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渋めの花色は優しく染み渡ります。
クリスマスに咲く訳でもなく
4月に撮った画像です。
クリスマスローズという素敵な名前を
持ちながらひっそりと控えめに咲く花
春の鮮やかな花達に押され気味に‥
花壇の片隅で目立たなくなった頃
摘み取りを間近にした花を管理人さんから
頂きました。
部屋に飾ってフィナーレです。
冬から春にかけて まるで何もない
無色の季節を繋いでくれた花でした。
渋めの花色は優しく染み渡ります。
クリスマスに咲く訳でもなく
ローズ(バラ科)でもないのに調べると
この花の名前由来には物語がありました。
*** その昔 キリスト生誕を祝い大勢の人々が
捧げ物を持ち集まりました。そんな中で‥
貧しい羊飼いの少女が(捧げ物も無く)
流した涙で足元に咲いたのが
ニゲルという花でした。
まるで「クリスマスに咲いたバラ」の様に
美しい花でした。
少女はこの花をマリアと
幼子イエスに捧げました。***
(ニゲルの原種はクリスマス時期に咲くキンポウゲ科の花でした。最近は交配種が主流の為、冬の終わり〜春と開花時期がずれます。)
本来の名前とは別の愛称を被されている‥
その意味合いが少し重みになっているのか
‥少しうつむき加減で咲く花です。
クリスマスローズ‥この味わい深い花を
私は好きです。
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