歯科界は日進月歩...

名取市のライフタウン歯科クリニック 院長のひとりごと。。。

あれから1週間

2011-03-18 22:19:11 | 話題
早いものであの地震から1週間がたちました。

先週の今頃は余震に怯えながら車の中でテレビに映し出される悲惨な光景に愕然としていました。


地震発生時はたまたまインプラントオペのため患者さんはひとりのみ。

それも術前PMTCをすませ、さぁ麻酔をしますかという段階。

スタッフは滅菌ガウンに滅菌グローブをしているため、どこにも捕まれずに必死に揺れが収まるのを待っていました。

しかし予想外に長く強烈な揺れに、どこかにつかまって!と指示。

それにしても涙が出るくらいマジメなスタッフです。


さすがにオペは無理と判断し患者さんにご帰宅いただき、即解散。

妻は自宅へ向かい、私は娘を迎えに学校へ。

高校を卒業した息子は同級生と街中にいる。

一時家族バラバラに。


信号も消え大渋滞、さらにものすごい吹雪。

車のテレビに映る閖上の津波は目を疑いました。

携帯も通じずメールもダメ。

唯一の通信手段はtwitter。

驚くほどダイレクトメッセージが通じました。


妻は普段30分の道のりに、3時間。

自分は普段1時間の道のりに、6時間。

大渋滞の中、twitterで連絡を取りながら家族が再会したのは夜の9時頃でした。


今ではライフラインも復旧し、仙台の自宅ではごく普通の生活を送る事が可能です。

また、名取のクリニックでも明日から診療再開です。


しかし、、、

まだまだ避難所生活を余儀なくされている方がたくさんいます。

家を失った方がたくさんいます。

そして、身内を失った方もたくさんいます。


現在、名取市の犠牲者の身元確認のお手伝いをしています。

悲惨な光景につくづくこの震災のむごさを感じます。


生きている自分に何ができるのか、何をすべきか、

考えている時間はありません。


あれからたった1週間ですが少しずつ街は落ち着きを取り戻し、前へ進んでいます。

いつになるかはわかりません。

でも絶対東北は以前以上の活気を取り戻します。


歯科医としてではなく、

ひとりの人間として、

今自分に与えられた仕事を誰よりも真剣に一生懸命に全うすることが自分の義務だと考えております。

だって、自分はこの地、名取&仙台、東北が大好き。

そして歯科医というこの仕事が大好きだから。