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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.70

2022-12-02 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.70
( 2022年12月1日)


(ベネズエラ要点)
・ 経済回復が進展している。 / 経済的多様性を拡大し、石油に依存しない経済への転換がかなり進んだ(cf. 「8.25 報告」)。「反封鎖法」や「経済特区法」が機能している。 / 石油生産についても、従来は欧米の技術だったので封鎖によって輸出だけでなく生産そのものも大打撃を受けたが、それをイランとロシアの技術に転換していくことで回復過程にある。
・ コミューンを軸とした人民権力の確立へ向けて法整備を進めようとしている。 / 現在、コミューナル・カウンシル約49,000とコミューン約3,000が正式登録。
・ コロンビアとの関係改善が進展。国境封鎖解除で交流再開。ペトロ大統領(8月7日就任)が11月にマドゥーロ大統領と会談し、国交回復が正式に完了。 / ペトロは、国際社会(特に米国)にベネズエラとの関係改善を促している。
・ マドゥーロ政権と米国支援の反政府勢力との対話が約1年ぶりに再開し、社会問題対策で一定の合意。対策には米政府が押収していた30億ドルを活用することに。
・ シェブロンがベネズエラでの経済活動再開へ。米財務省が限定的ライセンスを発行。米封鎖の破綻が現実のものになり始めた。
・ グアイドの没落。ベネズエラ野党連合は、グアイド支持を撤回する準備を進めている。米バイデン政権もそれに追随するようだと報じられている。 / 米州機構(OAS)においてさえグアイド追放決議が準備され、グアイド派代表が出席を取りやめた!

☆ 「コミューン・プロジェクトにおける創造的緊張」と題した報告がVenezuelanalysisに2回に分けて掲載された。最近コミューン担当副相に就任したエルナン・バルガスが、国家と草の根グループとの間の「創造的緊張」関係について語っている。その主要な内容を最後にまとめている。要点は次の通り。
 2006年にチャベスが主導して、コミューナル・カウンシルが政治領域の中心に位置する新しい時代が始まった。 / コミューン省の主な課題はコミューン権力を促進すること。コミューン担当相ホルヘ・アレアサは、コミューナル・カウンシルを活性化させ、刷新しようとしている。また、コミューン経済の活性化に取り組んでいる。 / 封鎖によってもたらされた厳しい状況に抵抗してきた人々が、農村部にも都市部にも多く存在している。封鎖によって国家の能力が大幅に低下した下で、コミューナル・カウンシルとコミューンがいっそう拡大・発展して結集し、「コミューン経済回路」が形成されていった。 / 危機が諸条件をつくり出した。指導者の多くが非常に若い。過去を懐かしむのではなく変革に関心があり、政治と経済の両方で闘うエネルギーにあふれている。コミューン社会の建設に向けて、コミューン、コミューナル・カウンシル、CLAP、その他の社会運動の間での矛盾を解決していこうとしている。コミューン省は社会全体のコミューン化に取り組んでいる。
☆ Venezuelanalysis(11/20)に「利益重視の経済に代わる強固な選択肢として公平で協力的な経済モデルを確立した」というコミューン的な生協についての記事もある。

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(ベネズエラ)

Venezuelanalysis Nov 26th 2022 By Andreína Chávez Alava
Venezuelan Gov’t and Opposition Sign ‘Social Agreement’, US Approves Chevron License
(ベネズエラ政府と野党は「社会的合意」に署名、米国はシェブロンのライセンスを承認)

メキシコでの新たな協議を受け、米政府はシェブロンがベネズエラ事業を一部再開するための制裁免除を拡大した。 / マドゥーロ政権と米国に支援された右翼野党は、対話プロセスの再開を受けて、社会問題に焦点を当てた部分合意に調印した。 / 1年間の中断の後、政府代表団は、ノルウェーを仲介者としてカラカスで「徹底的に議論された」合意であることを明らかにした。土曜日(11/26)にはメキシコシティに移動し、米政府によって押収された30億米ドルのベネズエラ資金の管理に関連する新しい協定を発表した。この文書では、合意の正しい履行を追跡・検証するための共同委員会が設置された。
【数日後、ベネズエラ政府とシェブロン社との契約締結へ。米財務省はシェブロンにベネズエラでの天然資源採掘を限定的に再開するライセンスを発行。】

