徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

真夜中のカーボーイ

2008年01月30日 | ★★★★




真夜中のカーボーイ
おすすめ度 
原題:Midnight Cowboy
製作:1969年 アメリカ
制作: ジェローム・ヘルマン
監督:ジョン・シュレシンジャー
脚本:ウォルド・ソルト
出演:ダスティン・ホフマン ジョン・ヴォイト シルヴィア・ミルズ ジョン・マクギバー ブレンダ・ヴァッカロ

御年 70歳になるダスティン・ホフマンが20年ぶりの来日を果たしたという事でDVDの棚から引っ張り出してみました。「真夜中のカーボーイ」です。久々のアメリカン・ニューシネマです。

ジョー・バック(ジョン・ヴォイト)は、自分の体ひとつで、セレブ相手に一攫千金を夢見てテキサスからニューヨークへ出てきます。まず最初に彼が「仕事相手」に決めた女性はキャス(シルヴィア・マイルズ)。でも彼女自身も娼婦だった為、逆にお金を巻きあげられてしまいます。所持金も少なくなり落ち込むジョーに脚の悪いペテン師ラッツオ(ダスティン・ホフマン)が声を掛けてきます。「この商売はマネージャーが必要だ」という彼の言葉を信じ、紹介されたオダニエル(ジョン・マクギバー)会いに行きますが、なんと彼は「男性専門」だったのです。だまされたと気づいたジョーは、必死に彼を探し当て問い詰めますが、最後にはラッツォに同情してしまい結局何も言えませんでした。行くあてのない事を悟ったラッツオはジョーに自分の部屋へ来るように誘います。

言わずと知れた名作。観て今更なにもいう事はありません。

いいですねえ。しょっぱいです。やっぱりいいです。5年ぶりくらいに観ました。ダスティン・ホフマン若いです。若さ故(?)に暴走する若者。悲しい最期。退廃的なこの感じがたまりません。ダスティン・ホフマン演じるラッツォがどこまでもみじめで悲しくていいです。テーマ曲のニルソン「噂の男」。これまたいいですねえ。絶妙なタイミングで流れるこの曲。心に残ります。

気のいいバカ(失礼)が必死にもがく姿が悲しくて、切ない。けど愛しい。何度観ても何とも言えない気分にさせてくれます。いやー。「男の友情」っていいですね。「●ルマゲドン」は苦手ですが、この作品は大好きです。


真夜中のカーボーイ@映画生活
前田有一の超映画批評



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