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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

朝鮮半島で脅威を煽っているのは誰か(4)日本を「朝鮮半島の紛争」に組み込むな

2016-05-11 | 集団的自衛権

 朝鮮半島での軍事対峙、軍事的緊張は他人事ではない。3月29日に戦争法が施行された。いまや私たちは安倍首相によって戦争の一方の当事者に引きずり込まれている。「挑発は許さない」は従来のような言葉の応酬にとどまらない。戦争参加と武力行使(もちろん北からの反撃も生じる)の意思の表明でもある。
 OPLAN5015で米韓が侵略的な戦争の予行演習を繰り返し、小規模な軍事衝突が生ずればどうなるか。米軍が好機とばかり北朝鮮の攻撃にでるだけではない。「同盟国である米国が攻撃されたのだから、集団的自衛権に基づいて自衛隊も攻撃に参加せよ」(存立危機事態/重要影響事態)と要求される立場である。米韓が先制攻撃にでれば、直ちに自衛隊が連動して戦争に参加する仕組みにされている。これこそ安倍首相が進めてきた戦争国家作りの帰結である。

 現にその体制作りは始まっている。米韓合同軍事演習と連動して、沖縄の海兵隊は伊江島で敵飛行場奪取の訓練を行い、敵地奥深くへの侵攻作戦の演習を始めている。米韓合同演習には米軍の出撃・中継基地としての役割を果たし、さらには演習と連動した日米共同訓練が行われている。周辺事態に際しての日米の軍事協力計画は概念計画CONPLAN5055として存在しているが、戦争法と日米ガイドラインに基づいて、日本が集団的自衛権に基づいて戦争そのものに参加する共同作戦計画OPLAN5055作りに向けた動きが進すすむ。日米が事前に共同の戦争計画作りをするところまで事態は進んでいるのである。

 朝鮮半島と周辺地域の平和と安定のために以下のことが必要だ。①米韓が北朝鮮を挑発する合同軍事演習をやめること。②米国が北朝鮮との平和条約交渉に応じること。③安倍政権は朝鮮半島での戦争挑発に加担しないこと、戦争法を廃止すること。④朝鮮半島と東アジアへの脅威となる憲法9条改憲を断念すること。⑤日米軍事同盟強化と辺野古新基地建設、南西諸島の軍事要塞化をやめること。

(ハンマー)


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