働き方コンサルタント 椎葉怜子のブログ

株式会社ルシーダ代表。理性と感性のキャリアカウンセラー。
テレワーク、女性の働き方、起業が専門。

キャリアカウンセリングと人事労務管理

2015年12月24日 | 【キャリアカウンセリング】
今年は、働く女性(主にワーキングマザー)向けのキャリアカウンセリングを開始したこともあり、
その方が属する企業での、育休復帰後の評価や処遇についてうかがう機会が増えました。


中小企業やベンチャー企業ならまだしも、一部上場企業やなでしこ銘柄認定企業にお勤めのワーキングマザーからも、
企業の対応としてグレー(というかアウト)なのでは?と、感じるお話をうかがうことも少なくありません。


しかし、企業の対応が妊娠や出産をした労働者にとって法律で禁止されている「不利益取扱い」に該当するかどうかは、
杓子定規に黒か白かを判断するのが難しいケースも多く、個別に解決していくしかありません。


世の中の流れとして「マタハラ」というキーワードにも注目が集まっています。
それに伴い、労働者の方も企業の対応に敏感になり、労働紛争も増えていくでしょう。


こうした問題の発生を抑えるには、会社側(経営者、人事、上司)は労働基準法や人事労務管理を熟知した上で、
妊娠や出産、育児を経験する社員に対して、これまで以上に丁寧なコミュニケーションを行っていく必要がありそうです。


わたし自身、キャリアカウンセラーとして労働基準法はもとより、人事労務管理面の理解をさらに深める必要があると実感しています。

【テレワーク】第五回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催

2015年12月18日 | 【テレワーク】
12月16日に日本テレワーク協会の客員研究員として部会長をつとめさせていただいている、
「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」(PDF)の第五回研究会がありました。

この研究会には、主に大企業にて自社のダイバーシティー、在宅勤務などのワークスタイル変革をご担当される
役員、部長クラスの方にお集まりいただいています。

今回のテーマは「テレワークと評価制度」

事例共有をして下さったのは、
10月から全社員対象に日数上限なしの在宅勤務制度を導入された、株式会社リクルートホールディングス
ダイバーシティー推進部部長 伊藤綾様と、
11月の厚生労働大臣賞「輝くテレワーク賞」で「特別奨励賞」を受賞された、ネットワンシステムズ株式会社 
人事部部長 下田英樹様です。


事例の具体的な内容については非公開ですが、
伊藤様のご講演からは、リクルート様の評価制度と今回の在宅勤務制度の導入の関係を明確に理解することができました。
リクルート様の失敗を恐れず、イノベーションを起こしていこうとされる社風は、本当に魅力的です。

下田様は、約5年に渡って実施されたテレワーク実施率を高めるための施策や、施策結果についてご紹介下さいました。
スピーディーにあらゆる手を打たれており、多くの企業様の刺激となる内容でした。
さらに、労働時間管理の在り方についても非常に高い視座からのご提言をいただき、個人的にも大いに刺激を受けました。





写真は開催前の会場です。年の瀬にもかかわらず大勢の方々にお集まりいただきました。
今回のように大きな窓があって光が差し込む低階層(3階)の部屋は気持ちいいですね。

このプロジェクトも残すところあと2回となりました。
来年には、社会への提言の発表も予定しており、準備に向けてそわそわしています。
 

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(過去の研究会開催レポート)

【テレワーク】第四回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「テレワークによる仕事と介護の両立」

【テレワーク】第三回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「子育て社員の活躍推進とテレワーク」

【テレワーク】第二回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「<労働基準法とテレワーク(2)>多様なワークスタイルへの対応」

【テレワーク】第一回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「<労働基準法とテレワーク(1)>2020年の雇用型テレワークに適した労働時間管理」

【コラム】「時間がない」が口癖のママは、○○時間を活用しよう!

2015年12月09日 | 【コラム】ノーツマルシェ
ノーツマルシェに17本目の記事が掲載されました。

「時間がない」が口癖のママは、○○時間を活用しよう!


