茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

七事式の掲頌

2006-05-11 23:52:44 | 七事式
 室町時代、八代将軍足利義政の「茶とは何か」との問いに村田珠光が「茶は遊に非ず、芸に非ず。一味清浄法喜禅悦の境也」と答えたように、一碗の茶をもって精神修養の根本とされていた茶道。  江戸時代、その本来の姿を改めて形にした”七事式”(かげつ、しゃざ、まわりずみ、まわりばな、ちゃかぶき、いちにさん、かずちゃ)につけられた無学宗衍禅師の掲頌は以下のとおりです。花月をなさっている方は耳にしたことがあるでし . . . 本文を読む
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禅の七事 別説

2006-05-10 22:34:41 | 七事式
 “内の七事と外の七事身に随う”の精神を基礎として作られた七事式ですが、その内容については既にご紹介した七事の他にも説があるようです。参考までに別説をご紹介しておきます。 優れた禅僧が身に具えているべき七事の自在のはたらきとして以下の七つがある。 ① 殺人刀:学人のもてるもの一切を裁断し尽くすこと。 ② 活人剣:学人のもてるもの一切を活現させるはたらきのあること。 ③ 脚踏実地:一切の行為が仏道 . . . 本文を読む
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外の七事

2006-05-04 01:39:56 | 七事式
 外の七事としてあげられている禅の修業に必要な七つ道具について。聞いたことがあるものもありますが、なるほど様々な道具があるものです。 ① 拄杖(しゅじょう) 行脚の時に用いる杖。拄杖を持っているものには与え、持たぬものには奪おうとの禅語があり、一生懸命修業をする志のあるものにはさらに与え、そうでないものからは奪おうという意味を指しているそう。 ② 拂子(ほっす) 長い . . . 本文を読む
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内の七事

2006-05-03 09:45:05 | 七事式
 ”内の七事”の個々の言葉の意味について。本には少々難しく書かれていたのですが、私なりに簡単に解釈して書きとめます。違うようでしたら教えて下さい。 ① 大機大用(たいきだいゆう) 相手の内面を見抜くはたらき、相手に仕向ける行動のはたらきを用という。機敏俊敏な並外れた巧みで大きな能力のこと。 ② 機弁迅速(きべんじんそく) その場に応じて素早く鋭く、師弟が相見えての問答の時に少しも動じることない精 . . . 本文を読む
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禅の七事

2006-05-02 22:33:42 | 七事式
 七事式策定の元とされた禅の七事には、精神的内容を示す“内の七事”と、禅僧の修行に必要とされる七つ道具を示す“外の七事”が規定されています。この外と内の七事は「碧巌集」の注釈書「種電抄」12巻の中の2巻第15則に“具七事随身可以同生同死”(七事を具して身を随えて、以って同生同死す可し)書かれています。 内の七事とは ① 大機大用(たいきだいゆう) ② 機弁迅速(きべんじんそく) ③ 語句妙霊(ご . . . 本文を読む
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七事式の七とは?

2006-04-30 18:52:46 | 七事式
 以前、七事式の制定の由来をちょっとお話しました。 http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/f5ddc8e8d6b6503c646ddf6961ae09fb その時はまだ禅語の意味がよくわからないので説明を控えましたが、先日、五事式茶事を先生が催して下さり、少々勉強しました。これから七事式について書いていきたいと思います。 今日は七事式は何故七つなのか、について。  七 . . . 本文を読む
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七事式

2006-03-08 21:45:48 | 七事式
 皆さんは“花月”に対してどんな印象を持っていますか。いつもの一人でお点前するお稽古とは違って、大勢で行うお稽古で楽しまれているのではないでしょうか。  “花月”とは、簡単に言うと、基本は亭主1名、客4名、合計5名で八畳間で行い、札を回して、“花”の札を取った人は点前(お茶を点てる)をし、“月”の札を取った人はお茶を飲むという内容のものです。花月の札が当たるか当たらないかで状況が変化します。初めて . . . 本文を読む
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