
溜まっている仕事から逃げるように
昼休み会社近くの公園へ行った
普段、子供も遊んでないような
寂しそうなその公園は
いつ行っても誰も居ないのに
今日は男性が一人ベンチに座っていた
手にしていた資料?に目を落とし
タバコを吸いながら
時々遠くを眺めている
その人であるはずがないのに
そこにいる訳ないのに
ただスーツ姿というだけで
ドキッとした
日々薄れていく記憶の中で
今も鮮明に残る
あの表情、あの場所、あの時が
忘れることが出来ない
そのくせ
やらなきゃいけない仕事は忘れている
(忘れてしまいたい)
記憶喪失か!!私は。
と思えるように