©1976 cinestraction
1976 (映画)
今日は、独裁政権下だった頃のチリの状況を背景に、一人の女性が体験する緊張と恐怖を描いたストーリー。
主人公は医師の妻で裕福な生活を送る中年の女性。
海辺の別荘を訪れた彼女に、その土地の司祭が一人の青年をかくまってほしいと言われたことから、彼女の人生が緊張に包まれたものとなる。
青年をかくまうがために、主人公が経験する恐怖がひしひしと伝わってくるストーリー展開。
監督はマヌエラ・マルテッリという女性で、時代背景とともにジェンダーと家庭という視点としても捉えて検証していると言っています。
主人公のカルメン役のアリン・クーベンハイムの演技が、観客にも心理的な圧迫感を追体験させます。
(最終日に発表された東京国際映画祭各賞のうち、彼女は主演女優賞に選ばれました。)