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それゆえ、今あなたは、
わたしのしもべダビデに
こう言いなさい、
『万軍の主はこう仰せられる。
わたしはあなたを牧場から、
羊に従っている所から取って、
わたしの民イスラエルの君とし、
あなたがどこへ行くにも、
あなたと共におり、あなたの
すべての敵をあなたの前から
断ち去った。
わたしはまた地上の大いなる者の
名のような大いなる名を
あなたに得させよう。
そしてわたしの民イスラエルのために
一つの所を定めて、彼らを植えつけ、
彼らを自分の所に住ませ、
重ねて動くことのないように
するであろう。
「サムエル記下」 7章8–10節
(旧約聖書 口語訳 )
人類を苦しめる最も大きい問題は、
正に家庭の価値を破壊する
不倫と退廃の問題です。
道徳的退廃こそ、
人類を苦痛と絶望の
どん底に陥れる罪です。
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★オール広島弁 任侠道で読み解く、
仁義なきイエス・キリストの生涯
◆dot.ドット 2014年12月24日
「初詣は神社に行き、結婚式は教会で挙げ、葬式はお寺」と、宗教的に節操が無いなどと言われる日本人。12月に入ると、クリスマスムードも一気に高まりますが、われわれ日本人にとってキリスト教はクリスマスや結婚式などイベント時だけ注目するもの。ましてやイエス・キリストの生涯については「12月25日にマリア様から生まれて、最後は十字架に架けられたのは知っているけど、その間に何をしたのかは正直ようわからん」という方も少なくないのではないでしょうか?
一方、キリスト教の影響が色濃く残るヨーロッパ諸国では、クリスマスシーズンにはイエスの「生誕劇」や、イースター(復活祭)には「パッションプレイ」と呼ばれる受難劇を上演してきました。近年でも、ロックオペラ『ジーザス・クライスト=スーパースター』などミュージカル作品や、メル・ギブソン監督『パッション』など映画の題材としても、イエスの一生はたびたび描かれ、キリスト教が人々の生活に根付いているのがうかがえます。
本書『仁義なきキリスト教史』は、なんとキリスト教史を、血で血を洗うやくざの抗争史にたとえ、「神=ヤハウェ大親分」「イエス=組長」という大胆な解釈で表現した異色小説。「洗礼」といった宗教用語は「盃を交わす」などの極道用語に置き換えたほか、登場する聖人たちのセリフも任侠映画『仁義なき戦い』さながらにオール広島弁となっており、肩ひじ張らずに読み進められます。
その一例をあげると、十字架に架けられたイエスが叫んだと伝わる、ヘブライ語の有名な言葉、「Eli, Eli, Lema Sabachthan(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)」。日本語では、「我が神よ、我が神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや」などと訳されることが多いですが、著者の架神恭介さんの手にかかれば、
"おやっさん、おやっさん、なんでワシを見捨てたんじゃ!"
といった具合。遠い存在でしかなかった聖人たちが、血の通った人間として語り掛けてくるかのような演出がなされています。
男たちの熱いドラマに共感し、キリスト教に興味がない人でも一気に読める娯楽大作である本書は、日本人が教養として知っておきたい、キリスト教2000年の歴史をおさらいするのにもおすすめです。今年の聖夜は、ぜひ、イエスの生涯に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(〈BOOKSTAND〉|dot.ドット 朝日新聞出版 2014年12月24日)
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▲土曜日夕方になると掲げられる「酒場で教会!」の看板=20日、プチ文壇バー「月に吠える」(東京都新宿区)で
★日本一敷居の低い教会” 酒場で教会!
