大阪市のホームページに4月26日に行われた第1回 『学校選択制』についての熟議の報告が掲載されていますので、資料として紹介します。
(なお5月24日には第2回 『学校選択制』についての熟議が開催されています。)
冒頭で、熟議は選択制をやるやらないではなく、やる場合どんなものがいいのかを議論する場だと述べられますが、先行地域の例では「きょうだいが一緒に同じ学校にいけるわけではない」など、さまざまな問題点が指摘されています。
質疑応答のみ以下に貼り付けます。
質問 熟議では学校選択制をやるかやらないかも含めて議論するのか?
回答 熟議では学校選択制をやる、やらないを議論するのではなく、学校選択制を実施するとした場合にどのような課題があり、どのように対処すればよいのかを議論していただきます。
質問 学校教育フォーラム等の各区の意見集約を熟議にフィードバックするのか。また、熟議での検討内容を各区にフィードバックしていくのか?
回答 各区での議論とは連携を図っていきます。
質問 各学校、各区によって児童生徒数の違いなど大きく異なっている。大阪市全体での議論は難しいのでは?各区それぞれの実情にあった議論が必要では?
回答 各区で今後行われる議論のために、熟議においては、課題によっては一つの案に絞り込むのではなく、複数の案を併記することも必要だと考えています。
質問 学校選択制と学校統廃合との関係はどうなっているのか?
回答 学校選択制と学校統廃合とは別の課題と考えております。
また、他都市を調査した限りでは、選択制を理由に統廃合を実施した事例はないと聞いております。
質問 一つの学校に多くの募集があった場合は抽選になるかと思うが、きょうだいで抽選する場合はどのような配慮があるのか?
回答 東京の事例でいいますと、区によってきょうだいを優先しているかどうかの対応が異なっております。多くの場合は不公平感が出ないように抽選においてはきょうだいへの配慮はしていないと聞いております。
質問 東京では実施して数年が経っている区もあると思うが、実施したことによるメリット等、何か情報はあるか?
回答 学校のアピールの仕方に積極性がでてきたと聞いております。
また保護者にとっては、自宅から一番近い学校へ通うことができるようになったことが大きなメリットの一つだと聞いております。
質問 本日は東京の事例を多く紹介して頂いたが、他の政令指定都市などの事例も紹介してほしい。
回答 関西と関東の地域事情も違うとおもいますので、次回以降に提供したいと考えております。
質問 今回の議論は、現在の24区の状態を前提にするのか、それとも今後の区の統合を見据えた議論になるのか?
回答 今回の熟議については、現行24区を前提とした議論をして頂きたいと考えております。
なお、以下に動画が公開されています。
※20120426 第1回・熟議「学校選択制」(動画)
http://www.ustream.tv/recorded/22286565
(ハンマー)