Common Dreams November 24, 2022 OMAR OCAMPO by Foreign Policy In Focus
Colombia's First Leftist President Charts a New Path on Venezuela
(コロンビア初の左翼大統領、ベネズエラ問題で新たな道筋を示す)
グスタボ・ペトロは、前任者たちの失敗した「外交的包囲網」を否定している。しかし、彼はまた、より民主的なベネズエラを見たいと考えている。 / コロンビアのグスタボ・ペトロ新大統領のベネズエラとの国交回復計画は、ペトロがカラカスで相手国のニコラス・マドゥーロと会談した今年11月に正式に完了した。 / 両者は非公開で会談し、一緒に記者会見を行い、共同声明を発表した。批評家たちは、この会談をマドゥーロのための単なるプロパガンダの見世物だと揶揄したが、ペトロはコロンビアの野党と国際社会、特に米国に、もしベネズエラの関係改善と政治移行の成功を望むなら、そのアプローチを考え直すよう信号を発したのである。 / コロンビア・ベネズエラ首脳会談は、ペトロの事実上のマドゥーロ承認だった。一方、ベネズエラの野党連合である「民主統一プラットフォーム」はグアイド支持を撤回する準備を進めているとされ、2023年1月にはバイデン政権もこれに追随するようだ。 / なぜ今このようなことが起こっているかというと、マドゥーロ政権とベネズエラ野党の交渉がメキシコで再開されることになったからだ。その交渉のポイントのひとつが、2024年に予定されている大統領選挙だ。

