9月9日、11時~オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会開始。この時点で通路2ヵ所も参加者で一杯になる。会場のスタッフが個別のマイクで会場の外の木陰にいる参加者に対して、上空からの撮影に写らないので会場に入るように要請していた。とにかく暑いので、木陰にいる参加者も多かった。参加者の数をカウンターで数えるスタッフもいた。
大会では、以下のようなことが発言された。
・永山盛廣県市議会議長会会長が、「県議会や県内41市町村議会はオスプレイ配備反対する決議をした。県民の命をかえりみず、強行配備しようとする日米両政府に対して断腸の思いを込め、ここにその撤回を合わせて、米軍普天間飛行場の閉鎖・撤去を求めるためにここに集まった。この県民大会がオスプレイの配備に反対する場として、全国に燎原の火のごとく広がることを期待する」。
・喜納昌春県議会会長が、「オスプレイは今年4月、6月に墜落事故を起こしており、米空軍の報告書でも制御の困難さが指摘され、まさに構造的な欠陥機と言わざるを得ない。ハワイ州では騒音や安全性に対する住民の不安、自然環境への影響に配慮して訓練計画が中止された。沖縄においては県民の圧倒的な反対の声を無視し、民主主義を否定する二重基準で欠陥機オスプレイを強行配備する動きを見せ、まさに米国益・軍事優先の意図と立場が一層鮮明となった」。
・翁長雄志県市長会会長が、「森本防衛相は著書でオスプレイ配備を2年前に確定的に予言していた。普天間の固定化で圧力をかけ、辺野古代替基地建設を迫るものだ。2年前の県民大会の県民意思も押しつぶし、本日の大会もはなから一顧だにしない確信的な記述だ」。「沖縄は戦前、戦中、戦後、十分すぎるほど国に尽くしてきた。もう勘弁してと心から国民に訴えたい」。
・照屋義実県商工会連合会長「商工会の存在基盤である全市町村が反対するオスプレイの配備は、住民の生命と財産を脅かすことはもとより商工業者にとって安心安全な経済活動を奪うもので到底容認できない」。
・仲村信正連合会長が、「復帰から40年。沖縄はどこの国に属しているのか。米国の植民地か。オスプレイという欠陥機を普天間飛行場に強行配備することは断じて容認できない。なぜ欠陥機を狭い沖縄に、しかも住宅密集地の普天間飛行場に配備するのか。軍隊の本質
を追求し海兵隊を沖縄から追い出していかなければならない」。
・平良菊県婦人連合会長が、「政府は、この青い海も空も、私たちの祖先が守ってきた、守礼の心を尊ぶ沖縄を今まで以上に危険な島にしてよいのか。これ以上の差別は絶対に許せない。沖縄の島を、心を、子どもを、人を犠牲にして、日本の平和、安全が成り立つのか」、
「県民は普天間基地をはじめ殺人マシンオスプレイの配備に断固反対する」。
・佐喜真淳宜野湾市長「1996年の日米特別行動委員会(SACO)の返還合意の原点は、危険性の除去、宜野湾市民、県民の基地負担軽減を図ることだったはずだ。それから16年がすぎ、今日では普天間基地の固定化が懸念される状況で、市民は昼間夜間を問わずヘリの騒音、墜落の恐怖を余儀なくされている」、「私は日米安全保障条約を容認する立場だが、基地負担は国民が応分負担するのが望ましい」。「今大会が県民の声を結集し、日米両政府に強く訴えていく大きな一歩になったと確信している」。
・加治工綾美さん(沖縄国際大学学生)が、「危険なオスプレイが配備されようとしている。どうして配備するのか。どうして政府は断れないのか。墜落したら誰が責任をとるのか。政府は安全性を強調するばかりで、沖縄の人々の声は無視され続けられている。配備は沖縄差別でないのか」。「沖縄の青い空は米国や日本政府のものでなく、県民のものだ。これ以上、このきれいな空に軍用機を飛ばすのを許さない。沖縄の未来を切り開くため,私は若者の立場から実現の日まで頑張ると決意する。日米政府は県民の思いを真摯に受け止めて欲しい。いかなる防衛政策であろうと、これ以上沖縄を犠牲にすることは許さない。沖縄の素晴らしい未来を築くため、みんなで頑張っていこう」。
・加藤裕弁護士会会長が、「普天間基地はなくならない、オスプレイは止められないと諦める方もいるかもしれない。だが、そうではない。一人一人に伝えよう。沖縄の未来をつくっていくのはあなたであり、私であると。平和の沖縄をつくるのは私たち自身であると。オスプレイは宜野湾にも嘉手納にも飛ばせない。そして高江にも。どこの地域にも絶対に飛ばしてはならない。この声を上げ続けよう」。
・仲井真知事のメッセージが読み上げられると、会場の雰囲気が一変した。ブーイング、怒号、抗議の指笛、「やめろ!」の声、めっせーじを読み上げられる声がかき消されるほどの一大ブーイングの嵐だった。
・大会決議採択。頑張ろう。主催者から「10時50分時点で参加者10万1千人です」とアナウンスされた。会場がざわめき、拍手が鳴り響いた。石垣島500人、宮古島1500人が地元で大会を開催し、沖縄全島で10万3000人が県民大会に参加した。全国でオスプレイ配備反対の運動を広げていきたいと思う。
※9・9 オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会 10万1000人超が結集(リブインピース☆9+25)
(ルーラー)