徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

メトロポリス

2010年04月15日 | ★★★★



メトロポリス
おすすめ度 
原題:Metropolis
製作:1926年 ドイツ
監督:フリッツ・ラング
製作:テア・フォン・ハルボウ
脚本:テア・フォン・ハルボウ
出演者:ブリギッテ・ヘルム アルフレッド・アベル グスタフ・フレーリッヒ


ようやく観ました!「メトロポリス」。
某図書館で借りたVHSのちょい怪しいバージョンで(笑)。
まぁ、それはさておき。
以降多数のSF作品に多大な影響を与えた伝説の映画ですよ。
ずっと観たかったんです。




2026年、高度機械文明が発達した未来都市メトロポリス。
空高くそびえるこの巨大な都市は、二つの文明から成っています。
ひとつは、地上の世界。豊な生活を送る特権階級たちの場所。


そしてもうひとつは、地下の世界。
地上の住人を支える労働者階級が過酷な日々を強いられています。


地上の支配者フレーダーセン(アルフレット・アベル)の息子フレーダー(グスタフ・フレーリッヒ)は、ある日偶然遭遇した労働者の娘・マリア(ブリギッテ・ヘルム )の美しさに魅かれ地下の世界へ足を踏み入れます。
そこで彼は初めて地下世界の存在を知り、この二極化された世界の調停人になろうと決心します。


そんな息子の様子を察知した父親は、
旧友である科学者ロトワング博士にマリアにそっくりなアンドロイドを作らせ
地下の労働者たちの団結を阻止しようと企てますが・・・。



わっるい顔。
ロトワング博士です。
いかにも何かしでかしそうですね。



マリアをさらってコピー中。



「伝説」のロボットです。

YES! ↑もちろん、こいつです。




超シェクシーな黒マリア。
うーん。別人。
妖艶です。


ロトワング博士の策略で・・・・


大混乱・・・





全ての決着をつけたフレーダーは、父と労働者間の調停を執り行い
ハッピーエンド・・・・。






・・・ぷはぁ。
1920年代の混沌とした社会を象徴とした問題作。

これを観て久々に「資本主義」とか「ブルジョアジー」とか「プロレタリアート」とかいう教科書の太字を思い出してしまいました。
その昔、社会科で習いました。(たぶん)
当時のドイツは超インフレと失業時代に突入。社会の秩序も乱れ、政治経済はみるみる悪化。こういう時代を背景に製作された作品だけあり・・・・

なかなか混沌としています。
一応ハッピーエンドなはずなのに、どうもスッキリしない後味の悪さが印象的でした。

これを観て、あー。と最初に思い出したのは『王と鳥』。というより、『やぶにらみの暴君』と言う方が正しいのかな?
近代的な城・地下の町・ロボットの暴走・城の破壊・・。
まさに、メトロポリス!
いろんな作品に影響を及ぼしているんですね。

それにしても。
この時代のドイツの作品ってば、まぁ凄い!
未来都市や地下社会の工場、時計台のセット。
踊り子として皆を惑わすマリアの舞台・・・。
ため息でますわ。
古典的な撮影なのでしょうが、デザイン、演出含めすごい完成度。
どういう風に製作されたのか興味津々です。
ぜひメイキングが観てみたい!

この作品って無声映画なんですよね。
でも完全オリジナル版は現存しない・・・との事・・・。

実際私が観たのは95分バージョン。気のせいじゃなければ、音楽も日本の方が手がけていたような・・・。確か1980年代・・・?
オリジナルはは210分を越える勢いの長尺らしいですね。
なので、ラング自身はこういう短いバージョンは納得していなかったとかどうとか。

うむむ・・・

いろんな意味で完全版とやらを観たいものです。

前田有一の超映画批評



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どうもすみません。

2010年04月15日 | その他
なんかすみません。
髭ダルマLOVEです。

某友人に
「エロコメントくらい消しなよ・・・」
と言われて早数ヶ月・・・。

とりあえず書いてみました。
久々にアップしたら驚くぐらい書き方を忘れていました。

こわいこわい。

というわけで
宜しくお願いします。


てへ。