Venezuelanalysis Nov 20th 2022 By Cira Pascual Marquina – Venezuelanalysis
An Alternative to Capitalist Hierarchies: A Conversation with the Cecosesola Co-op
(資本主義的ヒエラルキーに代わるもの: Cecosesola生協との対話)
https://venezuelanalysis.com/interviews/15650
「Alternative Nobel Prize」を受賞したベネズエラの協同組合ネットワークが、そのストーリーを語る。 / 「Cecosesola Co-op」は、“ノーベル賞の代わり”として知られるスウェーデンの賞「Right Livelihood Award」を受賞した。この賞は、社会変革を促す人物や団体を表彰するもの。Right Livelihood財団が発表した声明によると、この賞は、「利益重視の経済に代わる強固な選択肢として、公平で協力的な経済モデルを確立した」という理由で「Cecosesola Co-op」に授与された。 / 数十万人の人々にサービスを提供し、非階層的な組織運営のモデルとなっているこのプロジェクトについて、同組合の3人の仲間Lizeth Vargas、Ender Duarte、Gustavo Salasに話を聞いた。
<Cecosesolaについて> 「Cecosesola Co-op」は、1960年代にCentro Gumilla(社会活動のためのカトリック調査センター)が、バルキシメト(ベネズエラ中西部ララ州の州都)の最も不安定なバリオで協同組合の組織化を推進したときに生まれました。そこで、貧しい労働者階級の人々が、毎月少しずつお金を積み立てて、自分たちの協同組合を作るようになったのです。 / 他の国の協同組合は中産階級を基盤にしているが、ベネズエラの協同組合は労働者階級を基盤にしている。つまり、ここの協同組合は最貧困層のバリオで形づくられることが多い。 / バルキシメトで最初に設立された協同組合は、ソーシャル・ワークやコミュニティ・ワークに熱心な人たちによって設立されました。「Cecosesola」は、「Central Cooperativa de Servicios Sociales de Lara」(ララ州社会サービス生協センター)の頭文字をとったもの。 / 「Cecosesola」は草の根的な活動でしたが、法的に登録され設立されると同時に理事会が設置され、協同組合運動の初期に発展してきた集団的な組織の性格が損なわれて、みんなのための協同組合を作ろうと誓った人たちの多くは自宅に引きこもってしまった。 / 設立から数年後の1974年、労働者や組合員の間に不満の声が上がっていた。熱意も希望も消え、「Cecosesola」は、社会運動や地域密着型組織というよりも資本主義的な企業に近くなっていた。 / 当時、バルキシメト市の人々はバスの運賃値上げに抗議して、一斉に街頭に出ていた。その時、「Cecosesola」のベースとなる本来の草の根の論理を復活させようとする人たちが、協同組合プロジェクトを再燃させるチャンスと考えた。 / こうして「Cecosesola」は、その原点であるコミュニティに戻された。 / 2001年にウーゴ・チャベスが「協同組合法」を推進したことも付け加えておきたい。この法律が重要だったのは、私たちの内部論理やニーズと一致し、資本主義の論理にとらわれない仕事のやり方を公式化したことです。
<Cecosesolaの理念について> / 信頼関係を築くために重要なのは、「相互性」「尊重」「透明性」です。言い換えれば、相互扶助と連帯が私たちの原動力です。葬儀、医療、食糧生産、流通など、私たちの日々の活動は、この基本に則って行われています。 / 私たちは、搾取と支配に基づく関係から脱却しています。私たちの組織はボスのいない組織です。 / もちろん、このような新しい関係は一夜にして生まれるものではありません。常につきまとう上下関係の影は相互の尊敬と信頼によってのみ解消されることを、私たちは長年にわたり学んできました。
<今、力を入れていること> 現在、私たちの主な活動分野は、葬儀、医療、貯蓄と融資、コミュニティ市場、農業生産、職人的または小規模生産です。しかし「Cecosesola」は、なによりも学校であり、コミュニティなのです。 / 「Cecosesola」の歴史と活動分野は、すべて労働者階級の人々が直面する非常に現実的な問題に根ざしています。私たちは早くから、共に働くことが解決につながると考えてきました。 / 私たちは、社会が私たち全員に課している個人主義的な傾向を克服したいと考えています。利己的で競争的な風潮を克服したいのです。私たちは、ただひとつの目標、すなわち集団の幸福のために、相互性と信頼に基づいた関係を築きたいのです。
<組織の意思決定プロセスについて> 私たちのプロセスは、競争的で個人主義的な慣習を捨てようとするものです。 / 変革を実現するためには、誤りをおかし修正する自由を私たち自身に与えなければなりません。それが物事を変える唯一の方法です。そのためには、オープンで、フレキシブルで、協力的な組織であることが重要なのです。
<経済活動で発生した余剰金> 経済活動で得た余剰金は、基本的に私たちが提供するサービスに再投資しています。例えば、数年前には、食品流通事業で得た余剰金で、協同組合インテグラル・ヘルスセンターを建設しました。 / 「Cecosesola」には、「資金調達基金」をはじめ、いくつかの基金があります。これらの資金はさまざまな目的に使われますが、ここ数年は、今優先されている農業生産に使われています。
<市場価格よりかなり安い値段で商品やサービスを提供> 私たちは、組織としてコミュニティを構築することを第一に考えています。私たちは、より良い世界のために、情熱と誠実さを持って働いています。 / 私たちは、地域社会に対して責任を持っています。ですから、ベネズエラで食糧不足が起きたときには、できるだけ広く配給できるよう全力を尽くし、停電の際には100トンの農作物を「貸し出し」ました。
<より良い世界をつくるために> 社会を変えるには、ヒエラルキーをなくさなければなりません。「Cecosesola」が誕生したとき、多くの熱意と情熱が生まれました。しかし、従来のトップダウン型の行政が登場すると、その花はしぼんでしまいました。階層構造によって、人々は組織から切り離され、故郷に帰ってしまったのです。 / 再出発は、基本に立ち返ることで行いました。誰もが声を上げられる、誰もが大切な存在である組織を再構築したのです。より公正な社会を実現するためには、既存の論理から脱却し、新しい組織モデルを見つけなければなりません。 / 「Cecosesola」では、相互扶助に基づいた新しいモデルを模索しています。このモデルはうまくいっているので、今はそれを完成させるために努力しているところです。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.11.21 Monday)に全訳あり】

