新橋で靴磨きを行っていたおばあちゃんは、
「息子は『もう(仕事)をやめて家に居なさい』というが、働けるうちは働きたい」と云っていた。
だがおばあちゃんが働くのはお金の為でない事は判っていた。 そして同時に息子さん(夫婦)が『もうやめて..』と言うのも理解ができる。
息子さん(夫婦)は心配なのだ。
おばあちゃんの 作業場(地図) が中心矢印あたりである。 この外堀通りは車の交通量が多い。風がない日は排気ガスが多くなる。 そして夏の直射日光を避けるために選んだというこの場所(歩道)は、冬も一日中 陽が差すことのない場所だ。ものすごく寒い吹きっさらしの場所なのである。この場所に朝から日の暮れる夕方まで座り続けるのだ。身体を思うと 子どもとして放ってはおけないだろう。
だが、おばあちゃんにも理由がある。戦後50年近くを守り続けた場所である。
「馴染みのお客さんが来る限り(自分たち母子の生活を支えてくれた人々が来てくれるかぎり) やめることはできない」と話してくれた。 続けるのは自分の感謝の気持ちなのだそうだ。
人生の重みのある言葉である。
このおばあちゃんが 何度も繰り返していた話が二つある。
一つ目が、『働くとは ハタ(他の人)を楽にさせること』 だから、自分は働き続けるのだと..。
二つ目は、『儲けるとは、人 の 言 う事を 信 じる 者 』だけが 儲 けられるのだと...。
それでおばあちゃんは、
自分は 他の人の事を疑ったり、悪く考えたりしないように生きてきた。だからいまこんなに(自分の人生が)「儲かった」と話してくれていた。おばあちゃんが繰り返し私に伝えたかった事は 他の人々に対する 感謝の気持ち だったと理解している。
おばあちゃんの信念(生き方)を十分に聞かせてもらい、おばあちゃんの 『人となり』 がその結果を示していた。
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二つ目は、『儲けるとは、人 の 言 う事を 信 じる 者 』だけが 儲 けられるのだと...。
それでおばあちゃんは、
自分は 他の人の事を疑ったり、悪く考えたりしないように生きてきた。だからいまこんなに(自分の人生が)「儲かった」と話してくれていた。おばあちゃんが繰り返し私に伝えたかった事は 他の人々に対する 感謝の気持ち だったと理解している。
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