トゥルーマン・ショー
おすすめ度


原題:The Truman Show
監督:ピーター・ウィアー
製作総指揮:リン・プレシェット
脚本:アンドリュー・ニコル
出演:ジム・キャリー エド・ハリス ローラ・リニー
自分の日常生活が人気ドラマとして世界220カ国の視聴者に生中継されていた男を描いた異色のシチュエーションドラマ『トゥルーマン・ショー』です。
海に囲まれた離島のシーヘブンで、保険会社のセールスマンとして毎日規則正しい生活を過ごすトゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)。子供の頃、父親をボート事故で亡くして以来彼は生まれてから1度も島から出たことがありません。そんなある日、いつものように朝売店で新聞を買おうとした時、目の前をホームレスの老人が通り過ぎます。それは幼い頃、海で亡くなったはずの父親でした。しかし、その老人は間も無く何者かに連れ去られてしまいます。その日を境に彼は自分の周囲を不審に感じ始めます・・・。
「おはよう!そして会えない時のために、 こんにちは!こんばんは!おやすみ!」
これが彼のお決まりの挨拶。
明るく美しい看護婦の妻メリル(ローラ・リニー)。
子供の頃からの大親友マーロン(ノア・エメリッヒ)。
大切な人と単調だけど平穏な日々を過ごすトゥルーマン。
そんな彼にも密かな夢があります。それはフィジー島へ行く事。
そして彼にはどうしても忘れられない女性が・・・。
大学時代に出会ったローレン(ナターシャ・マケルホーン)です。
島を出て彼女を探し出し再会することを願っています。
でも、彼は子供の頃に経験した事故のため水が怖くて島から出ることが出来ません。
そんなある日、彼に転機が訪れます。
いつもの売店で、いつもの買い物をしていると目の前をホームレスのような格好をした老人が通り過ぎます。それは間違いなく子供の頃海で遭難した父だったのです。追いかけようとした瞬間、男は何者かに連れ去られてしまいます。父親のことを周囲に訴えても母と妻の反応もどこか不自然・・・。
ディレクターのクリストフ(エド・ハリス)の機転で何とか事を収めますが
今まで何の疑問も持たずに暮らしてきた町に違和感を覚え始めるトゥルーマン。
いよいよ島を出て行く決心を固めます。
でも、いつ旅行会社に行っても島チケットは取れず・・・
ついに彼は強行突破!
自分で船を出し島からの脱出を試みます。

トゥルーマンの行方を

固唾をのんで

見守る視聴者たち。

ローレンも特別な思いでTVの前に・・・。
トゥルーマンが行方不明になりスタッフは大パニック!

必死の捜索が開始され・・・
ようやく発見!!
航海を諦めさせるため、強引に天候を変え行く手を阻みますが・・・
セットの端に到着。
「虚構の世界」へ戻るよう説得するクリストフを受け入れず
トゥルーマンは「本当の人生」を歩むためスタジオの出口に向かい・・・
ご挨拶。
「おはよう!そして会えない時のために・・・・」
「ふむふむ。なるほど~」と、楽しく鑑賞しました。
この作品、シチュエーションの奇抜さだけでなくて映像も素敵なんですよね。ラストの階段を上るシーンをはじめ心に残るシーンが満載でした。
クリストフが絡むスタジオのセット。エド・ハリスの存在感と相まってとても美しいですね。
トゥルーマンの人生はクリストフが意図的にコントロールしたもの。
その手法は時にかなり強引で、嫌悪感を感じます。
トゥルーマンはひとりの人間としてではなく、アニメのキャラクターのように、または商品のように扱われます。当の本人には真実を知らされずに・・・です。
「大人の事情」を貫くことが何よりの最重要課題だったとは思いますが、クリストフはある意味この虚構の世界に生きることがトゥルーマンにとって本当の幸せだと信じていたように感じます。彼は彼なりにトゥルーマンを愛していたんでしょうね。
トゥルーマンが自分の住む世界に違和感を覚えて真実を探ろうとする・・・という展開に手塚治虫の『赤の他人』という漫画をふと思い出してしまいました。漫画ですが、興味があればぜひ。
・前田有一の超映画批評


