ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

歩道脇の靴磨きのおばあちゃん(3)

2006年11月06日 21時04分59秒 | Weblog
新橋で靴磨きを行っていたおばあちゃんは、
「息子は『もう(仕事)をやめて家に居なさい』というが、働けるうちは働きたい」と云っていた。
だがおばあちゃんが働くのはお金の為でない事は判っていた。 そして同時に息子さん(夫婦)が『もうやめて..』と言うのも理解ができる。

息子さん(夫婦)は心配なのだ。
おばあちゃんの 作業場(地図) が中心矢印あたりである。 この外堀通りは車の交通量が多い。風がない日は排気ガスが多くなる。 そして夏の直射日光を避けるために選んだというこの場所(歩道)は、冬も一日中 陽が差すことのない場所だ。ものすごく寒い吹きっさらしの場所なのである。この場所に朝から日の暮れる夕方まで座り続けるのだ。身体を思うと 子どもとして放ってはおけないだろう。

だが、おばあちゃんにも理由がある。戦後50年近くを守り続けた場所である。
「馴染みのお客さんが来る限り(自分たち母子の生活を支えてくれた人々が来てくれるかぎり) やめることはできない」と話してくれた。 続けるのは自分の感謝の気持ちなのだそうだ。
人生の重みのある言葉である。

このおばあちゃんが 何度も繰り返していた話が二つある。
一つ目が、『働くとは ハタ(他の人)を楽にさせること』 だから、自分は働き続けるのだと..。
二つ目は、『儲けるとは、 う事を じる 』だけが けられるのだと...。
それでおばあちゃんは、
自分は 他の人の事を疑ったり、悪く考えたりしないように生きてきた。だからいまこんなに(自分の人生が)「儲かった」と話してくれていた。おばあちゃんが繰り返し私に伝えたかった事は 他の人々に対する 感謝の気持ち だったと理解している。

おばあちゃんの信念(生き方)を十分に聞かせてもらい、おばあちゃんの 『人となり』 がその結果を示していた。

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歩道脇の靴磨きのおばあちゃん(2)

2006年11月06日 19時26分06秒 | Weblog
先の パート1 で、1991年(平3年)から 5年間、靴磨きのおばあちゃんにお世話になった(お話を伺った)と記したが、よくよく考えると違うはずである。
訂正
実は、新しい勤務先に慣れた翌年か翌々年頃から 私はスーツ姿のまま靴はスニーカーを履いての通勤を始めている。おばあちゃんの前を通り過ぎるときには 声をかけていたが、話を聞く体制にはなかったようだ。訂正する。
・・・・
とにかく、

戦争でご主人を亡くし、女手一つ、靴磨きだけでお子さんを育て上げたというおばあちゃんの話には大変元気づけられた。子供さんが小さかった頃は、お母さんの仕事場(路上)で子供を遊ばせながら育ててきたと言うのである。

私が思うに、このような環境で育った子供は悪くなり様がないと思うのだ。
現におばあちゃんも、
「子供も素直に育ってくれて、良いおヨメさんも来てくれた。この前の休みには孫たちとも一緒にお父さんのお墓(たしか八王子だったか?)にお参りに行ってきた」とも嬉しそうに話してくれた。

※注: おばあちゃんがおしゃべりなのではない。私を相手に話すと誰もが、心の内そのままに話してくれるのである。

(続)

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<6カ国協議>日米政府合意しか頼れない日本政府

2006年11月06日 14時30分10秒 | 格差社会と政治
<見出し記事転載>
日米両政府は6日午前、再開される北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議への対応について協議を始めた。北朝鮮に核の完全廃棄を迫る両国の立場を確認するほか、国連安全保障理事会の制裁決議に盛り込まれた貨物検査のあり方などに関する調整も進めるとみられる。(毎日新聞)
[記事全文]
<6カ国協議>日米政府 北朝鮮核の完全廃棄を確認へ (毎日新聞) - 11月6日13時19分更新

日本政府はホントに 『変なヤツ!』 だ。
米国にとって日本が重要なのは ”サイフ” と”一票” だけなのに、それ以上の価値があると考えて、米国に媚びることばかりである。
”サイフ”は郵政民営化で全部渡してしまい、”一票”を盾にしての強権外交姿勢は、自民党と公明党の関係を、米国と日本に置き換えているからに違いない。

日本政府が米国ブッシュ政権に ”ラブラブ”なのは判るが、身ぐるみ脱がされて、捨てられるのが オチ だ。
日本は媚びるだけだが、米国は 対等に話し合える相手(国)をいくつも持っている。