徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

ブラウン・バニー

2007年04月25日 | ★★★
ブラウン・バニー
おすすめ度
原題:THE BROWN BUNNY
制作:2003年 アメリカ
監督・脚本・制作・編集:ヴィンセント・ギャロ
出演:ヴィンセント・ギャロ クロエ・セヴィニー

これぞオレ流!と言わんばかりのワンマン・ロード・ムービー(笑)「ブラウンバニー」です。

バイクレースで各地を転々とするレーサーのバド・クレイ(ヴィンセント・ギャロ)。レースを終えた彼は、次のレース開催地であるカリフォルニアへと向かいます。その道中、かつての恋人デイジー(クロエ・セヴィニー)の実家に立ち寄ります。そこには、デイジーが大切にしていた茶色いウサギが飼われていました。再び移動をはじめたバドは、行きずりの女性と出会っては立ち去ったり挙動不振な行動を繰り返します。最後には遂にクレイとデイジー、2人の真実が明らかになります。

監督・脚本・制作・編集:ヴィンセント・ギャロ(笑)変わらずです。ヴィンセント・ギャロ祭りです。ここまでワンマンだと逆に気持ちいいですねー。撮影スタッフは自身を含めて3人。自然な雰囲気を重視の為、撮影が殆どがゲリラ撮影という随分思い切った手法だそう。有名な役者はクロエ・セヴィニーだけ。絵画・音楽・映像・バイクレーサーとかなり多彩な能力の持ち主のギャロ。でも、この人。変人ですね(爆)

コメンタリーの赤裸々すぎるぶっちゃけトークと裏話がかなり笑えます。「オレは気にしちゃいない」と言いつつも、カンヌでのブーイングやアメリカでの女性記者による辛らつな映画評をかなり気にしているギャロ(笑)素直な人です(笑)

さてさて肝心な映画の内容ですが。最初の約1時間、これどうなっちゃうの?というやばーい空気になります。観客が完全に置いてけぼりを食らうストーリー展開にちょっと面食らってしまいます。何の説明もないまま勝手に物語は進みます。段々全貌が見えてきて物語の終演を見送ろうと油断してたら最後にもう一山あるわけですね。

ある意味「バッファロー‘66」より好きかも。映像はとっても素敵だったんですが、なーんたってビリーのあのひっどい自己完結ぶりにイッラーっとしたんですよ(笑)まあ、コレに関してはまた別の機会で…。

前半のもたつき加減は否めませんが、この作品嫌いではありません。というより、結構好きです。…あれ?…私ギャロの事好きなんじゃないのかい?

ブラウン・バニー@映画生活



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