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Q&A VRDS円盤の高さ調整値を教えてください。(再掲載4)

2023年09月30日 | 修理・交換部品

Q:
山手サービス
高橋政則様

初めてお便りいたします。
ネット上でWadia修理で検索していったら貴殿のWebに遭遇しました。
いきなりメールしたことをお許しください。
また、かなりお忙しそうで、修理は当分できないようにお見受けしました。
そこでこちらの誠に勝手なお願いですが少しだけアドバイスをいただきたいので
ご無理承知でメールした次第です。

わたくしWadia6を愛用しています。
ちょっと引っ越すので運送会社で段ボールにパッキングして
運んだところ、CDトレーの出入りがぎくしゃくしたことに気が付きました。
CDを入れてみるとインサートはされるのですが、CDを認識されません。

そこでとりあえず分解してみたところ、上部のCDを回転する黒い円盤が
CDのローデイングトレイに接触していることがわかりました。
モータ軸と円盤とのはめあいはけっこうきつい感触です。
なで駆動円盤が下がったのか原因は定かではありません。
そこで、上部CD回転円盤をモータ側にいっぱい押し込んだところ
トレイの出入りはスムーズになりました。
しかし、ピックアップとCDとの距離が離れてしまったので読めないことがわかり
少しずつ下げていきますと認識領域にたどり着きました。
やれやれと思ったのですがこのままふたをしてしまってもいいか判断がつかなくなりました。

お教えできないとおっしゃられても仕方ありませんが
何とか添付の写真のとおりCD回転用円盤とピックアップケースの間隔寸法を
ご教示賜りたいと思いメールさせていただいた次第です。
貴所に製品をお送りするのが本来ですがお許しください。
またノウハウ料が必要であればお支払させていただきます。
ご検討よろしくお願いいたします。


A:
写真を添付してくださり、手間をかけての質問に心苦しいのですが
当方では、修理のみは、扱っていません。
OH(全基板、全半田増しとコンデンサ(グレーアップしたもの)全交換)前提の上で
不具合箇所に対応しています。

このため、仮に此方に送って頂いても、
修理のみは、お断りしています。


http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html
を、読んでいただければ、ご理解して頂けると思いますが
ピックアップの位置合わせをお教えできない理由は此処に有ります。

ご自分で直されるのは、当方としては
好ましい限りですので、お答えしたいのはやまやまです。
が、
それでは、音が鳴りさえすればよいという状態で
劣化した半田・コンデンサの音でも構わないということになります。

こういう場合は、他所へお問合せ頂くようにお願いしています。

WADIA6もアルミ円盤に変えたり、最近はLTD・SPIRITまで(現・Blueまで)
極限まで音質をあげていますが
それらの全てはOHが基本に成っています。

高さ合わせについては、ご自分で試してみて
聴いてみて、違和感が有れば、調整するという方法しかないと思います。

(正確な位置を公表できないため)

ピックアップのレンズ自体が劣化で落ち込んでいる場合もあり、
レンズに合わせて位置決めする方が無難ではないでしょうか?

(レンズが落ち込んでいれば、まもなしにピックアップもダメになると思います。

そこにあわせていけば、いずれ、突然、認識しなくなる格好のおしゃかしゃまになるかと・・)

 



OHや、音質改善はもとより、。
改【アルミVRDS円盤載せ替え】
LTD化【前期型 SPIRAT 後期型 LTD】
など、WADIA6は、性能を引き出せる機器です。

山手サービス 高橋(代理)

 

問い合わせをそのまま拝借するのも心苦しい処が有ったのですが

当方としては、ご自分で直されることについては非常に好ましく考えています。

が、

そのノウハウを教えることはあるいは簡単なことですが

その機器がOHを行わないままに成りえる。と、言う事が

一番、心配です。

これは過去にもCDX10000のガイドローラーを高圧ホースを切ってはめ込むという

工夫をされている方がいて

その発想の良さに唸らされたものですが

それでも、それで、治ってしまうと

その機器はOH をしてもらえるのだろうか?

と、心配になりました。

単純にOHと書いていますが

隅から隅までの基盤の半田増しや

スィッチの清掃など、

機器はほぼ全バラ状態に成り

その基盤の一つずつの半田を増していきます。

そして、コンデンサも全交換に成ります。

この作業を一般の人が行えるか?というと

まともに全部行っているのは見たことが有りませんが

部分、ちょっとコンデンサを変えてる。

部分、半田増しをしていると言う事はあるのです・・

が、

その作業はかえって機器を壊すような結果に成っています。

半田が癒着している。

コンデンサのチョイス、設置がむちゃくちゃ。

そして、ケーブルを噛ませて破損させたり

・・・・

触れば触るほど悪くなる・・と、いう見本の様な物ですが

このような事になるような方がしたことはOHとは言えないのですが・・・

 

そして、一部分だけ直して

そのままの音で聴くという考えは

OHだけで、どれほど良くなるかわかっている当方にとっては

受け入れがたい考えです。

 

もっと音が良くなるのに・・・。

と、思うと、かえって

1部分だけの処置を伝えることは良くないと思いまして

今回もこの辺りはお断りしました。

 

ただ、高さ調整の方でレンズとの位置合わせをしたとき

そのパルスとか電圧とかは実際にどうだろうか?

と、思います。

実際にはきちんと決まった位置での高さを決めたとき

ピックアップのパルスとかが下がっていて

ピックアップの交換が必要かもしれませんし

CDM-1の記事で書いたように

非常に狭い範囲でなら読み取りができるということになり

音も下手すると、微細にひずみがでていたりとか

(人間の耳ではわかりにくくても、測定には出てくるとか)

いずれ、ピックアップがダメになった時はピックアップの交換とあいなり

また、高さを合わせなおさないといけないでしょう。

 

つまり、

高さをきちんとあう場所に直しさえすれば

ピックアップがへたっているかどうかは

きにならない。

と、いうことになります。

これはこれで、問題なわけです。

 

一般的になっていればピックアップは大丈夫とのお考えがあるようですが・・・

やはり、新品にちかい数値が出ているものは

音が違い

また、以前に書いたように廉価版ピックアップなどは、

大雑把な音が出て来やすいです。

このため、WADIA6の新品の純正ピックアップが

市場では、12万円などという値段になるのですが

絶対数が少ないというだけでなく

新品の性能・精度を知る人も多いと言う事です。

 

ピックアップにしろ、高さ調整にしろ

本当に良い音にしたいと思う方は

逆に自分で行う事のむつかしさを

(OHからは始まるわけですから)

考えて当方に委託してくださるのだと思います。

 

ですので、あくまでも自分で行う方は

自己責任で行って頂きたいのです。

教えられることは

自分で調整していくしかないと言う事であり

当方に委託すると言う事は

そこだけ直すのではないと言う事です。

 

対処療法でなく

健康体にしてお返しする

希望があれば、スーパーマンにしてお返しする

と、いうものなのです。

 

*****

OHで、元に戻す、新品時より良くする。

と、いうことができるのは、事実ですが、

実は、これが、後々の(WADIAなら)

LTD仕様音質改善・LTD 化・Blue化(他追加改善)を構築する大事な土台になるわけです。

OHで終わりではないのです。

OHから始まるのだということを

心にとめておいてください。

 





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