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Che チェ 28歳の革命 (映画)

2008年12月23日 | 映画
(C) 2008 Guerrilla Films,LLC-Telecinco Cinema,S.A.U.All Rights Reserved

映画「Che チェ 28歳の革命
 
「チェ」こと「チェ・ゲバラ」の肖像画は、例えばアートとして、あるいは普段着のT-シャツとして、あるいは浦和レッズの旗印として、日本にいてもどこかしらで目にしたこともあるだろう。
しかし、このベレー帽にひげづらの年齢不詳の男性がどんな人物かと問われても、革命家というくらいしかわからない。
アルゼンチン人なのになぜキューバ?というところも知らずに、日本ではファッションに取り入れられたり、情熱があってカッコイイという雰囲気で捉えられている人物だ。

第1部である「チェ 28歳の革命」は、医者で異国人のチェが、どのようにしてキューバにかかわり、革命を起こしていったかという話を中心に、ラスト近く国連での演説を盛り込みながら描いている。
これを見ると毎日が戦いのシーンで、ここがどういう意味のあった戦闘なのかとか、どういう時期なのかを知らない国の者にとっては、戦闘シーンばかりでいささか観ていてつらい。北米や南米の人にとっては世界情勢や自国の歴史を思い起こして胸に響くのだろうが。
それでも、第2部の悲劇と対照的に描かれているので、勝利が描かれる1部を観ておくべきだろう。
しかし28歳ですよ! 彼だけでなく、坂本龍馬をはじめ歴史上の人物って、いざ年齢を聞くと若くて驚くなぁ。どうみても40~50代前半くらいに見えるけど。
余談ですが、このラストから第2部までの時間の間に、日本へ来て、広島にも立ち寄って慰霊をしたともパンフの年表にはある。彼の見た日本の印象はどうだったのだろうか?

さて、主演にはベニチオ・デル・トロ。彼も名優と呼ばれるようになって久しい。「007」の悪役や「ユージュアル・サスペクツ」のころから早く出てこないかなと待ち望んでいた1人でもある。

監督はスティーブン・ソダーバーグ。スパイク・リー監督の「マルコムX」がそうだったように、実在の人物なのでキャラクターや画面の自由度は低いと感じるのは仕方のないところだ。

他の監督作品だが「モーター・サイクル・ダイアリーズ」も是非観るといい。第1部以前の1人の若者としてのチェを知ることだけでなく、そして1本の青春ロードムービーとして、何より評価が高い作品といえるからだ。

『チェ 28歳の革命』
2009年1月10より 日劇PLEXほか全国ロードショー
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 『トラフィック』、『オーシャンズ11』シリーズ
出演:ベニチオ・デル・トロ他
(ストーリー)
『チェ 28歳の革命』
医者として旅をしながら貧者を助けようとしたチェ・ゲバラは、フィデル・カストロとの運命的な出会いによって、自らの人生の矛先を変える。それは、たった12人で独裁政権の国キューバを革命するという、無謀な闘い・・・。
何故、チェは20世紀最大のカリスマとなったのか。
ほとばしる情熱のヒロイズム!本気で世界を変えようとした男の熱き<生>がここにある!

           

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