〇〇時間の〇〇は、すき間時間では、ありません。

いきなりネタばれですが、〇〇時間とは早朝時間のこと。

わたし自身、子どもの寝かしつけと同時に寝て、早朝なんだか深夜なんだか分からない時間帯から活動していることがあります。この静かな時間は原稿作成や企画立案にあてることがほとんどですが、稀に余裕があるときは録画していた番組を見たり、ゆっくり湯舟につかることも。

朝風呂もいいですが、本音としては温泉(特に露天風呂)でゆっくりしたいです。

【コラム】働くママ必見! ○○で「年末大掃除」を一挙解決

2015年12月09日 | 【コラム】ノーツマルシェ
ノーツマルシェに16本目の記事が掲載されました。

働くママ必見! ○○で「年末大掃除」を一挙解決


わたしのワーキングマザー友だちにはシルバー人材センターにお掃除をお願いしている人がちらほらいます。
民間の家事代行サービスよりも、価格が安いのがポイントのようですね。

わたし自身は、3年前のつわりで動けなかった年末に、民間の家事代行サービスを依頼しました。
色々な会社のタイプを知っておきたかったので、レンジフードとエアコンはA社、お風呂掃除はB社、トイレとキッチンはC社といった感じで3社に分けてお願いしました。
年末のキャンペーンを利用しても、それなりのお値段はしましたが、どの会社もお掃除のレベルは非常に高くて、これはいい!と思いました。

問題は、忙しすぎると掃除を依頼するのも億劫という点でしょうか。
個人的には、今年の「年末大掃除」はコラムの3番目のオチに落ち着きそうです。

ぜひご覧くださいませ!

【コラム】注目の働き方! 2015年を代表するテレワーク先進企業は?

2015年12月09日 | 【コラム】ノーツマルシェ
ノーツマルシェに15本目の記事が掲載されました。

注目の働き方! 2015年を代表するテレワーク先進企業は?


第一回「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰~輝くテレワーク賞~」を受賞した企業について簡単にまとめました。

よろしければご覧くださいませ!

【テレワーク】第四回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催

2015年12月04日 | 【テレワーク】
またまた一ヶ月が経過してしまいましたが、11月4日に日本テレワーク協会の客員研究員として部会長をつとめさせていただいている、
「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」(PDF)の第四回研究会がありました。

この研究会には、主に大企業にて自社のダイバーシティー、在宅勤務などのワークスタイル変革をご担当される
役員、部長クラスの方にお集まりいただいています。

今回のテーマは「テレワークによる仕事と介護の両立」

今回は3部構成で、第一部は今年度の厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)で個人賞を受賞された
向洋電機土木の横澤昌典様に「介護離職からテレワークで仕事と介護を両立するまで」というテーマでご講演いただきました。

横澤さんは介護離職を経験された後、現在の会社でテレワークの制度を構築され、現在は仕事と介護と育児のダブルケアを両立されています。
さらに、ご自身の介護離職や中小企業でのテレワーク導入のご経験を世の中に伝えるべく、全国でご講演活動をされています。

横澤さんはお話がとても上手で、お話しの内容の深さもさることながら、話術にも感銘を受けました。
事前準備の段階でも、こちらの意図を組んで内容を柔軟に提案して下さり、大変ありがたかったです。


第二部は事務局(わたし)から「仕事と介護の両立に関する現状整理」というテーマで、
情報共有させていただきました。わたし自身、仕事と介護の両立の現状については無知であったため、
この日に向けて事前に他の勉強会に参加したり、統計データや本をチェックするなどして準備しました。




第三部は、「仕事と介護の両立支援に向けた企業の取組」というテーマで各社の事例をご共有いただきました。

大きな会社さんでも、介護となると介護休業制度の取得率は非常に低く、介護と仕事の両立の実態については
あまり把握できていないようでした。
テレワークに関しても、介護を理由にした在宅勤務の成功事例については、まだこれから、といった段階のようです。

社内での介護セミナーや介護相談の状況について事例を共有して下さる企業さんもあり、大変参考になりました。

政府では「介護離職ゼロ」を掲げ、介護休業制度の分割取得などの方向で動いているようです。
仕事と介護の両立に、在宅勤務をどう組み入れていくかも、今後の大きな課題となるでしょう。


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雨に愛されているこのプロジェクトですが、第四回目にして初めて雨が降りませんでした。
次回は「テレワークと評価制度」という、これまた難しいテーマです。
せめて晴れますように...。


(過去の研究会開催レポート)

【テレワーク】第三回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「子育て社員の活躍推進とテレワーク」

【テレワーク】第二回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「<労働基準法とテレワーク(2)>多様なワークスタイルへの対応」