Venezuelanalysis Nov 19th 2022 By Ricardo Vaz
Venezuela: Popular Power Legislation to Be Revised as Communards Demand More Protagonism
(ベネズエラ: コミューンがより多くの主体性を要求して人民権力法制が改正される)
コミューンの広報担当者は、マドゥーロ政権に対し、「資本の新陳代謝」に対抗する草の根の取り組みを強化するよう求めた。 / 改革プロジェクトは、さまざまな法律を「調和」させ、官僚主義を簡素化することをその目標のひとつに掲げている。 / ベネズエラ国民議会(AN)は、人民権力に関する一連の法律を見直し、改革するためのプロセスを開始した。 / 今後、正式に登録されている49,000のコミューナル・カウンシルと3,000以上のコミューンおよびその他の社会運動などから意見を収集するための協議が開始される予定。 【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.11.22 Tuesday)に全訳あり】

teleSUR Published 17 November 2022
Maduro: Venezuela Has Highest Economic Growth in Latin America
(マドゥーロ: ベネズエラはラ米で最も高い経済成長を遂げている)
国際通貨基金(IMF)は10月の見通しで、今年のベネズエラの成長率を6%と推定している。 / 「ラ米カリブ経済委員会(ECLAC)」は、2022年のベネズエラ国内総生産の成長予測を12%に引き上げた。 / ベネズエラ中央銀行は、今年第1四半期に17.4%の経済成長を遂げたと発表した。また、同国の主要銀行団は、2022年第2四半期の成長率を18.7%と予測した。

Venezuelanalysis Nov 12th 2022 By Ricardo Vaz
Venezuela: Gov’t, Opposition Representatives Hold ‘Productive’ Meeting in Paris
(ベネズエラ 政府と野党代表がパリで「生産的」な会合を開催)
この会合には、コロンビア、アルゼンチン、フランスの大統領も参加した。 / ベネズエラ国民議会(AN)のホルヘ・ロドリゲス議長は、金曜日(11/11)、野党政治家のヘラルド・ブライドと非公開の会談をおこなった。 / AN議長は、記者団に対し、「非常に生産的な会合だった」と述べた。

Venezuelanalysis Nov 5th 2022 By Ricardo Vaz
Venezuelan Gov’t, Hardline Opposition to Kickstart Mexico Talks
(ベネズエラ政府と強硬派野党がメキシコ協議を開始へ)
マドゥーロ政権と米国が支援する右翼野党は、対話プロセスを再開する予定である。 / 複数の報道機関によると、両者は1年間の中断を経て、早ければ今週中にメキシコで再会する予定だ。野党勢力は、自称「統一綱領」でグループ化されている。

Venezuelanalysis By Ricardo Vaz Oct 23rd 2022
Venezuela: Guaidó Faces Uncertain Future with Opposition Parties Set to Withdraw Support
(ベネズエラ: 諸野党が支持を撤回しグアイドは不確実な未来に直面している)
グアイドは孤立を深めているが、石油子会社CITGOとその他の資産の支配権を保持している。 / ベネズエラの反政府勢力は、自称「暫定政府」の継続をめぐり今後数週間で流血の戦いに突入する可能性がある。 / 複数の報道によると、3つの主要野党(「民主行動」、「正義第一」、「新時代」)は、元議員のフアン・グアイドが率いる米国お墨付きの試みへの支持を撤回する予定だ。 / グアイドは国際舞台でも支持を失い、彼をまだ認めている国は十数カ国まで減少している。直近では米州機構(OAS)も同様に、ベネズエラ野党の代表を除名しようとした。

