9坪ハウス【コムデザイン】

いいなぁこれ。
建築家"故　増沢洵"が生んだ名住宅建築「最小限住居」をベースに現代気鋭の建築家11名が参加し、一般の人たちがもっと気軽に建築家の設計した住居を手に入れることが出来ないかという思いからスタートした企画らしいです。老後は、スプリンクラーの回る芝生の家に住みたいなどと漠然と思っていたりしますが、田舎に小さな土地を買って、草庵みたいなイエで生活するのも楽しそうです。ミニマムもおかげさまで2年目を向かえることができましたが、目指している境地とはなんだか逆行してたりして（笑）この家に関する文献によい言葉を見つけたので自分用にメモしておきます。

この家から多くのことを学んでいる。そんな中で「もたない」、「とじない」、「とまらない」という住宅や生活に対する3つの構えみたいなものが見えてきた。

「もたない」とは、所有することよりも、使うことを大切にしようということ。家を含めて、多くのモノを持つことで生活が不自由になっているのではないか。この家に住み始めて、自分たちの生活に必要なモノは何なのかを考えるようになった。

「とじない」とは、家を家族の中だけで閉じず、地域やまわりの人にも開いていくこと。

そして「とまらない」とは、生活が変わることで家も変化していくということ。家は建てたら終わりではなく、その時の家族や生活の状況で柔軟に対応していくことが必要だ。すでにこの家もこどもの成長にあわせた改造を行った。

5年後この家はどうなっているのだろうか。そして僕の生活に対する意識はどう変化してているのだろうか。とても愉しみである。
[プロダクトデザインの思想　9坪ハウスに住んで]より引用

デザイン住宅 9坪ハウス －家具のようにもっと気軽に家を買おう