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あゝ東京都知事選・その2

2024年07月08日 23時00分00秒 | 政治関係

悪夢のような東京都知事選挙が終わった。
結果は小池現知事の勝利。
それはそうでしょう。
表に立たないとはいえ、
自民党と公明党の支援を受けたのですから。
小池さんというのは、言葉が空疎
がらんどうの4年間の都政がまた始まる。

対抗馬と目されたレンホウさんは
まさかの3位。
かつての民主党政権下での事業仕分けの時
次世代スーパーコンピューター開発についての
「2位じゃダメなんでしょうか?」という発言が
ブーメラントのように飛んで来て、
「2位もダメだったんですか」
「3位じゃダメですよね」
と揶揄されている。
裏金問題で見捨てられた自民のていたらくを受けて、
与野党対立という、都政に関係ない課題を設定して、
勝ちに向かったものの、
都民は騙されなかったということだろう。
しかも、立憲民主党と日本共産党という、
嫌われ野党の支援を前面に押し出したのだから、失敗した。
その結果、2022年の参議院議員選挙の時の
レンホウ票と共産党の得票数135万票よりも票を減らした。
だが、戦略的な失敗もさることながら、
レンホウという「玉」の悪さが票を集めなかった要因だろう。
国会での実績は、ゼロ。
常に他人の批判だけをしている、
という印象が定着した人に、
「レンホウだけは、イヤ」という都民の意識が働いた。
結果として、無党派層の票を取れなかったのだ。

2位に入った石丸伸二さんは、
広島県安芸高田市長だった時の
議会との対立のイメージがあり、
古い政治手法の刷新への期待から、
反小池の受け皿となった。
また、SNSを上手に使ったのが
未来を感じさせるものだった。

小池さんは勝ったとはいえ、291万8015票。
石丸さんとレンホウさんの票を合計すると294万1625票。
このことをどう考えるか。
信任投票として見れば、敗北ではないか。

史上最多の56名の立候補。
ポスター掲示板ジャックなど、
公職選挙法の欠点をあますところなく露呈した。

選挙広報も14ページの大部となり、
政見放送も11時間。
その選挙広報を都内在住の親戚筋から送ってもらった。


選挙が終わったので、ブログに掲載できるが、
「NHKから国民を守る党」(N党)の候補者が同じ体裁で並ぶ。

文章だけは、一つずつ変えられている。


「NHKに受信料を支払う人は馬鹿だと思います」とあるが、
こういう選挙広報を出す人は馬鹿だと思います。

こういったトンデモスローガンを掲げる人もいる。

それでも、投票する人がいて、
2035票を集めた。

こんな使い方もあるのか。

この人は、政見放送でストリップまがいの行為をした人。

後ろの手話通訳の方が気の毒。

自分で「カワイイ」という神経を疑う。
それでも投票する人がいて、20位・2152票。

ポーカー党?

忠臣蔵。

徳政令の主張。借金帳消し。

この人は、匿名で、顔さえ出していない。

この人の主張が一番未来的だった。

15万4638票を獲得、第5位

結構選挙広報は読まれているのか。
                                        同じ石丸姓。

この人の取った9万6222票・第8位のうち、
かなりの票が石丸伸二さんへの票だったのでではないか。

得票結果
                                        1位 小池百合子   291万8015票
2位 石丸伸二    165万8363票
3位 蓮 舫     128万3262票

(以下、供託金没収)

4位 田母神俊     26万7699票
5位 安野貴博     15万4638票
6位 内海 聡     12万1715票
7位 ひまそらあかね  11万 196票
8位 石丸幸人      9万6222票                   9位 桜井 誠      8万3600票
10位 清水国明      3万8054票

11位 ドクター・中松    2万3825票

以下、1万票に満たず。

52位から56位まではN党候補が占め、
最下位は211票
N党公認候補19名の得票数合計は、1万1818票。
関連団体の候補5名と合わせても11万2081票。
(うち、9万6222票は、石丸幸人氏の得票)
金をかけて、無駄なことをしたものだ。

選挙というものは、民主主義の根幹だと思うが、
今回の諸現象、選挙制度そのものを
おちゃらけに汚染された気がする。
日本よ、どこへ行く。

 



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