新宿ゴールデン街の夜 : 宣教 :
◆クリスチャントゥデイ2014年12月22日
新宿ゴールデン街。戦後の闇市に始まり、歴史の流れとともに歓楽街へと変化を遂げた、歌舞伎町一丁目エリアのことを指す。バブルの洗礼を受け、一時期はシャッターが目立ち、そのまま衰退していくかと思われたこともあったが、2000年頃から若い世代の新規出店が増え始めた。今でも、新旧併せて200近くの飲み屋・バーが軒を連ねている。
その一角に、プチ文壇バー「月に吠える」がある。オーナーは、現役のジャーナリストで、客も物書きの人たちが多い。だが、「プチ」というだけあって、誰にでも入りやすい「日本一敷居の低い文壇バー」を称している。
そんな約3坪の小さなバーの入り口に、土曜日の夕方になると「酒場で教会!」という看板が掛けられる。その名の通り、バーで礼拝をするというものだ。主催は牧師の中村透さん。自称「ロクデナシの現役牧師」だ。
ゴールデン街がまだひっそりと静まっている午後4時ころ、冷たい雨が降っているにもかかわらず、「酒場で教会!」には次々と人が集まってくる。8人がけのカウンターはいっぱいになり、補助椅子がカウンターを越えて手渡される。
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▲カウンターに並べられた聖書と
「月に吠える」オーナーの著書
クリスマスが近いこの日は、「酒場で教会クリスマス」と題し礼拝がもたれた。中村牧師のギターを伴奏に、「神の御子は」「もろびとこぞりて」など、たくさんの賛美が日本語や英語で歌われる。日本ではなじみの少ない「Trading My Sorrows」など米国のワーシップソングが耳に新しい。
中村牧師は、早稲田大学を卒業後、半年間働いて貯めた100万円を持って日本を飛び出した。香港、バンコク、ビルマ、インドを経由し、できる限りヒッチハイクで西へ向かった。パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコを通って欧州に入る。ギリシャ、イタリヤ、そこから船でアフリカへ。4年ほどで貯金が底を尽き、中南米を旅する資金を稼ぐため、米国に渡る。
日本を出たときには、完全な無神論者だった中村牧師だったが、米国に渡るまでの数々の経験の中で、その心境は大きく変化していた。インドでは、群衆に取り囲まれリンチされそうになった。ジャングルの中でマラリヤを発病し、ウガンダ・タンザニア戦争下では、中国人スパイと間違われ秘密警察に処刑されそうになった。
頭に突きつけられた銃の安全装置が外れたときに、脳内を駆け抜けた乾いた音は数十年を経た今でも忘れられないという。何度も死を覚悟したにもかかわらず、必ず不思議と間一髪で救いの手が伸ばされた。偶然の積み重ねが、いつの間にか必然に変わっていった。
救いの決定打は米国で酒に酔っていたある日のこと。「Where are you?(あなたはどこにいるのか)」という神の声を聞く。同じ声が「What are you doing?(あなたは何をしているのか)」と続いた。幻聴ではなく、頭の中にはっきりと聞こえたこの声が、中村牧師を目覚めさせた。
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▲「酒場で教会!」の様子。中村透牧師のギターを伴奏に、「神の御子は」「もろびとこぞりて」など、たくさんの賛美が日本語や英語で歌われた。
日本の神学校に学び、米国で博士号を取得した中村牧師は、カルフォルニア州パサデナの教会で30年牧会。そして、昨年、神の召しを受けて日本に戻ってきた。しかし、日本で神に示された働きは教会の中にあるのではなかった。もし、イエス・キリストが現代に生きていたら、教会の外でどんな働きをするだろうか。その問いの答えが「酒場で教会!」だった。
こうして、今年から始まった「日本で一番敷居の低い教会」には、ノンクリスチャンばかりがやってくる。生後10カ月の赤ちゃんから、青年、おじさんまで、その年齢層は幅広いが、共通して言えることは「中村牧師の人柄に惹かれて」来ているということだ。
途中で入ってきた顔なじみに「悪党が来たぞ!」と声を掛けるような自他共に認める口の悪さでありながら、人が集まってくるのは、その強面の顔の奥に確かに神の愛を見るからかもしれない。ルカによる福音書1章、マタイによる福音書1章からクリスマスメッセージを取り次ぐ言葉には、まさに神の知恵が満ちている。「素晴らしい天のお父さん」「俺たち罪人のために来てくれてありがとう」「あなたが大好きです」と祈りの中で神に呼び掛ける姿は、還暦過ぎとは思えない幼子の信仰で溢れている。
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▲クリスマスメッセージを取り次ぐ中村透牧師
中村牧師が語る神のメッセージは、妙にリアルだ。聖書に描かれる人物が、そしてイエス・キリストが、人格を持った生きた存在として迫ってくる。礼拝が終わった後、集まった人たちとバーを出て新宿の夜に繰り出していく中村牧師の背中を見ながら、神に問い掛けずにはいられなかった。「『罪人たちを受け入れて、食事まで一緒にする』と後ろ指差されたあなたは、今も確かに生きておられるのですね」と。新宿ゴールデン街で始まったこの働きを通して、日本の人々がどう変えられていくのか、神の計画が楽しみでならない夜であった。
「酒場で教会!」は毎週土曜日午後4時から6時まで、プチ文壇バー「月に吠える」で開かれる。日曜日午後6時から12時までは「牧師バー!」もやっている。午後8時と10時半に説法タイムを設け、訪れた客の数々の質問に答えている。詳細・問い合わせは、主催者・中村透牧師(ホームページ)まで。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/14881/20141222/church-at-a-bar.htm
(2014年12月22日23時04分 記者 : 新庄れい麻 )