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此花区学校教育フォーラム

2012-04-08 | 学校選択制

 4月7日「此花区学校教育フォーラム--学校選択制と中学校給食について」に行きました。 
 参加は、80~120人ぐらいか?--あちこちで、「たくさん来ているなあ」という声あり。
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 どこの「フォーラム」でもいっしょなのでしょうか?--登壇は、「此花区長の錦織氏で、挨拶とプリント説明をしました。質問に答えるために大阪市教委事務局学校配置計画担当・小川芳和氏(ほとんどこの人が答えていました)。あと3人(学校保健深見氏、中学統括指導主事--)も登壇。司会は「関西総合研究所(これは何の組織か??)・中川邦彦氏。
 区長の説明は、声はいいのに?たんたんと心こもらずで、プリントを読む(プリントは、どこの会場も同じものなのでしょうか? 一応「全国の選択制の実施状況(一度やり出したが、廃止した前橋市、長崎市のことも)、課題(問題点)」も書かれていました。
 
 出された質問のほとんどは、 選択制に疑問を呈するものばかりでした。
「なぜ今、選択制を?」
「選択制は一体だれの要望なのか?」  
「選択制のメリットが説明されていない。」
「選択制の目的はいったい何なのか?」  
「学力アップが目的ならば、そのために今選択制しかないなんて、おかしい。地域全体で子供を育てていく必要があるのに。」  
「選択制は、より地域の関係の希薄化につながっていく。『通学路の安全は保護者で』と説明でも言われたが、それは無理であるし無責任だ。」   
「『学校の特色作り』と言われるが、義務教育段階で、特色がそんなに必要なのか?
「選択制を実施したら、結局は風評被害や校舎の新しさだけで選ぶのでは?大きな問題だ。」「昨年12月の戦略会議で橋下氏は『選択制をやれば自然に統廃合を進められる』と言ったが、そのためにやるのか?」      
「最終この問題は”区長が決める”とあるが、教育委員会の責任放棄ではないのか?!」(質問9~10人中--疑問6人、給食賛成に絡めて賛成のような意見1人、その他のことで2人)
 
 市教委中川氏の返答が笑ってしまうような内容でした。
 市教委は、””いやいや進めている、橋下が市長になったから仕方なく進めている””、という感じをありありと、出していました。
 
 「橋下市長の公約に”選択制と給食”があったから。市長は、”地元の学校に行きたいという声に異論は出していない。ただ10人中何人かの親は行政指定以外の学校に行きたいとおもっているはず。その親のニーズに答えたい---と市長は言っている。   
 市長が、選挙前の市民との会議で選択制を一つのテーマとしてあげたら、その場で大多数が賛成と言い、ニーズが高い---と、市長が判断したから。」
 「行政側として言えるメリットは--『学校の活性化』と『保護者の関心意識の変化』 である。」
 「東京23区の実際に選択制実施の地で、これまでの校区の学校以外の学校に通っている人は、2~3割。7~8割は、これまでと同じ学校に行っている。  
 「東京は、私学進学率が、小中でもたいへん高く、大阪とは少し違う??」
 「通学路の安全確保は、一番大きな問題。選択制実施して、このことが問題となり、もとに戻したところも出ている。」
 「『特色ある学校』とは、いい学校悪い学校を作ることではない。教委としては、へんな競い合いを求めてはいない。 ”学テの成績公開”も考えていない。」
 
 じゃあ、そんな選択制実施は、やめておけよ!!と思いますが----
 
 なぜか、市教委の最後のまとめは、「制度設計??を秋に向けてやっていく。教委としてしっかり議論していく。公募の区長と話しあっていく。」と。
 
 プリントの中に、「今後の流れとして--今後『区民の意見に基づき、公募区長が方向性を判断。 実施の場合 今後準備し最短26年4月より実施」と書かれてあるのです。  今の区長は、時々 弱弱しく、元気なく「決して我々としては『導入ありき』で進めているのではない。きょうの会議だけで終わりにするのでもない。」
 「この8月から公募の区長にかわる。私が引き続きやれるか、わからないが。みなさんの声を引き継いでは行きたい。」と発言。
 
--------------------------感想です。
●区長も、教委も橋下政策で、自らの存在と存在意義を否定されてきているので、たいへん弱腰になっている(ならざるを得ないか?)
 府下他地域でもそうで、「市教委の人々が、今一番橋下、嫌悪している(現場の教職員より強い反発をもっている)が、信念と方針で橋下と闘うことはしないので、けっきょくは、どこも、まきこまれ、下支えしている。下支えしていると、自らの存在が、より弱くされていくというのに--。
 
●大阪市では、まだ「教育条例」をとおしていないのになぜ??態度は「橋下政策に反対」で、””仕方なく”進めているようではあるが、結局は先取りし、推進している。
 だから会場の人に、もっと反対してほしいと、思っているようで---じつは、このフォーラム開催を既成事実にして、実施へ進めることに利用する--危険性が、大きいのでは?
 
●実施を求める声の強い「給食実施」とセットに出してきているのも、またまた橋下のうまいところ。それにのらせて、選択制も進めようとしている。
 
●今後のフォーラムで、もっと強く反対と追及の意見が出せないか?(いくらなんでも、その地域に住む、または働いているもの でないと意見は、言いにくいですね。)   「選択制には、全く意味がない。今そんなことに時間と労力を費やすぐらいなら、教育予算を増やす、教職員数をふやす、教育環境充実にお金をあてることのほうを考えるべきだ。」「教委は無責任である。教委として、選択制に明確に反対するべき。教委自身が、全くメリットをだせていないではないか。態度をはっきりさせよ。」
「このフォーラムはなんのために開催しているのか? 圧倒的に疑問意見が多いのに、それが反映されるのか。なぜ説明プリントに、早くも実施の流れ--が書かれているのか?」と。
 
 本日、聞きに行って、こういうことをはっきり感じ考えることが、できました。
 
(TOM)


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