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カール・ビンソン空母打撃群と自衛隊との危険な軍事演習

2011-01-17 | 日々のニュース
 空母カール・ビンソンが2011年1月、ジョージ・ワシントンに代わって日本海に投入され、自衛隊や韓国軍と続けざまに合同軍事演習を行った。(日程は5、6、7日が沖大東島近海、沖縄本島南東での実弾訓練、9、10日が五島列島の南西での合同演習、11日からは韓国との合同演習)
※五島沖:カールビンソンと海自合同軍事演習
http://www.youtube.com/watch?v=iGkZGkILFnk

 横須賀基地を母港とする空母ジョージ・ワシントンが約3カ月間の定期整備に入り、その穴を埋めるため2隻目の空母を投入したものだ。メディアでも、継ぎ目なく空母を投入し日本、韓国で共同訓練まで行うのは極めて異例のことだと報じている。
 だがこれは異例ではなく、今後は基本的なスタイルにしようとしているのではないか。これこそが、「新防衛大綱」に書かれた「動的抑止力」「シームレス」の危険をまざまざと表している。
 「動的抑止力」とは、「存在自体による抑止効果」ではなく、情報収集を日常的に強化し、兵員と兵器を絶えず実戦態勢に置き、いつでも戦闘状態にはいれるようにしておこうというものだ。「シームレス」とは軍事演習と実戦との境をなくすことなどを意味する。

 昨年の11月、12月に、ジョージ・ワシントン空母打撃群が、韓国軍や自衛隊とともに、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への空爆や中国との間での島嶼上陸演習という、きわめて侵略的な軍事演習を行ったのは記憶に新しい。
 米国は、作戦可能な空母を常時東シナ海や日本海に展開させ、絶え間なく軍事演習を行い、いつでも軍事行動に移れる「臨戦態勢」をとっていることになる。
 とりわけ空海自衛隊との演習で相互運用性を高め、演習を通じて自衛隊を米軍とともに戦える軍隊へと変貌させようとしているのである。

 今回の演習は、五島列島沖東シナ海で行われ、カール・ビンソンを軸とした第1空母打撃群の駆逐艦など3隻に海自護衛艦くらまが参加した。10日にはこの演習が公開された。
艦対艦の模擬戦闘や日米両艦における航空機の相互着艦・艦隊行動訓練などを実施している。つまり日米双方の艦船を共通の離発着地点として、日米の軍用機が島嶼攻撃や北朝鮮攻撃を実行するという演習が行われているのである。

 これに先立ち、5日からは、沖大東島近海で実弾訓練などを行い、7、8両日には沖縄本島南東でも実弾訓練を行った。その際、海自艦艇やP3C哨戒機と通信訓練を実施している。(沖縄タイムスは、5日の訓練は行われなかったと報じている。)
 昨年12月の日米共同統合演習では、沖縄本島南東の提供水域外で、模擬機雷の捜索・回収訓練が行われていたこと発覚した。公海で漁をする漁業者にきわめて危険だが政府は抗議もなにもしていない。外務省沖縄事務所の担当大使が「米は反省すべきだ」と個人的感想を述べただけだ。今回の演習についても米側は当初尖閣諸島大正島でも訓練を実施すると通達したが、事前にメディアで報じられたことから中止された。
 琉球新報は、「平時において統制が効かない軍だ。有事ともなればどんな行為に出るか。沖縄戦の悪夢もよぎろう。」と無法な米軍の行為を指弾している。
 
※五島沖で日米訓練 北朝鮮などけん制か(長崎新聞)
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110111/01.shtml
※米軍、提供水域外で訓練 先月の日米統合演習 きょう「区域内」で爆撃訓練(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-01-06_13423/
※警報効力で政府混乱 米軍の提供水域外訓練通知(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-01-07_13466/
※提供外訓練「米は反省すべきだ」 樽井大使見解(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-01-13_13592/
※米軍区域外訓練 県民の命が軽視されている(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-171975-storytopic-11.html
※米原子力空母が釜山寄港 対北朝鮮で圧力も(47News)
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011011101000418.html
※火に油を注ぐ米空母の増派 東アジア情勢がより緊迫か(チャイナネット)
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-12/10/content_21516256.htm
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-12/10/content_21516256_2.htm
http://www2.nbc-nagasaki.co.jp/houdou/index.php?itemid=11023

(ハンマー)

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