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[米韓合同軍事演習]じゅうたん爆撃、海上封鎖と実弾発射、軍事物資補給等々、ありとあらゆる侵略演習

2010-12-01 | 日々のニュース
 12月1日に米韓軍事演習は最終日を迎えたが、規制されたメディアの報道からも軍事演習のきわめて危険な状況が浮かび上がってくる。原子力空母ジョージ・ワシントンに乗船し取材した朝鮮日報の記者は「演習はまるで実戦のようだった」と書いている。ジョージ・ワシントンからは30秒ごとに1機の割合で戦闘機が出撃、激しい空中戦、戦闘機から海上への実弾射撃や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)内陸部の地上目標を想定したじゅうたん爆撃、対潜水艦作戦、軍事物資の輸送と後方支援、海上封鎖と臨検等々、まさに圧倒的な軍事力と物量を使いながら、ありとあらゆる北朝鮮への侵略演習が繰り返されている。
 韓国メディアが空母ジョージ・ワシントンからの攻撃によって「一瞬で一地域を焼け野原にする」などと報じているように、北朝鮮を挑発し反撃させて積極的に朝鮮半島有事をつくり出し、一気に平壌を焦土化する、体制崩壊の引き金をひかせる--このようなシナリオも想起させるような、きわめて危険な軍事演習である。
 日本政府は現時点では周辺事態法適用、「周辺事態」の認定を否定しているが、少なくとも政府関係者の間で「朝鮮半島有事」が俎上にのるまでになっているということだ。メディアはこれらを、人ごとのように無批判に報じているが、横須賀の空母ジョージ・ワシントンはじめ、在日米軍基地を拠点として侵略演習が行われていることを忘れてはならない。しかも12月3日からは、ジョージ・ワシントンも参加する、米軍と自衛隊の日米合同演習が予定されている。挑発的軍事演習がいつ実際の侵略に転化するかもわからない。危険な日米合同演習を中止すべきである。
 
※米韓合同軍事演習最終日 艦隊へ軍事物資を補給するなど訓練 韓国軍の新訓練日程も(FNN)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00188888.html
※北沢防衛相:緊張続く朝鮮半島情勢、周辺事態法想定せず(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101201k0000m010018000c.html
※「一瞬で焼け野原に」 韓国メディアは米空母に関心集中(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101128/kor1011281542008-n1.htm
※北朝鮮砲撃:実戦的な訓練実施 米韓合同軍事演習2日目(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101130k0000m030067000c.html
※ルポ:韓米演習に臨む空母ジョージ・ワシントン(上)(朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/news/20101130000051
※ルポ:韓米演習に臨む空母ジョージ・ワシントン(下)
http://www.chosunonline.com/news/20101130000052
※.北朝鮮砲撃:1週間 米韓演習に熱、実戦モードで圧力 迎撃、制圧、捜索も(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20101201ddm002030016000c.html
※韓米合同軍事演習、西海で事実上PSI訓練実施 北は準戦時態勢(東亜日報)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010120131178
※韓米演習:大量破壊兵器の輸送阻止演習実施(上)(朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/news/20101201000026
※韓米演習:大量破壊兵器の輸送阻止演習実施(下)
http://www.chosunonline.com/news/20101201000027
※海を裂くごう音 黄海、米空母から艦載機次々(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010120102000040.html
※大量破壊兵器輸送船の捜索訓練も…米韓演習(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101130-OYT1T00968.htm
※米韓演習、敵機迎撃の訓練 「海の軍事境界線」侵犯想定(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/1129/TKY201011290495.html

・29日の演習では、米韓両海軍のイージス艦計4隻が通信訓練を実施した。地上監視用の米軍偵察機が出動し、北朝鮮軍の海岸砲や地上砲の動向を探知し、地上基地に連絡する訓練も行われた。この通信訓練は、実際の北朝鮮の陸海の兵器配置を詳細につかみ取り、その情報を元に攻撃を加えるというきわめて実践的な訓練である。
・米軍のF16Cと韓国軍のF15Kが敵機(仮想)を制圧し、FA18C/D(ホーネット)やFA18E/F(スーパーホーネット)、A10などが敵の地上目標をじゅうたん爆撃で吹き飛ばすという訓練も行われている。敵陣からは黒い煙が立ち上った。
・29日の演習では、早期警戒機が敵の水上戦闘団や航空機を捕捉して味方に伝え、艦載機や戦闘艦を総動員して航空機を撃墜し、水上艦を撃沈するという「海上自由攻防戦」も実施された。
・航空機が海上に実弾射撃を行う訓練も行われた。
・30日には、大量破壊兵器(WMC)を積んだ疑いを持つとした北朝鮮船舶を臨検する訓練を実施した。いわゆる「海上封鎖作戦」だ。米韓による黄海での合同演習で、北朝鮮のWMD封鎖訓練を実施したのは初めてである。
・1日は「敵」との交戦状態にある緊迫した状況下で、軍需物資の補給や空母護衛を中心に訓練を行った。

11月28日:
空母護衛、離発着訓練など。
11月29日
空母強襲作戦、海上自由攻防戦、対空防御および水上艦訓練、対潜訓練、通信訓練など。
11月30日
 大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)による海上封鎖作戦。対空防御訓練、艦載機と空軍機を利用した空中侵入・対応訓練、空母強襲作戦など。
12月1日
大規模な海上射撃訓練、、食糧、武器、弾薬などの軍需物資の補給、空母護衛訓練など。


(ハンマー)


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