Venezuelanalysis Oct 18th 2022 By Sergio Rodríguez Gelfenstein - Venezuelanalysis.com
Around the World in 60 Days: The OAS and Guaidó’s Death Knell
(60日で世界を一巡り:OASとグアイドの弔いの鐘)
https://venezuelanalysis.com/around-world-60-days/15624
【米帝の衰退の中でOASとグアイドも寿命が尽き果ててきたことが綴られている。最後の一説は次のようになっている。】OASは、ベネズエラの大統領としてのグアイドという虚構を維持したまま、彼の代表を招待したのである。しかし、グアイドを拒否し、組織から追放する決議が準備されていることを知り、出席を取りやめた。この決議案が承認されるには至らなかったが、この件に関して興味深いのは、カナダ、パラグアイ、グアテマラだけが米国と共にグアイド支持に回ったことで、OASのようなワシントンに絶対服従する組織の内部でさえ、自称大統領の戦略が失敗したことを表しているのは間違いない。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.10.22 Saturday)に全訳あり】

Venezuelanalysis Oct 10th 2022 By José Luis Granados Ceja
Venezuela: OAS Vote Exposes Guaidó’s Crumbling Support
(ベネズエラ: OASの投票で明らかになったグアイドの支持率低下)
ベネズエラの反体制派フアン・グアイドは、ペルーのリマで開かれた米州機構(OAS)の第52回総会で、OASでの彼の代表を追放するという19カ国の投票によって強い非難を浴びた。 / この措置は、自称「暫定政府」のOASへの代表を正式に追放するのに必要な24票には届かなかったが、この動議に反対したのは4カ国だけで、残りの加盟国は棄権した。カナダ、米国、グアテマラ、パラグアイは、ベネズエラの強硬派を支持した。リマでの会合にグアイドのチームは出席していない。 / 今回の投票は、グアイドに対する域内各国政府の支持が劇的に変化したことを示すものである。 / マドゥーロは2017年に自国の同組織からの脱退を表明している。 / グアイドは、ベネズエラ人からの支持もますます失っている。最近の国内ツアーで、元議員は敵対的な群衆に遭遇し、ある女性は彼が車に乗る前に彼のシャツを引き剥がした。また、別の停留所では、車に卵を投げつけられた。ベネズエラの人々は、米国主導の制裁体制が同国の経済を麻痺させ、主要な商品の不足を招いているとして、グアイドを強く批判している。 / ワシントンでも、グアイドは支持率が低下している。この野党の人物を「正当な」大統領とみなすと主張し続けているにもかかわらず、ジョー・バイデン政権はマドゥロ政権と直接交渉している。ワシントンとカラカスは最近、囚人交換に合意し、米国は米国の石油企業シェブロンに幅広い制裁免除を与えることを検討しているとの噂が流れ続けている。

teleSUR Published 26 September 2022
Colombia-Venezuela Border Opens After Seven Years of Closure
(コロンビアとベネズエラの国境が7年間の閉鎖を経て開通)
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.09.27 Tuesday)に全訳あり】

teleSUR Published 19 September 2022
Venezuela Regains Control of Monomeros Company in Colombia
(ベネズエラ、コロンビアのMonomeros社の経営権を回復)
Monómeros社(肥料生産)は国営石油会社PDVSAの子会社。グアイドが握っていた。

teleSUR Published 15 September 2022
Venezuela is Ready to Supply Oil and Gas to the World: Maduro
(ベネズエラは世界に石油とガスを供給する準備ができている:マドゥーロ)
ボリバル大統領は、自国が国際石油価格を1バレルあたり100米ドルの「公正でバランスのとれた」水準で安定させることに貢献できると確認した。
【「ブエノス・アミーゴス」(2022.09.17 Saturday)に全訳あり】

teleSUR Published 1 September 2022
Colombia and Venezuela Work on Reopening of Their Land Border
(コロンビアとベネズエラ、陸路国境の再開に取り組む)
水曜日(8/31)、マドゥーロ大統領は、2015年から車両通行が禁止されたままのコロンビアとベネズエラの陸路国境の再開に向けて、現在、特別対策部会が活動していることを確認した。

teleSUR Published 31 August 2022
Restored Venezuela-Colombia Ties a Blow to US, Says Expert
(ベネズエラとコロンビアの関係修復は米国にとって打撃と専門家は指摘)
両国の関係修復は「米国の外交政策がラ米カリブ地域で否定できない後退を経験したことを示す強く説得力のあるサイン」だと、国際関係アナリストFernando Riveroは指摘した。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.09.02 Friday)に全訳あり】

