踊るお花劇場公演~第10回発表会~ プログラムご紹介
2-3 ミセスクラス「ソレア」
※全プログラムを、少しずつプログラム順にご紹介していきます。
出演者一同、本番に向けて頑張っていますので、一緒に楽しみにしていただけたら幸いです。
こちらは、木曜11:30開講中の【ミセスクラス】受講者を対象とした演目です。
【ミセスクラス】と言っても平日お昼が希望な方は歓迎しています。
レベルの目安は「経験者」とざっくりしていますので【クラベル(カーネーション)】というクラス名がありますが、実質は中級レベル寄りの技術がベースになっていると思います。
そして、カーネーションはスペインの国花です
今回は、こちらの4名で【ソレア】を踊ります。
【ソレア】は「フラメンコの母」とも呼ばれ、人生のあらゆる状況をに念を込め、孤独の真髄を歌い上げられている曲です。
ゆっくりと重厚なメロディーの中に、儚さや強さ、愛、孤独、情熱、怒り・・・様々な感情が歌われます。知れば知るほど深く、その魅力に魅了されながらも、私自身はソレアならではの怖さを感じることもあります。
難しい曲だと思います。技術だけでなく、心の準備が整わないと上ずってしまいます。
フラメンコを学ぶ上で重要な曲であることは間違いありません。
コンパス(リズム)は
歌ぶりやファルセータ 12③ 45⑥ 7⑧ 9⑩ 11⑫
エスコビージャは1からの3拍子が基本となり、ブレリアになっていきます。
ソレアのところは1から始まり、ゆっくりのところは「ドブレ(2拍で1つと感じる)」で、早くなるとシングル(普通に1拍が1)になっていきます。
ゆっくりだったり速くなったりするのも、この曲の魅力でもあり難関でもあります。
後半はブレリアのコンパスになり、情熱的なカンテが加わり、全てを出し切って終わることが多いです。
というか、「全てを出し切りたい」と思わせてくれる曲です。4人にも出し切って欲しいなぁ
今回ソレアを踊る皆さんは「私たちがソレアを踊れるなんて」と、振付が始まった時から今も、この曲に対する思いは同じフラメンコを学ぶ者として見習いたいところがいっぱいあります。
とっても熱心に、そしてひたむきにソレアと向き合おうとお稽古している姿は、本番でなくても何度も感動してきました。
ですから、振付はあえて「なるべくゆったりと」「出来る限りシンプル」「ソレアにしか見えないソレアになるように」と思いながら進めてきました。
難しいことに挑戦して個性や思いが薄れてしまうより(・・・って充分難しそうですが)ソレアが持つホールド感や懐の広さ、深さ、愛情、強さ・・・・・)4名の背中に【ソレア】という薔薇の花を背負ってもらえるように
強さを表現するのに、体幹や腕は大事ですが、ソレアの儚さや繊細な気持ちも表現してもらいたいので、指先や視線まで気にするようにしてお稽古してきました。
とにかく、大切に育ててきたこの【ソレア】を、お客様に見届けて欲しいと思っています。
この曲の【見どころ】
派手に踊らなくても音楽から感じられる「強さと深さ」
シンプルだからこそ滲み出る踊り手の繊細な気持ちと、指先や視線の美しさ
真向からソレアと向き合ってきた時間で得た、堂々と真っすぐ立つ立ち姿
歌を呼ぶ前の踊り手が発する「歌きて!!!」と心の中で叫ぶ、情熱的かつ説得力のある表現
カンテにこたえて踊る、心の解放間と求心力
ソレアならではのメロディーで踊る「エスコビージャ:足のパート」の音色
静と動のコントラストの中にある「ソレアにしかない一瞬の中の永遠」
自分のソレアを求めて、真摯に踊る踊り手の呼吸
ブレリアで最後の最後まで踊り上げる情熱
・・・大変な1曲です
衣装はナジャハウスさんからお借りします
ソレア 出演者
ベッキーさん KATURA BETSUKI
由美子さん YUMIKO SUZUKI
あっこちゃん AKIKO MIYAZAKI
みかこちゃん MIKAKO AKUTSU
本当に今回のソレアは「どこででも踊れる」ように振付しました
みんなに、機会があればソロで踊って欲しいと思っています。
こちらのクラスは、発表会後に「このソレアを自分用に短くしてソロで踊ってみよう」クラスをして、それから新曲に入ります。
10月は曲の縮め方やアレンジを相談して、11月にはギターカンテさんを呼びたいと考えています。
新しい仲間も大歓迎です。お問い合わせください。
お問い合わせ | 東京都フラメンコ教室(新宿)新宿村スタジオで行う二村広美のフラメンコレッスン (lfm.jp)
長々とありがとうございました。
2部までご紹介が終わりました クラスの課題曲はあと2曲です
完走めざします
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