LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

私のお薦めの本 「チェゲバラの遙かな旅」(戸井十月著)

2010-06-18 | 本・番組・映画など
 キューバを知る会・大阪とリブ・イン・ピース☆9+25の主催で6月6日戸井十月さんの講演会「キューバ革命・カストロ・ゲバラを語る」があった。そのときにこの本はおもしろいからと薦められた。読んでみたらおもしろかった。チェやカストロやその仲間たちが生き生きと描かれているのです。
 チェの生涯とその時代背景はもとより、時に行動やことばを具体的でリアルでわかりやすいのです。
 彼らが行動する時の考えや思い、悩み、迷い、苦悩なども表現され、私の中にスーと入ってきました。
 所々にパブロ・ネルーダ(チェが愛したチリの詩人)が効果的に織り込まれ、心情が良く伝わってきました。
 私は今まで、この本を読む前に、ゲバラとキューバ革命に関する本、DVD、映画をいくつか見、読んでいましたが、なぜか、すっきりしない思いが残っていました。09年の“チェ”二部昨の映画も観ました。(「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」)
映画は事実に即して淡々と描かれていました。私が彼らの心情を読み取ることが出来なかったので、すっきりしなかったのだと思います。
 この本を読んで、もやっとした気持ちがすっきりしました。笑える場面もありました。
たとえば、グランマ号でキューバに向かう時の悲惨な様子、12人しか生き残れなかった時「カストロの『我々はきっと勝つ』ということばに呆れた」とか、キューバ革命時、マスコミを利用して一芝居打った場面。コンゴ革命に失敗した後、キューバに帰る帰らないとゲバラ、カストロが葛藤する気持ち。ボリビアで弱気になったときの心情などなどがリアルでわかりやすかったです。
 私的には南米の悲惨な事実がもっと具体的に描かれていたら、もっとすっきりした気持ちになっていた・・・いやいや腹がたったかなあー。

(ゲラ子)

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