タイトルは大げさだけど、
素人の私が占える訳も無いのですが、
今の私のカメラに対する考えを書き下してみました。
(1)ミラーレス化の拡大
業界全体がミラーレスへの移行を加速させて行く1年になると思います。2013年にOLYMPUSはミラーレス化を明らかにしました。パナソニックも既に移行済みです。ソニーもα7の発売で主力をAマウントからEマウントへの移行する意志を示している、のだと思います。もしかするとα99以降のAマウントフルサイズ機は発売されないかもしれません。一方、Nikon、Canon、そしてPENTAXは方針を明確に示していません。Canon MとかNikon 1とかはとりあえず出したって感じですし、PENTAXはリコーブランドを含めてもミラーレス機を出してないのです。NikonとCanonは豊富なレンズラインナップを持っている為に簡単には移行ができないのだと思います。これが足かせならないといいのですが
(2)フルサイズ化へ動き
2012年から2013年のトレンドはフルサイズ化でした。Canon EOS-6D、Nikon D800、D600、そしてD610の発売によってフルサイズデジイチが漸く手が届く価格帯まで降りてきましたが、決定版はソニーα7です。価格コムによると今日現在のα7の最安値は124,000円程です。発売後間もないのに安いですよね。6DやD600にしても20万円を切るか切らないかという価格帯だったのに比べるとα7は圧倒的に安いです。恐らく2014年以降ミラーレスは明確にフルサイズ化に向かうでしょう。一眼レフより部品点数がすくないミラーレスカメラは低コスト化が可能であり、低価格化によりフルサイズユーザーが増加してそれがさらに低価格化を促すという好循環が期待されると思います。一方、デジイチのフルサイズ化は現状のままにとどまると思います。価格政策上、フルサイズデジイチはミラーレス、そしてAPS-Cのデジイチよりも価格を高く設定しなければならないために大幅低価格化は見込めないと思われるからです。
ミラーレス=フルサイズ
一眼レフ=大衆向けAPS-C+プロ向けフルサイズ
という感じに住み分けられるかもしれません。フルサイズのミラーレスというのが2014年の台風の目となりそうです。フジがフルサイズへ移行すればこの流れは確実になると思います。2014年の注目はフジの動きです。
(3)ブリッジカメラの再隆興
写真好きというのは大きく次の2つのグループに分けられると思います。
ア:写真を撮るのが好き
イ:カメラやレンズをいじるのが好き
ぼくもイの方ですが、アの人に撮ってはソニーDSC-RX10やOLYMPUS Stylus 1等はすごく良いカメラだと思うんですよね。皆さんはレンズ交換は好きですか?私ははっきり言ってあまり好きではありません。それはレンズ交換がカメラ(特にマウント)にすごく負担になるからです。それにデジカメでは、撮像センサや透過ミラーに付く埃をどう取り除くのかという問題も起こってきます。もし、ズームレンズが単焦点よりも性能がよければ、誰もレンズ交換しなくなるのではないでしょうか。実は昨年その芽が出てきています。RX10です。RX10は1型センサですがレンズは24-200mmをカバーしてF値は2.8で一定です。しかもマクロも得意なのです。ほとんどの撮影シーンでレンズ交換は要らないのではないのです。RX10のサイズは大きめですが、それでもデジイチよりは軽いですし、もっと小型なカメラが必要というのであればStylus 1という選択肢もあります。非球面レンズの製造技術の進歩により、高度な設計のレンズが常識的なコストで製造できるようになったみたいです。クルマがMTからATに置き換わっていったのに似ているのではないでしょうか。限界を狙えばMTが必要なのだけれど日常的にはATで十分だということで広く普及したAT。そのATは着実に進化して、現在はレースの様な極限状態でもATが使われてます。今はATがMTよりも早いんです。レンズもいづれズームが単焦点を性能でも凌ぐ時がくるのではないでしょうか。その時にはズームレンズでレンズ交換無しのカメラ企画&設計が一般的になる、、そんなことも考えられます。2013年はそういう意味でターニングポイントになったと思います。この流れで最も大きな影響を受けるのはフォーサーズではないでしょうか?フォサーズでRX10やStylus1 のようなレンズ設計ができればAPS-Cやフルサイズにかなり大きなアドバンテージを与えることになるでしょう。OLYMPUSとパナソニックに期待しましょう。
(4)ファインダー付きコンデジの増加
昨年RX10を使ってだしてファインダーで撮影する快感に再び目覚めました。RX100の不満の一つはファインダーの無い事でした。スマホに対するアドバンテージとしてもファインダー装備のコンデジが増えるのではないかと思います(増えてほしいです)。加えて、視度調整のできるファインダーは老眼にやさしいのです。高齢化に対応したカメラ=ファインダー付きカメラになると思います。しかし、現在ファインダーの付いているコンデジは数えるほどしかありません。Nikon P7800、ソニーDSC-RX10、フジX100S、フジX20、OLYMPUS Stylus 1、パナソニック Lumix LF1あたりかと思います。外付けEVF対応の機種はこの他にもあると思いますがコンデジ本体価格比べて高すぎます。やはり内蔵が望ましいです。
以上、だらだらと書いてきましたが、個人的にはRX10の登場は大きなインパクトがありました。明るく寄れる高倍率ズーム搭載(しかもZEISS)+EVF付きというのは2014年のマーケットを先取りしたものじゃないでしょうしょうか。Stylus 1ももう少し価格がこなれてくれればかなり売れると思います。OLYMPUSにはそこをお願いしたいと思います。 RX10購入後は、Aマウントの標準ズームレンズを使う事は激減しており、α77は超望遠&動体物撮影専用機となっております。超音波駆動ではないZEISSの標準ズーム(SAL1680Z)はフジヤカメラで売っちゃいました。よりより写真生活のために、日本が勝っている数少ない産業であるデジカメ業界のますますの発展を祈っています。
2014年 元旦