景色はぼやける

2018-12-30 19:48:00 | 日記

追いかけたところで手は届くはずもなく
そんなことは見れば一目瞭然で
最初からわかっている

だから、いつもこうやって
傍観しているだけ。

そんな消えた夕暮れの空を名残惜しく
眺めていたら寒がりのあなたが
早く帰ろうよ。と目で訴えてきた。

 

(犬のくせに寒がっているんじゃないよ!)

 


BLIZZARD

2018-12-30 01:51:58 | 日記

銀世界のゲレンデを初めて見たのは10代後半

あの頃、
仲のいい4つ年上の男友達に
(おぼっちゃまと呼んでた)
初めてゲレンデに連れて行ってもらった

同行者は上級者コースを滑走する
かなりの腕を持っている人たち

そんな中で初めて雪の上を滑る私は
みんなの足手まとい。

最初は思うように滑れず
ねぇどこが面白いの?
つまんない。寒い。
もうやだ、帰りたいと言う私を宥め
スキーを楽しむ事もなく
私の隣で根気よく教えてくれた、おぼっちゃま

でも帰る頃には、
それなりに滑れるようになり
あれ?スキーって楽しいじゃん。
なんて思ったりもした。

その日以降
毎週のゲレンデ通いに誘われ
冬の終わりには、彼らと一緒に
上級者コースを滑走出来るようになった


そして今、
スノボーもスキーもした事もない人に
ゲレンデに誘われている


あの頃の彼のように
丸一日初心者の指導をしろ。と言われたら

私は出来るかと言えば
出来ない。したくない。
自由に滑りたいし楽しみたい
スキースノボ教室で教えてもらって。
という結論に辿りつき

そして
今になって彼の優しさに気付かされる

 

もうきっと会う事などない
おぼっちゃま君へ

 

お元気ですか?
あれから何年たったのでしょうか

今になって、あなたの優しさに
気付く事が出来ました。

あの頃の私は
ワガママであなたを困らせてばかりでしたね

もしあの瞬間に戻れるならば
きちんと「ありがとう」と伝えたい

今となれば、
もう色褪せた思い出だけど
私の心の中には優しいあなたが
今もなお鮮明に残っています