ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

益子直美 スポーツ界 パワハラ断つには 後

2020-06-14 | Weblog
2020年令和2年3月25日(水)、読売新聞朝刊、7ページ
解説、論点スペシャル、文字起こし

子供たちからは「怒られないから、ミスが怖くて普段はやらない
チャレンジができた」「監督に甘えずに自分たちで声だしをした」
といった感想をもらう。怒らない事が、
積極性や自主性を育むことにもつながる。

大会を初めてしばらくして、
「怒らないのならどのような声かけをすればいいのか」
と考えるようになった。自分自身も
怒られる指導しか知らず、アイデアがなかった。

そこで、怒りの感情と上手に付き合う
米国生まれの心理トレーニング、
アンガーマネジメントを学んだ。怒りが生まれたら6秒待ち、
怒りの原因をどう伝えるのかを冷静に考えるものだ。他にも、
選手たちに前向きな言葉をかける「ペップトーク」、
選手やチームの伸びしろを引き出す
「スポーツメンタルコーチング」を勉強した。

今は他の競技、異なる世代、海外からも、
インターネットや本を通じて
指導に有益な情報を得られる。
感情に任せて怒る指導者は楽をしているだけだ。

私も様々な勉強をしたことで、
50歳を過ぎてから自己肯定感を持つことができた。
怒ることしか知らない昭和生まれの指導者も変わることはできる。
新しい時代のスキルを身につけて、
より「強い」指導者になってもらいたい。(横井美帆)


アンガーマネジメント
1970年代に始まった心理教育。怒る必要がある場合は相手が傷つかないように
上手く伝え、必要のない場合には怒らなくて済むようになることを目標とする。
企業のハラスメント研修でも取り入れられている。


以上


6月13日(土)閲覧数:509PV 訪問者数:318人

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