©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
KEIKO~目をすまして(映画)
良い映画でした。
耳に障がいを持つ女性がプロのボクサーとして歩む中で、家族や職場、ボクシングジムなど周囲の人との交流や毎日の暮らしの中で、葛藤や思いが綴られていきます。
ジムの会長が三浦友和。若いころはお芋な感じがしていましたが、年をとってからはいい味の演技者となられましたね。
主人公を温かく静かに見守る、そんな役です。
そんなボクシングジムが経営危機に陥るあたりから、主人公の心が波打ちます。
周囲の気持ちを素直に受け入れない主人公に、観客はイライラさせられるかもしれませんね。
この場面のトレーナーのような気持になるかもしれません。
でも、主人公のこの気持ちも、何か分かるのではないでしょうか。
弟との手話でのやりとりや、ライトの使い方など、ろうや耳に障がいのある人がどのように日常を送っているかもきちんと描かれているのも、見てほしいところです。弟と彼女と主人公とのやり取りなども、少しホッとさせられます。
国際映画祭の一般上映を知人に勧めましたが、もう満席でチケットが取れなかったそうです。
改めて、12月16日からロードショーが始まるとのことです。
試しに見てみてください。