地上を旅する教会

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【証し】生徒ら祈り「奇跡起こって」紛争地の現実伝え続けた後藤さん 迫る期限に募る焦り

2015-01-23 20:35:14 | 今日の御言葉


わたしは、その証しのために
宣教者また使徒として、
すなわち異邦人に信仰と真理を説く
教師として任命されたのです。

わたしは真実を語っており、
偽りは言っていません。


テモテへの手紙一/ 02章 07節
新約聖書 新共同訳






▲玉川聖学院で講演する後藤健二さん (写真 東京都世田谷区)


★日本人殺害脅迫 紛争地の現実伝え続けた
後藤さん 迫る期限に募る焦り

◆産経新聞 2015年 1月23日 7時55分配信




後藤健二さんの著書。
取材対象の子供の写真が表紙を飾っている
(写真:産経新聞)

 ■生徒ら祈り「奇跡起こって」

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人2人の殺害脅迫事件で、23日午後2時50分ごろとされる身代金支払いまでの「72時間の期限」が間近に迫った。「奇跡起きて」。人質のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)と触れ合い、子供の命の大切さを教わった生徒たちは無事に解放されるよう祈る。一緒に人質になっている湯川遥菜(はるな)さん(42)の知人も救出を願った。

                   ◇

 海外で精力的に取材を続けてきた後藤健二さん。その目に映っていたのは、紛争に巻き込まれ、苦難の中で生きる子供たちの姿だ。

 「今、自分が生きているこの時を同じように生きている人(隣人)に、わたしはまず何をしたらいいのか? この本が、そう考えるきっかけになってくれればと願っています」

 内戦が続いていたアフリカ西部シエラレオネの子供兵士らの姿を描き、平成18年に産経児童出版文化賞のフジテレビ賞に輝いた「ダイヤモンドより平和がほしい」(汐文(ちょうぶん)社)のあとがきにはこんな一文が添えられている。

 そして、後藤さんは自分の経験を、日本の子供たちにも伝えようとしていた。

 「無事にご家族の元に帰られますように」「奇跡が起こり解放されますように」。後藤さんが長年講演活動を続けていた女子校「玉川聖学院」(東京都世田谷区)では今、朝の礼拝や夕方のホームルームで、生徒たちが沈痛な面持ちで祈りをささげている。

 後藤さんは10年前から同校の中学3年生に、中東やアフリカの実情を写真などで紹介。教育を受けられなかったり、紛争地で兵士になったりする子供たちの現状を説いてきた。「とにかく無事に帰ってきてくれることを祈るしかない」。水口洋校長(62)によると、事件を知った生徒たちはショックを受け動揺した様子も見られたが、今は誰もが無事に解放されることを強く願っているという。

 児童養護施設「明星園」(長崎市)でも、後藤さんと触れ合った子供たちの思いは一緒だ。

 後藤さんは22年10月、同施設を訪れ、子供たち約40人とカレーを食べた後、紛争地で取材するビデオを見せながら、そこで暮らす子供の話などをしていった。「終始優しい表情で、穏やかな口調で語りかけていた」と奥貫賢治園長(66)。子供たちも「優しいおじちゃんが来た」と、懐いていたという。

 当時5歳で後藤さんと一緒にカレーを食べたことを覚えているという女児は「これからどうなるの」と園長に心配そうに問いかけ、こう祈ったという。

 「後藤さんを助けて」

 大正大(東京都豊島区)では、22年と23年に1年生を対象とした講座に参加。落合崇志(たかゆき)教授(58)によると、黒板に「かけがえない尊い命である」などと書き、「子供の命がどういうふうに失われてしまうのか、といった話をしてくれた」(落合教授)という。

 「自分の見てきたことを伝えたい、子供たちの笑顔を守りたい、という思いを感じた」と落合教授。「ぜひ、また学生たちにシリアの子供たちのことを伝えてほしい」と願った。

(産経新聞 2015年 1月23日7時55分配信)


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