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09年「オバマの戦争」でパキスタン、アフガニスタンでの犠牲者が拡大

2010-01-04 | 日々のニュース
 1月3日の朝日新聞は、米軍による掃討作戦にからむ09年のパキスタンでの民間人犠牲者が過去最悪となったことを報じた。それによると、インドのNPOの12月28日までの集計の結果として、09年の民間人の犠牲は2281人と、08年の2155人を超えたとしている。民間人犠牲者の多くはアフガニスタン国境地帯に集中している。(この集計はインドのNPO「紛争管理協会」によるもので、数字は「テロによる死者数」とし、「民間人2281人、治安部隊員1008人」とされる。これからすると、軍や米軍の掃討作戦による死者数も含まれると思われるが、仮にこの数字が純粋にいわゆる「テロ活動」による死者数のみに限られるとすれば、市民の犠牲者はさらに格段に増えることになる。)
※パキスタンのテロ犠牲者、09年最悪 元日も98人死亡(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0102/TKY201001020002.html
 また、国連アフガン支援団(UNAMA)によると、アフガニスタンでの昨年1月から10月までの10ヶ月の民間人犠牲者は2038人となり、08年の計2118人をうわまわる可能性が出ているという。(この数字も、アフガン政府軍の犠牲者523人、外国軍の犠牲者519人が加わる。)
※アフガンの米兵死者、最悪の年間304人(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091231-OYT1T00832.htm
 これらを合わせると、アフガニスタン、パキスタン両国で最低でも6369人もの犠牲者が出ていることになる。
 米軍やパキスタン軍による掃討作戦に対する報復としての無差別攻撃も激増しているとされ、パキスタンでの「自爆テロ」の6割以上が、掃討作戦が集中する北西辺境州で起きているという。
 一方、米国の反戦サイトAntiwar.comは、2009年米軍の空爆によって700人の市民がパキスタンで殺されたことを報じている。
※US Killed 700 Civilians in Pakistan Drone Strikes in 2009(Antiwar.com)
http://news.antiwar.com/2010/01/02/us-killed-700-civilians-in-pakistan-drone-strikes-in-2009/
 オバマは1月2日、「我が国は広範囲に広がる暴力と憎しみのネットワークとの戦争状態にある」などと国民向け演説で語ったが、まさにアフガン増派に表われた「オバマの戦争」こそが「暴力と憎しみ」を拡大し、パキスタンではアフガン以上の犠牲者を生み出すまでになっているのである。
※テロ標的の基地、無人機拠点=タリバンが犯行認める-アフガン(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010010200022

(ハンマー)

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