おすすめ度



原題:The Truman Show
監督:ピーター・ウィアー
製作総指揮:リン・プレシェット
脚本:アンドリュー・ニコル
出演:ジム・キャリー エド・ハリス ローラ・リニー
自分の日常生活が人気ドラマとして世界220カ国の視聴者に生中継されていた男を描いた異色のシチュエーションドラマ『トゥルーマン・ショー』です。
海に囲まれた離島のシーヘブンで、保険会社のセールスマンとして毎日規則正しい生活を過ごすトゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)。子供の頃、父親をボート事故で亡くして以来彼は生まれてから1度も島から出たことがありません。そんなある日、いつものように朝売店で新聞を買おうとした時、目の前をホームレスの老人が通り過ぎます。それは幼い頃、海で亡くなったはずの父親でした。しかし、その老人は間も無く何者かに連れ去られてしまいます。その日を境に彼は自分の周囲を不審に感じ始めます・・・。

「おはよう!そして会えない時のために、 こんにちは!こんばんは!おやすみ!」
これが彼のお決まりの挨拶。

明るく美しい看護婦の妻メリル(ローラ・リニー)。

子供の頃からの大親友マーロン(ノア・エメリッヒ)。
大切な人と単調だけど平穏な日々を過ごすトゥルーマン。
そんな彼にも密かな夢があります。それはフィジー島へ行く事。

そして彼にはどうしても忘れられない女性が・・・。

大学時代に出会ったローレン(ナターシャ・マケルホーン)です。
島を出て彼女を探し出し再会することを願っています。

でも、彼は子供の頃に経験した事故のため水が怖くて島から出ることが出来ません。
そんなある日、彼に転機が訪れます。
いつもの売店で、いつもの買い物をしていると目の前をホームレスのような格好をした老人が通り過ぎます。それは間違いなく子供の頃海で遭難した父だったのです。追いかけようとした瞬間、男は何者かに連れ去られてしまいます。父親のことを周囲に訴えても母と妻の反応もどこか不自然・・・。
ディレクターのクリストフ(エド・ハリス)の機転で何とか事を収めますが

今まで何の疑問も持たずに暮らしてきた町に違和感を覚え始めるトゥルーマン。
いよいよ島を出て行く決心を固めます。

でも、いつ旅行会社に行っても島チケットは取れず・・・
ついに彼は強行突破!
自分で船を出し島からの脱出を試みます。

トゥルーマンの行方を

固唾をのんで

見守る視聴者たち。

ローレンも特別な思いでTVの前に・・・。

トゥルーマンが行方不明になりスタッフは大パニック!

必死の捜索が開始され・・・

ようやく発見!!
航海を諦めさせるため、強引に天候を変え行く手を阻みますが・・・

セットの端に到着。

「虚構の世界」へ戻るよう説得するクリストフを受け入れず

トゥルーマンは「本当の人生」を歩むためスタジオの出口に向かい・・・

ご挨拶。
「おはよう!そして会えない時のために・・・・」
「ふむふむ。なるほど~」と、楽しく鑑賞しました。
この作品、シチュエーションの奇抜さだけでなくて映像も素敵なんですよね。ラストの階段を上るシーンをはじめ心に残るシーンが満載でした。

クリストフが絡むスタジオのセット。エド・ハリスの存在感と相まってとても美しいですね。
トゥルーマンの人生はクリストフが意図的にコントロールしたもの。
その手法は時にかなり強引で、嫌悪感を感じます。
トゥルーマンはひとりの人間としてではなく、アニメのキャラクターのように、または商品のように扱われます。当の本人には真実を知らされずに・・・です。

「大人の事情」を貫くことが何よりの最重要課題だったとは思いますが、クリストフはある意味この虚構の世界に生きることがトゥルーマンにとって本当の幸せだと信じていたように感じます。彼は彼なりにトゥルーマンを愛していたんでしょうね。
トゥルーマンが自分の住む世界に違和感を覚えて真実を探ろうとする・・・という展開に手塚治虫の『赤の他人』という漫画をふと思い出してしまいました。漫画ですが、興味があればぜひ。
・前田有一の超映画批評