【テレワーク】第一回「2020年のワークスタイル特別研究プロジェクト」を開催
テーマは「<労働基準法とテレワーク(1)>2020年の雇用型テレワークに適した労働時間管理」

【テレワーク】「テレワークで輝く企業と個人」パネルディスカッションのモデレーターを担当しました

2015年12月04日 | 【テレワーク】
11月25日に開催された「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰 テレワークシンポジウム」にて、日本テレワーク協会の客員研究員としてパネルディスカッションのモデレーターを担当させていただきました。


パネルディスカッションでは「テレワークで輝く企業と個人」というテーマで、パネリストとして4名の方にご登壇いただきました。

企業代表として厚生労働大臣賞「優秀賞」受賞企業より、
シスコシステムズ合同会社 執行役員 マーケティング本部長 鎌田道子様
日本マイクロソフト株式会社 エグゼクティブアドバイザー 小柳津篤様

個人代表として厚生労働大臣賞「個人賞」受賞者より、
北村有紀様(株式会社NTTデータ)
横澤昌典様(向洋電気土木株式会社)




背景色と同化して黒子状態ですが、わたしは向かって左端です。


これまでパネリストとしてイベントに登壇した経験は何度かありましたが、今回のようなフォーマルな大イベントでのモデレーターは初めての経験でした。


パネルディスカッションには特に”取説”や”マニュアル”がなく、イベントの企画者やモデレーターによって、事前準備も当日の進め方も、千差万別だということが分かりました。
パネリストとの事前打ち合わせはせず、ぶっつけ本番でパネリストに質問を投げかける、というタイプのモデレーターもいらっしゃるようでした。これは、イベントの性質やモデレーターとパネリストとの関係性にもよるものだと思います。


今回、どのように進めるか少し悩みましたが、自分の場合は入念に事前準備をする道を選びました。
あらかじめ各パネリストの方と打ち合わせを行ってイメージを共有しておいたことで、当日の話の流れがスムーズでまとまりのあるものになったと思います。


なんといっても、各パネリストの方のご発言や時間配分がすばらしくモデレーターとして大変助けられました。


個人的にはモデレーターとして、もっとコメントを挟んでもよかったのかな等、感じるところはありますが、またモデレーターの機会があれば、より充実したパネルディスカッションに仕上がるようあれやこれやと試行錯誤してみたいです。


それから、今年になって気づいたのですが、自分ひとりで講演したり、自分の経験をお話するよりも、ファシリテーターやモデレーターとして、人のお話を伺うことの方が断然向いているみたいです。


前者と後者では、プレッシャーのかかり方も全然違うんですよね。
ファシリテーションもモデレーションもそれなりに疲れますが、自分の話をするよりも人の話を引き出していく方が精神衛生上好ましいです。


20代のころから小さい会社とはいえ社長業をやっていたので、自分はリーダータイプだと思い込んでいましたが、アラフォーにして、自分はサポータータイプだということに気づきました。
これは自分にとって衝撃な出来事でした。(薄々そうではないかと感じていましたが、確信を得るのに3年かかりました)

大好きなキャリアカウンセラーやコーチングの仕事も、クライアント(ご相談者)が主役で、その方の魅力を引き出すことが我々の役割です。それも併せて考えると、やっぱりサポータータイプです。

これに気づくまで長い道のりでしたが、A面(リーダー)からB面(サポーター)へ軌道修正できてよかったです...。

【テレワーク】「輝くテレワーク賞」打ち上げ

2015年12月03日 | 【テレワーク】
11月25日に厚生労働省の「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」の表彰式が開催されました。

わたしは裏方として動きつつ、表彰式の後で開催されたパネルディスカッションのモデレーターも担当しました。

とかしき厚生労働副大臣もお見えになるイベントだったので、無事に終わってホッとしています。

表彰式の内容は、日経BPの「ワクスタ」でもレポートされていますので、よろしければご覧ください。


イベントの後は、神保町にある天ぷらの名店、「はちまき」さんで打ち上げ。
いやー、おいしかった! しかも、リーズナブルなお値段からは想像できない驚きのボリュームでした。



わたしと同じく、日本テレワーク協会の客員研究員としても活動される、美しすぎる社会保険労務士 武田かおりさんと。


神保町、神田エリアには昔からの名店が残っていて、時々ものすごい名店に出くわすことがあります。
まだまだ開拓していないお店がたくさんあるようで、楽しみがあってうれしいです。