Prensa Latina August 29, 2022 Published by: Ana Ibis Falcón Lamoth
Venezuelan president celebrates progress in economic matters
(ベネズエラ大統領、経済問題での進展を祝う)
「ベネズエラに対する最も犯罪的な帝国封鎖の中で、わが国民は、非依存的で多様な生産的経済の発展の機会を見出し、それが実を結びつつある。真の奇跡だ!」と大統領は自身のTwitterアカウントに書き込んだ。

New Cold War August 26, 2022 By Venezuela’s Ambassador in Bolivia, César Trómpiz
Venezuela's Road to Economic Recovery 
(ベネズエラの経済回復への道)
以下は、在ボリビア・ベネズエラ大使César TrómpizがラパスのUMSA大学で行ったゲスト講義の翻訳である。
100年間、私たちの石油輸出の自然市場は米国でした。2019年、米国は政治的な理由でベネズエラからの石油購入を停止することを決定し、それによってベネズエラの人々の生活を保証するために、一連の内部変革を採用することを余儀なくされたのです。 / 2019年、ベネズエラから米国東海岸への石油の流れは、1917年以来初めて永久に途絶えた。 / 私たちはすでに、中国、ロシア、イラン、そして中南米カリブ海市場などとの同盟関係を結んでいました。しかし、問題は、ベネズエラの石油採掘技術が、世界のほとんどの石油採掘技術と同じように、ヨーロッパと米国のものであったということです。そのため、石油の生産量が減り、わが国の所得が減ってしまったのです。 / 平均9000億円の石油収入を得ていたのが、わずか7億円になったのです。つまり、年間収入の99%を失ったのです。国家予算は壊滅的な打撃を受けたのです。ベネズエラでは、教育も医療も文化もすべて公営なので、国民は壊滅的な打撃を受けたということです。国民の経済的、社会的、文化的権利を完全に保証するために、システム全体が構築されているのです。 / 経済の立て直し 新しい為替システム、石油開発に対する新しい技術的・商業的アプローチを構築しなければならなかったのです。 / イランの石油産業とロシアの石油産業の技術的科学的支援により、我々は生産を維持し、米国や欧州の技術からの移行を開始することができました。 / 2021年には、制裁開始以来初めて、第1四半期にプラス成長を記録しました。2022年は、すでに前期に2桁成長を記録し、それが年間を通じて持続しています。 / 国際機関では、今年の成長率を16〜20%と予測しています。 / 改革 私たちは現在、投資家のための新しい法的保障に取り組んでいます。 / 最初の手段は、私たちが「反封鎖法」と呼んでいるもので、北米やヨーロッパに権益を持つ投資家を含め、ベネズエラに投資する人々の身元を保護し、米国の制裁の対象にならないようにする法律です。この法律のおかげで、この最初の成長期に向けて動き出すことができ、米国政府からの報復の可能性を理由にあえてベネズエラに進出しなかった企業や国家と関係を築くことができたのです。 / ベネズエラの比較優位性を生かして、ラテンアメリカ市場、アジア市場、ヨーロッパ市場、さらにはアメリカ市場向けの産業を構築できる地域の創設、組織、運営を規制するための「経済特区法」もあります。 / 官僚主義もビジネス展開の複雑な要因の一つです。このため、経済特区内のすべての手続きについて、各特区に直接設置される一つの事務所が設けられています。 / 地域統合 私たちは、ベネズエラの「メルコスール」への復帰に取り組んでいます。 ・・・

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Venezuelanalysis Oct 7th / 14th 2022 By Cira Pascual Marquina and Chris Gilbert
Creative Tensions in the Communal Project: A Conversation with Hernán Vargas (Part I / II)
(コミューン・プロジェクトにおける創造的緊張:Hernán Vargasとの対話(Part I / II))

