歯科界は日進月歩...

名取市のライフタウン歯科クリニック 院長のひとりごと。。。

それぞれの支援・・・

2011-03-25 20:51:45 | 話題
あの忌まわしい震災から2週間がたった。

もう2週間それともまだ2週間?

それはその人の置かれた環境によって違うでしょう。


幸い自分は今回の震災の被害は微々たるものです。

確かに、ライフラインが途絶え不便な思いをしましたが、それも回復しつつあります。

そういう意味で自分は”被災者”ではありません。


写真は今朝の名取の診療所前。

ガスの復旧のためにはるばる大阪から来たようです。

初めての場所で地図を片手に一軒一軒訪問する関西弁のスタッフ。

感謝です。



震災後、市の依頼で自分はとある作業にずっと従事してきました。

そこにも他府県からの応援の方がたくさんいました。

山形、京都、大阪、愛媛、長野などなど・・・

みな一所懸命作業していました。

そして自衛官の皆さん。

黙々と寒空の中で作業を進める。

本当に心強かったです。


たった名取の一地区でもこの状況です。

被害を受けた地域を合わせるといったいどれだけの支援があったのでしょうか。

人々の善意のありがたさを痛感しました。


しかしその一方で悲しいことも。。。

まだ会ったことはないけどtwitterを通し訪問診療についていろいろと情報交換していた方と、意見の食い違いから決別しました。

そのほかにも・・・

みんなナーバスな時期なので譲り合いの気持ちが必要なんでしょうが、自分にはその余裕がありませんでした。


何が正しくて、何が間違っているかではなく、

今の自分に何ができるのか、それを最優先してきました。

同じ名取市のある地域では津波にのまれて信じがたい数の方が亡くなっている。

街は壊滅的、いや完全に壊滅です。

そんな中、自分はほぼ無傷。

申し訳ないとさえ思ってしまいます。


なにかやらなきゃと思い、

自分の考えを信じ、信念を持って進んでいたのですが、それでいいのか全く自信がなくなりました。

自分では正義の味方のつもりだったけど、もしかしたらエゴだったのかもしれません。

もっと広い目で見ないといけませんね。



あれから2週間、自分自身少しアドレナリンが切れ気味です。

今この瞬間も避難所では寒さに震え、空腹に耐えている人が大勢いるでしょう。



これから、まだまだ先は長そうです。

自分の気持ちをしっかりと持って、できることを少しずつやっていこうと思います。

がんばりましょうじゃなくて、自分ががんばります。