信濃毎日新聞社説--司法の闇 市民が逮捕される日(11月4日)よりに続いて、朝日新聞社説「秘密保護法案―首相動静も■■■か?」(10月30日)を紹介します。
■■■■■■■は、戦前の伏せ字を想起させ、秘密保護法の危険を強烈に印象づける社説の傑作です。
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秘密保護法案―首相動静も■■■か?
特定秘密保護法案をめぐり、こんな議論まで飛び出した。
小池百合子元防衛相が衆院特別委員会で、新聞の「首相動静」をやり玉に挙げた。
「毎日、何時何分に誰が入って何分に出たとか、必ず各紙に出ている。知る権利を超えているのではないか」
その意に沿うように、27日の首相動静の一部を黒塗りにしてみると――。
首相動静、■日
【午前】■時■分、東京・■■■■町の■■省。■分、■■自衛隊ヘリコプターで同所発。■■、■■■■■■■■■同行。■分、東京・■■■■町の■■■■駐屯地着。
【午後】■時■分、■■方面総監部庁舎で■■■■■相、■■■■副大臣らと食事。■時■分、■■ヘリで同駐屯地発。■分、■■空港着。
情報統制のもとで、あえて首相の動きを伝えようとすると、こうなってしまう。
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一方、民主党政権の時代にも、秘密保全法制がらみの情報公開請求に対し、全面黒塗りの資料が公開されたことがある。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
こんな具合だ。
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いったん秘密保護法が成立すれば、何が特定秘密かもわからなくなる。
黒塗りの文書でさえ出てこないのである。
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(ハンマー)