(Part I)
最近コミューン経済担当副相に就任したエルナン・バルガスは、住居を得る権利を守る「ポブラドーレス運動」の長年の活動家である。2回にわたるインタビューで、バルガスは、国家と草の根グループの間に生じた「創造的緊張」関係、レンティア経済モデルの疲弊、社会をコミューン化するプロジェクトにおけるコミューン省の役割など、さまざまなテーマについて考察している。 / 変革の過程では、矛盾が生じるのは宿命的なことである。しかし、ボリバル革命においては、国家と草の根運動の間の矛盾のいくつかは、「創造的緊張」と見なすことができるかもしれない。
<「創造的緊張」について> 過去20年間にさまざまなレベルで変革が行われましたが、ベネズエラの国家は、略奪と収奪に基づく植民地モデルから受け継いだ制度的「荷物」を抱え続けています。 / 社会のコミューン化、すなわち草の根民主主義、自治、生活を中心とした新しい社会関係の出現が具体化し始めたとき、古い国家と新興モデルの衝突は避けることができなかったのです。 / 2006年、チャベスは「民衆の力の爆発(繁栄)」について語った。そうすることで、彼は、コミューナル・カウンシル(後にコミューン)が政治領域の中心に位置する新しい時代を開始した。 / コミューン省の主な課題は、レンティア・モデルの行き詰まりと疲弊に特徴づけられる現在の状況において、コミューン権力を促進することです。 / ベネズエラでは「レンティアリズム」(石油利潤への過度の依存)の終焉が現実のものとなりつつありますが、レンティアの「モデル」は健在です。つまり、国民の多くはレンティアリズムの再構築を望んでおり、政治家にも同じことが言えます。 / この大変化の中で、コミューン担当相ホルヘ・アレアサは、市民議会(コミューナル・カウンシルにおける運営主体)の活性化を推し進めながら、コミューナル・カウンシルの刷新を求めている。そうすることで私たちは社会主義に賭けているのです。しかし、政治的なレベルでコミューン・モデルを活性化する以上に、私たちはコミューン経済の活性化に取り組んでいます。私たちの計画は、今後数ヶ月の間にコミューンに行き、人々の話を聞き、そこで何が起こっているかを確認することです。その調査に基づいて、包括的なプランを構築する予定です。 / コミューンの経済モデルは、資本の論理を再生産することはできない。私たちは、生活に根ざした経済モデルの出現を促す仕組みを探っています。私たちの省庁での役割は、コミューンやその他の共同体組織に同行し、資本の論理の外にある生活の再生産のための条件を開花させるためのチャンネルを育成することだと考えています。 / チャベス大統領は、社会的財産について、また、その方向へのステップとなる経済形態として、「Indirect Communal Social Property Enterprises」(スペイン語での頭文字はEPSIC)について話しました。長年にわたり、コミューン省は300以上のEPSICを登録してきました。EPSICは、国家財産とコミューン財産のハイブリッドです。 / EPSICは、暫定的に国家と人民が共同管理するものですが、最終的にはコミューナル・カウンシルまたはコミューンで組織されているコミュニティがこれらの企業の運営をコントロールすることになるという考え方です。 / 危機が最も激しかったとき、国家にはそのような企業を管理する能力がほとんどなかった。私たちの目的は、EPSICの運営を法律に沿って再編成することです。 / 私たちの考えは、生産物が流通回路に入ることで、仲介業者を通さずに直接人々の手に渡ることを保証することです。つまり、資本主義市場の外で流通する使用価値の生産を促進することを目指しているのです。

