ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

松崎康弘 スポーツ界 パワハラ断つには 前

2020-06-08 | Weblog
2020年令和2年3月25日(水)、読売新聞朝刊、7ページ
解説、論点スペシャル、文字起こし

スポーツ界 パワハラ断つには

昨年からサッカーJリーグや
バスケットボールBリーグなどの指導者による
「パワーハラスメント」が次々に発覚している。
プロスポーツにもなお残る暴力・暴言を
なくすためにはどうすればいいのか。競技団体や指導現場で
パワハラ根絶に取り組む3氏に聞いた。


日本サッカー協会常務理事 松崎康弘(まつざきやすひろ)氏
2014年から日本サッカー協会リスペクト・フェアプレー委員長。
審判委員長、フットサル委員長などを歴任。66歳。

指導者は人間力培って

昨年、J1リーグ・湘南のチョウキジェ監督(当時)のパワハラが発覚し、
日本最高峰のリーグの指導者に1年間の指導者資格停止という処分が下された。
高校生年代でも強豪校の指導者による暴力などが大きく報道されており、
深刻に受け止めている。

2013年、日本サッカー協会(JFA)は「暴力等根絶相談窓口」を設置した。
暴力・暴言・パワハラ事案が表面化する度に関心は高まり、
年間70から80件程度だった相談は、18年は120件、19年243件にのぼった。
中にはJFAとして処分する事案もある。他の競技団体に先駆けて設置した
相談窓口だが、個別の対応にとどまることが多く、
体系的な分析をしてこなかったという反省がある。

相談の大半は、小学生年代にかかわるものだ。暴力は減少しているものの
暴言は多く、身体能力向上を隠れみのに「罰走」させるなどといった
ハラスメントもある。鍛えるためには、選手に負荷をかけなくてはいけない。
それが練習の一環なのか、線引きが難しい部分があるのも確かだ。
だが、成長過程にある選手は「できない」のが当たり前。
それを受け入れられない指導者が暴力等に走ってしまう。

つづく


6月7日、日曜日
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