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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

李時雨(イ・シウ)写真展に行ってきました

2011-02-02 | 日々のニュース

 会場は鶴橋と桃谷の東にある「コリアタウン」の中にある班家食工房の2階にあるギャラリー渡来というところでした。1階は韓流スターのグッズや韓国の物産が販売されており、観光客もよく立ち寄る場所です。

 李時雨さんは韓国の写真家で、「非武装地帯」(朝鮮半島の38度線付近)の写真を多く発表している方です。私が韓国に行った時にも、この李時雨さんに、この付近の案内をしていただき、国連軍や劣化ウラン弾の問題も含めて、たいへん多くのことを学ぶことができました。国家保安法違反の容疑で逮捕・起訴されたこともありましたが、裁判闘争の結果無罪判決を勝ち取られたということです。

 写真は美しい叙情的な雰囲気の風景が多く、詩の説明文が添えられていました。最も印象的だったのは、廃墟の窓の下で草の芽が生えているところでした。はじめはその廃墟がなんなのかわかりませんでしたが、同じ建物を撮った写真の説明に「労働党舎」という言葉があったのを見て、「ああ、あそこだ」とわかりました。

 イムジン河を越えてさらに北に進んだところに、朝鮮労働党の建物が廃墟となってたたずんでいました。韓国の領内で唯一残っている北朝鮮の建物です。その時の李時雨さんの説明がとても印象的でした。 

 また、朝鮮戦争の後に張り巡らされた鉄条網が、長年の風雨にさらされて、そのとげがすっかりへしゃげている写真にはユーモラスな説明がつけられていました。
 
 写真展はなかなか賑わっており、新聞で紹介されていたのを見てこの写真展を知ったという方が何人も来られていたそうです。私が見にいった時には、朝鮮戦争を体験された年配の方が見に来られていました。

 李時雨さんの著書としては、日本でも『ろうそくデモを越えて 韓国社会はどこい行くのか』(東方出版)が、出版されています。写真展は3日間(1月29~31日)で終了しましたが、李時雨さんのものの見方、考え方についてもう一度触れてみるために、この本を読んでみようと思いました。(鈴)


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