(Part II)
<「コミューン経済回路(Communal Economic Circuits)」について> 第一義的には、農村部でも都市部でも、米国主導の封鎖によってもたらされた厳しい状況に抵抗してきた人々がいることを認識することです。彼らは、創造力と工夫を凝らして食料を生産することによって、それを実現してきた。それを可視化すべきです。このプロジェクトの目的は、新しい法的な枠組みをつくることではなく、生産チェーンを発展させ、それらを結びつけることです。だから "サーキット "なのです。 / ボリバル革命は過去20年間、民衆組織、コミューナル・カウンシル、コミューンに資金を提供してきました。封鎖により国家の能力が大幅に低下している今、私たちにできること、そしてすべきことは、共同体のイニシアチブが、生産を高めるために重要な計画、データ収集、体系化のための手段を持てるような公共政策を開発することです。 / 全体として、共通の生産基盤を持つコミューナル・カウンシルやコミューンが集まり、組織化され、必要な投入資材や道具を集団で入手できるような回路を構築しているのです。 / しかし、「コミューン経済回路」は生産だけにとどまりません。流通と商業化が共同体圏のボトルネックになっている。 / 資本主義的なバリューチェーンを、コミューン的なバリューチェーンに置き換えていきたいのです。
<「コミューン経済回路」の基本的な組織原理> 3つの主要な原則に基づいて組織されています。第一の原則は、回路は資本の再生産ではなく、生命の再生産に基づかなければならないということです。第二の原則は、民主主義。共同体経済の名のもとに行われることは、すべて人民によって討議され、批准されなければならない。第三の原則は、回路は生産的に実行可能でなければならないということ。 / これは、各回路が持つ3つの資金と密接に関係しており、資本ではなく、生活を維持するための資金です。最初の資金は、既存の生産を維持するためのもの(労働力、投入物、メンテナンスなど)。第二の基金は、地域の生産者を支援し、共同生産を拡大するためのもの。第3の基金は、社会的再投資のためのもの。つまり、「コミューン経済回路」は、生活の物質的条件の変革に寄与するものでなければならない。つまり、道路やサービスの復旧に投資し、教育、医療、住宅へのアクセスを保証するために使われるのです。 / これらはすべて、人々の憲法上の権利を保証するために、地方、地域、国レベルの公権力と共同体政府を結びつける運動です。
<コミューンではどのような傾向が見られるのか> 焦点は政治と経済の領域で代替モデルを構築することです。 / 私は、コミューンが、チャビスモの再構成を形づくることができる場であると考えています。危機が諸条件をつくり出しました。国家には資源がなく、民間資本は国民のための実行可能な経済解決策に投資することはなく、この困難な時代に国を維持した人々の多くは、コミューンの道に専心している。 / コミューンを訪問すると、指導者の多くが非常に若いことに気づきます。中には30歳の人もいます。つまり、ボリバル・プロセスが始まったとき、彼らは10歳だったということです。だから、過去を懐かしむようなことはしない。過去を懐かしむのではなく、今、変えなければならないことに関心がある。 / 政治と経済の両分野で闘うエネルギーを持っている人たちです。彼らは危機的な状況の中で育ち、制度には限りがあることを知っています。だからこそ、私が訪れたコミューンの多くは、自分たちの生活のための条件を自分たちで作り出そうと努力しているのです。そこには大きな可能性があります。
<コミューンが直面する主な課題> ボリバル革命は、コミューンが核となるため、大きな可能性を持っています。しかし同時に、チャビスモは重要な課題に直面しています。各コミューンは並外れた存在ですが、戦略的な目的は個々のコミューンを超えていく必要があります。 / 新しい社会関係を持つコミューン社会の建設を私たちは確信しています。コミューン、コミューナル・カウンシル、CLAP(食料分配委員会)、UBCH(PSUVの地方組織)、社会運動の間に矛盾があってはならない。しかし、それは言うほど簡単なことではありません。 / いずれにせよ、チャビスモの内部では、あるグループはより官僚的に、あるグループは多かれ少なかれ改革的に、あるグループは市場に目を向け、あるグループは市場から遠ざかっているというあらゆる矛盾があり、コミューンは解決策を求めている。 / コミューン省では、社会全体のコミューン化に取り組んでいる。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.10.17 Monday)と(2022.10.09 Sunday)に全訳あり】


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