*血糖値・体重・血圧・体脂肪減少*
寒天の原料は天草(てんぐさ)やオゴノリという海草の一種です。これを熱して溶かし、不純物を取り除いてドロドロになったものを固めたのが「ところてん」です。これをいったん凍結させ、解凍して乾燥させると寒天ができあがります。ちなみにゼリーの原料として知られるゼラチンは、動物性の食品で寒天とは全くの別物です。
以前、イギリスの国際的な医学雑誌に驚くべき研究報告が掲載されました。糖尿病患者を2つのグループに分け、一方のグループには食前に寒天を摂取させたところ、寒天を摂取したグループは、血糖値の低下はもとより、コレステロール値、血圧、体重、体脂肪まで減少したという結果が出ました。
寒天の成分の81%は食物繊維です。これはひじき(54%)や干ししいたけ(43%)と比較してもダントツの含有量です。また食物繊維には水溶性(水に溶けてゲル状になり、腸内で善玉菌の栄養となる)と、不溶性(水分をたっぷりと含んだまま腸壁を刺激し、腸の蠕(ぜん)動運動を活発にして便を柔らかくし排泄する作用がある)の2つがありますが、寒天はその2つを併せ持つ勝れた性質があります。ですから便秘解消には最適な食材です。
まず寒天には、糖の吸収を抑え血糖値の急上昇を抑える働きがあります。通常、摂取した糖は胃から腸へとスムーズに移動し、腸内で一気に吸収されますが、食前に寒天を食べておくと、胃の中でドロドロのゲル状になった寒天が糖を巻き込み、共に胃から腸へゆっくりと移動します。その結果、体内への糖の吸収スピードが穏やかになり、急激な血糖値の上昇を抑制し、脂肪が蓄積されにくくなるのです。
さらに寒天は胆汁酸の分泌を促し、コレステロールを減少させます。胆汁酸とは、コレステロールを分解して作られる物質です。寒天はこの胆汁酸に吸着して体外へ排出してしまう働きを持っています。そのため、足りなくなった胆汁酸を補おうと、肝臓ではコレステロールがどんどん分解され、結果、体内のコレステロール量が減るという仕組みです。
またアメリカの学会で、寒天に含まれる食物繊維が脂肪を燃焼させる可能性がある食物繊維が脂肪を燃焼させる可能性があるとも報告されています。まだ研究段階のメカニズムではありますが、寒天に含まれる食物繊維が腸内で発酵し、短鎖脂肪酸という物質になることが確認されています。この短鎖脂肪酸は、普通なら優先的に使われるはずのエネルギー源の経路をストップさせます。すると体内に糖が足りなくなるため、もう1つのエネルギーの材料である脂肪が燃やされ、脂肪が減るという仕組みです。
イギリスの論文の実験方法は、寒天を夕食前に2~4g摂取するやり方でしたが、手軽に取れる方法としてお勧めなのは、市販のところてん1パック(150g)又はそれに見合った寒天食品を毎回の食前に食べることです。しかし、医薬品を服用している方は医師にご相談して下さい。
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寒天の原料は天草(てんぐさ)やオゴノリという海草の一種です。これを熱して溶かし、不純物を取り除いてドロドロになったものを固めたのが「ところてん」です。これをいったん凍結させ、解凍して乾燥させると寒天ができあがります。ちなみにゼリーの原料として知られるゼラチンは、動物性の食品で寒天とは全くの別物です。
以前、イギリスの国際的な医学雑誌に驚くべき研究報告が掲載されました。糖尿病患者を2つのグループに分け、一方のグループには食前に寒天を摂取させたところ、寒天を摂取したグループは、血糖値の低下はもとより、コレステロール値、血圧、体重、体脂肪まで減少したという結果が出ました。
寒天の成分の81%は食物繊維です。これはひじき(54%)や干ししいたけ(43%)と比較してもダントツの含有量です。また食物繊維には水溶性(水に溶けてゲル状になり、腸内で善玉菌の栄養となる)と、不溶性(水分をたっぷりと含んだまま腸壁を刺激し、腸の蠕(ぜん)動運動を活発にして便を柔らかくし排泄する作用がある)の2つがありますが、寒天はその2つを併せ持つ勝れた性質があります。ですから便秘解消には最適な食材です。
まず寒天には、糖の吸収を抑え血糖値の急上昇を抑える働きがあります。通常、摂取した糖は胃から腸へとスムーズに移動し、腸内で一気に吸収されますが、食前に寒天を食べておくと、胃の中でドロドロのゲル状になった寒天が糖を巻き込み、共に胃から腸へゆっくりと移動します。その結果、体内への糖の吸収スピードが穏やかになり、急激な血糖値の上昇を抑制し、脂肪が蓄積されにくくなるのです。
さらに寒天は胆汁酸の分泌を促し、コレステロールを減少させます。胆汁酸とは、コレステロールを分解して作られる物質です。寒天はこの胆汁酸に吸着して体外へ排出してしまう働きを持っています。そのため、足りなくなった胆汁酸を補おうと、肝臓ではコレステロールがどんどん分解され、結果、体内のコレステロール量が減るという仕組みです。
またアメリカの学会で、寒天に含まれる食物繊維が脂肪を燃焼させる可能性がある食物繊維が脂肪を燃焼させる可能性があるとも報告されています。まだ研究段階のメカニズムではありますが、寒天に含まれる食物繊維が腸内で発酵し、短鎖脂肪酸という物質になることが確認されています。この短鎖脂肪酸は、普通なら優先的に使われるはずのエネルギー源の経路をストップさせます。すると体内に糖が足りなくなるため、もう1つのエネルギーの材料である脂肪が燃やされ、脂肪が減るという仕組みです。
イギリスの論文の実験方法は、寒天を夕食前に2~4g摂取するやり方でしたが、手軽に取れる方法としてお勧めなのは、市販のところてん1パック(150g)又はそれに見合った寒天食品を毎回の食前に食べることです。しかし、医薬品を服用している方は医師にご相談して下さい。
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