イカとクジラ
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製作:2005年 アメリカ
製作:ウェス・アンダーソン 他
原題:The Squid and the Whale
監督・脚本:ノア・バームバック
出演:ジェフ・ダニエルズ ローラ・リニー ジェシー・アイゼンバーグ オーウェン・クライン ウィリアム・ボールドウィン アンナ・パキン ケン・レオン
キャッチコピー:全米が笑って泣いた! 映画&文学&ロックと“不完全家族”に愛を込めて
最近観たハサミを持って突っ走ると、ちょい被ってますが、ノア・バームバック監督の自伝的作品「イカとクジラ」です。最近こういう地味目なインデペンデント作品でもアメリカでちゃんと評価されるようになりましたね。
ブルックリンに住むバークマン家。
父(ジェフ・ダニエルズ)は長い間スランプに陥っている元売れっ子作家。今は大学講師で家計を支えています。
そんな彼とは対照的な、母(ローラ・リニー)は「ニューヨーカー」誌でのデビューを控えた今や有望な新人作家。
12歳のフランク(オーウェン・クライン)はテニスに、16歳のウォルト(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ロックに夢中です。
そんなある日、両親の離婚がふたりの子供たちに告げられ、間もなくして父と母の家に行ったり来たりの「共同監護」生活がはじまります。
ちょっぴりシニカルな群像劇。最後まで救いのない父親の哀愁が何とも切ないです。観ていてじわじわと「きました」。
芸術家肌で空気の読めないプライドの高い父。
17年間健気に旦那さんに仕えてきた・・・と思わせて、実は浮気三昧だった母。
なかなかパンチの効いた親です。「作家」としてのふたりのパワーバランスが崩れるのと同時に夫婦生活も崩壊してしまいます。その結果一番迷惑を被るのはふたりの息子なのです。
決して派手なキャスティングではありませんが、どの役もすごくハマっています。夫婦(男女)の思い、思春期真っ只中の子供たちの戸惑いをはじめ、それぞれの立場で微妙な感情がリアルに表現されていました。
ウォルトが思い出の自然史博物館へイカトクジラを見に行くシーンは胸が締め付けられます。心に残る良いシーンです。
しょぱいです。
・イカとクジラ@映画生活
・前田有一の超映画批評
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