9月29日、田中角栄、周恩来両国周首相が日中共同声明に署名し、日中の国交が正常化して50周年を迎えました。11月17日、バンコクで岸田首相と中国の習近平主席が初めて対面で会談をしました。会談で岸田首相は、「尖閣諸島を含む東シナ海情勢や弾道ミサイル発射など中国による軍事的活動について深刻な懸念を表明し、また台湾海峡の平和と安定の重要性」を改めて強調するなど中国の脅威を非難する発言をしました。国交正常化50周年の節目に、今度一層の友好と平和、協力を目指すのではなく、日本政府は中国を攻撃する敵基地攻撃能力(長距離攻撃ミサイル)と南西諸島の軍事要塞化、軍備大拡大に、つまり対中戦争準備にアクセルを踏み込もうとしています。
そんなときに現在の状況を見つめ、日中間の平和と友好関係を考えるために役立つ二つの動画を紹介します。
一つは、「二度と沖縄を戦場にさせないために「ノーモア沖縄戦、命どぅ宝の会」10・21シンポジウム」 (山城博治×三上智恵×永田浩三)
沖縄に台湾海峡などでの有事を想定し、政府が与那国島、石垣島、宮古島などの先島諸島に住民避難用のシェルター建設を検討している事がわかり、シェルターはいらない、また沖縄を戦場にしようとしているのか、だれが戦争を認めたというのかと、シュプレヒコールをする山城博治さんたちの映像です(撮影は三上智恵さん)。重要土地利用規制法で国が反対運動を監視する社会を作ろうとしています。政府が存立危機や重要影響の事態認定をすることで自衛隊が米軍と一緒に戦うようになるなどが語られていて、本当に戦争の備えがされていることを感じるビデオです。
https://www.youtube.com/watch?v=Rp6_EW3bZLU&t=2136s
二つ目、「日中間の問題と沖縄の関り」 泉川友樹(沖縄国際大学沖縄経済環境研究所特別研究員)×鳩山友紀夫×瑞慶覧長敏
もう一つのビデオは東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターが作ったものです。1392年に中国から久米三十六世という職能集団が琉渡し、中国の進んだ文化が琉球の発展に大きな役割を示したなど、時系列に沖縄と中国の関係が深いことの紹介から始まります。そして日中国交正常化50年の今年、もっと関係をよくすることがあればいいのにと。
泉川友樹さんは日中関係、中国問題の専門家です。このビデオは彼の話を中心に、日中関係の現状、特にメディアが報道しないさまざまな問題の実情について紹介します。尖閣問題では中国公船は現在でも自分から入ってくるのは月1回程度で沈静化しているのに、政治目的を持つ漁船がわざわざ操業しに入るので、入域回数の増加を余儀なくされています。米の中距離ミサイル配備は迎撃できないので打ち合いになってとても危険で憂慮しています。台湾有事をめぐっては中国と日米の認識全く違う。中国はずっと前から一貫して平和的統一を目指している。最大の目標は社会主義の現代化で、そのためには平和が必要だ。それを武力統一目指している、力づくで現状を変えようとしていると報じる方のは止めるべきです等。
歴史的に中国は他国を攻めたことはありません。大きくなった中国を、アメリカは恐れるのでなく、14億人いる中国がアメリカを超えるのは自然なことで、日本、沖縄が考えるのはアメリカに付くか中国に付くかでなく中国とアメリカをどう仲直りさせ、彼らが世界の平和を考えていく状況をつくってほしい、などが語られています。
https://www.youtube.com/watch?v=zkqMDOR2v3Q
NHKをはじめマスコミ報道の中国危機論があまりにもひどく、中国が台湾有事をおこし日本は危機に備えないといけないと思わされています。本当は誰が戦争をしようとしているのか、それで被害を被るのは誰なのか考える必要があります。(s)
そんなときに現在の状況を見つめ、日中間の平和と友好関係を考えるために役立つ二つの動画を紹介します。
一つは、「二度と沖縄を戦場にさせないために「ノーモア沖縄戦、命どぅ宝の会」10・21シンポジウム」 (山城博治×三上智恵×永田浩三)
沖縄に台湾海峡などでの有事を想定し、政府が与那国島、石垣島、宮古島などの先島諸島に住民避難用のシェルター建設を検討している事がわかり、シェルターはいらない、また沖縄を戦場にしようとしているのか、だれが戦争を認めたというのかと、シュプレヒコールをする山城博治さんたちの映像です(撮影は三上智恵さん)。重要土地利用規制法で国が反対運動を監視する社会を作ろうとしています。政府が存立危機や重要影響の事態認定をすることで自衛隊が米軍と一緒に戦うようになるなどが語られていて、本当に戦争の備えがされていることを感じるビデオです。
https://www.youtube.com/watch?v=Rp6_EW3bZLU&t=2136s
二つ目、「日中間の問題と沖縄の関り」 泉川友樹(沖縄国際大学沖縄経済環境研究所特別研究員)×鳩山友紀夫×瑞慶覧長敏
もう一つのビデオは東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターが作ったものです。1392年に中国から久米三十六世という職能集団が琉渡し、中国の進んだ文化が琉球の発展に大きな役割を示したなど、時系列に沖縄と中国の関係が深いことの紹介から始まります。そして日中国交正常化50年の今年、もっと関係をよくすることがあればいいのにと。
泉川友樹さんは日中関係、中国問題の専門家です。このビデオは彼の話を中心に、日中関係の現状、特にメディアが報道しないさまざまな問題の実情について紹介します。尖閣問題では中国公船は現在でも自分から入ってくるのは月1回程度で沈静化しているのに、政治目的を持つ漁船がわざわざ操業しに入るので、入域回数の増加を余儀なくされています。米の中距離ミサイル配備は迎撃できないので打ち合いになってとても危険で憂慮しています。台湾有事をめぐっては中国と日米の認識全く違う。中国はずっと前から一貫して平和的統一を目指している。最大の目標は社会主義の現代化で、そのためには平和が必要だ。それを武力統一目指している、力づくで現状を変えようとしていると報じる方のは止めるべきです等。
歴史的に中国は他国を攻めたことはありません。大きくなった中国を、アメリカは恐れるのでなく、14億人いる中国がアメリカを超えるのは自然なことで、日本、沖縄が考えるのはアメリカに付くか中国に付くかでなく中国とアメリカをどう仲直りさせ、彼らが世界の平和を考えていく状況をつくってほしい、などが語られています。
https://www.youtube.com/watch?v=zkqMDOR2v3Q
NHKをはじめマスコミ報道の中国危機論があまりにもひどく、中国が台湾有事をおこし日本は危機に備えないといけないと思わされています。本当は誰が戦争をしようとしているのか、それで被害を被るのは誰なのか考える必要があります。(s)